あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「円谷英二 特撮の軌跡展」に行ってきた

2014年04月08日 | アニメ・特撮
新宿の高島屋さんで行われている「円谷英二 特撮の軌跡展」  
~ウルトラQ・ウルトラマン・ウルトラセブン 特撮の神様が遺した宝物~

行ってきましたよ。

高島屋デパートの11F催事会場。
エレベーター降りたら、さっそくポスターが並んでましたよ。
壁の奥でバルタン星人の声がしますよ。



催事入口で当日券買おうかと思っていたら、「高島屋カード」の勧誘にあってしまいましたよ。

これで大幅にお得になるって話ですよ。
西武ギャラリーイベントにおいてのクラブオン・カードみたいなもんですな。

結果としてカードばっかり増えるのもイヤだったので断ったが、
これから高島屋さんで色々面白いイベントあるのなら作っとけば良かった・・・なんて、
後で思ったのでした。



さてさて
ウルトラシリーズに特化したイベントなので、円谷英二氏の”もう一つの代表作「ゴジラ」の資料は無さそう
・・・なんて思っていたが。大甘だった。

いきなり入口で伊福部先生の「フリーゲートマーチ」がガンガン流れてますよ。
しかもエンドレスですよ。

ああ、ダメだ。私の心は盛り上がってしょうがない。

入口脇では女性スタッフによる音声ガイダンスの有料貸出のお誘い。
600円で神様ゆかりの方々のコメントが聞けるんですよ。



桜井浩子さん、毒蝮三太夫さん、黒部進さんが円谷氏を語っている。
「挨拶したら『おう』と返されて。ゴム長靴はいたオジさんでした」とは桜井さんの弁。

はい、借りて早速聞いてます。

ゴジラ映画のポスターとともに、それ以前の「ハワイ・マレー海戦」の絵コンテ、ポスターまで飾ってあり
「ここから見せてくれるのか!」と歓喜するワタクシ。

飾ってあるミッチェルのキャメラは、役者さんより大事にされてたそうな。

ダメだ、なかなか進めない。
平日とあって、じっくり見れるもんだから、ガラスケースに入っている台本やコンテを凝視してしまいます・・・。

カット割、直筆文字・・・。
入口付近まで戻って、生誕直後の写真から、尋常小学校・軍隊時代の整列写真・・・。
いやぁ、感無量だ。

のれんを潜れば、スタッフが夜ごと撮影について議論した居酒屋のセットが。
他にも企画書や脚本作りのためにカンヅメになった旅館も再現。
「ウルトラQが大人気ですねぇ。でも次の構想があるんですって!?」なんて自動音声が繰り返されている。



ウルトラQのコーナーには、展示用に新たに作られたゴメスやペギラの姿が。
モニターには当時の番組が流れている。
とうぜん御馴染のタイトル曲も・・・。

ケムール人、人類1/8計画・・・。印象深い光景が続く。
ガラスケース内にはウルトラQ関連のグッズが陳列されている。
ソノシートのイラストが桑田次郎さんっぽくって興味深い。

人類1/8計画ではTBSから円谷プロへ出向してきた形の御子息・円谷一さんが「TVマンらしい視点で」と
奮闘なさったそうだ。

順路を進むと、次はウルトラマンのコーナー。
科学特捜隊の作戦室、ハヤタ隊員の実物衣装やヘルメットのレプリカの展示あり。
漫画家・一峰大二先生から桜井浩子さんに贈られたカラーイラストもある。
*一峰先生はウルトラマンのコミカライズを担当されていた。

台本も飾ってあるが、最初の案では「レッドマン」だったんだな。
カラー放送に映える色と言えば赤。赤を大きく配色した新ヒーローで「レッドマン」・・・。
結局、ウルトラシリーズを踏襲するって意味で「ウルトラマン」になったんでしょうね。



さらに
特撮技術を体験できるコーナーでは、バルタン星人がビルの谷間から現れるスクリーンショットあり。
この声が外に漏れていたんだな。

そして、今回の目玉
「ウルトラマン」の第19話「悪魔はふたたび」に登場した国立競技場周辺のジオラマだ!
正直、怪獣の造形はそそられない回だが、舞台は凄い。

同ジオラマは実物の約45分の1で、横6m、縦4・5m。
客席や階段の数も放送当時に揃え、展示のために競技場全体を再現。

なんと、カメラや美術、大道具などスタッフの(黒)パネルも配置し、スタンド裏に置かれたペンキ缶まで再現するという凝りようだ。



脇のモニターには「悪魔はふたたび」が再生されている。
DVDの宣伝も兼ねているんだよな。
赤土にまみれて戦うウルトラマン、怪獣アボラスの泡攻撃に耐えてスペシウム光線を発射だ!

ああ、盛り上がる。
マムシさんもスーパーガンで援護だ。科特隊も、こんなに走り回っていたんだな。

隣の個室では、ひっそりとテレスドンが「夜景の中での怪獣」として展示されている。
ビルの窓から光る豆電球、同様に光るテレスドンの目がシブい!

続いて、シリーズ最高傑作「ウルトラセブン」のコーナー。
「吊り」の職人芸で飛行機を飛ばす意匠あり。
モニターでは「ダリー」の回が流れている。セブンが超小型化して女性の体内で微生物怪獣と戦うストーリー。

圧巻で御座います。

ミニシアターでは白黒のTV番組「ウルトラQのオヤジ」が流れている。
倅の一さんに「映画の興行収入も凄いけど、これからは一度に何万人も見るTVの時代だよ」と熱弁され、
それに反論するワケでもなく、話を聞く円谷英二さん。

ミニシアターを出たら、いよいよコーナー終了だ。

もう一度、付近の展示物を見直す。
円谷語録、円谷さんと初代マン、背後にバルタン星人・・・のフィギュア。



音声ガイダンスで古谷敏氏の語るところによると、
円谷先生は古谷氏に「熱いか?」
「見えるか?」「汗は大丈夫か?」と尋ねられてた・・・と。
有名な写真は、そのシーンだそうな。
*一見、厳しく演技指導しているようにも見えるが、気遣ってらしたのね・・・。



出口近くで、
やっと撮影フリーに。
ウルトラマン・ゼロと並んで撮れば、一緒に飛んでるイメージだ。



神様の肖像も。
よくまぁ、これだけの物を作り上げてくれたもんです。

まさに神様です。
*黒沢組のチーフから「ウチには天皇がいるから」と言われ
 円谷組のチーフは「だったらウチには神様がいるよ」と言い返した・・・なんて
 話もありましたねぇ・・・。



会場外に出たら、そこはミュージアムショップ「特撮百貨店」  
人気のフィギュアからTシャツ、台本のレプリカ、ウルトラマン・ナボナ、カステラ、キーホルダー・・・と
マニア必見、多数のグッズを販売。

その他、純金の「ウルトラセブン」「ウルトラマン」も限定発売。



結構な値が付いております。
私は無難にクリアケース1部を購入。

会期:2014年4月2日(水)~4月14日(月)
会場:新宿高島屋 11階催会場 連日10時~午後8時まで
※4月4日(金)・5日(土)・11日(金)・12日(土)は午後8時30分まで
 最終日14日(月)は午後6時まで。
 入場は各日閉場時刻の30分前まで。

入場料(税込):一般800円、大学生・高校生600円、中学生以下無料

催事終了後は全国を巡る事になるとか。
これは是非行くべきだと思いますぞ!