あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

伊福部曲・5月の演奏イベント

2014年04月10日 | 邦楽
Musica Promenade

第11回演奏会
2014年5月6日(火・祝) 13:30開場、14:00開演

小金井市民交流センター大ホール

演奏曲:
コープランド/アパラチアの春
伊福部昭/交響譚詩
田附奏/郷愁歌
小山清茂/管弦楽のための木挽歌
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」

Musica Promenade(ムジカプロムナード)に関して調べたら
「2003年以来、千代田区を中心に活動。ベートーヴェンの第九演奏をはじめ、
 これまで、音大生のソリスト起用、ファミリーコンサート、委嘱作品の初演など意欲的な企画を実践。
 コンセプト性をもった選曲や斬新な企画によって成長し続けるアマチュア・オーケストラ」

・・・との事。

注目は、やはり伊福部先生の「交響譚詩」!
ゴジラ曲以外の純クラシック曲で、私が一発で魅了された伊福部先生キャリア初期作。
原初的にパーカッシヴでプログレッシヴな名曲に恋焦がれていた私は、
コンサート演奏があるというだけで感激。

※いま「生誕100年」と騒がれている伊福部先生も、クラシックのメインストリームからは
 外れた存在で、交響譚詩も生演奏される機会は殆ど無かったとか・・・。 
 欧州かぶれだった日本クラシック界から見て、日本の民族性を取り入れた楽曲を
 いきなり作り出した伊福部は異端だった・・・と。
 ロックやファンクや前衛音楽やミクスチャー音楽が登場し、初めて伊福部ミュージックは
 理解されたのではなかろうか・・・と。



そして
もう一つ注目の演奏曲は、ドヴォルザークの「新世界より」。
全楽曲がメロディアスなクラシック版ポップソング。
アメリカでゴスペルに触れた作曲家が、そのニュアンスをクラシック音楽にフィードバックさせた個人的名曲・・・。

やはり、こちらも生で聴きたい。

ただ、この日は「ラス・バラード」のコンサートと被るんだよなぁ。
昼はクラシック、夜は英国ポップロックか?

祝日とはいえ、前日の仕事で疲れてる曜日だわ。

また寝ちゃいそうだなぁ・・・。
円谷展でもミニシアターで少し寝ちゃったからなぁ・・・。

そしてやっぱり伊福部マーチ②

2014年04月10日 | 邦楽
ウィキペディアでは
「怪獣大進撃のマーチ、宇宙大戦争のマーチとして、何度も転生を繰り返した『フリーゲート・マーチ』も、
 1943年(昭和18年)に帝国海軍の依頼によって作曲された古典風軍楽『吉志舞』がルーツである」
・・・と説明されてる。

伊福部昭のマーチ風の吹奏楽曲。
先生は「あれはアレグロ」と仰ってたらしい。

イタリア語本来の意味は「陽気に」だが、
一般的な音楽用語では「速く」という主旨で使われるという「アレグロ=allegro」。

伊福部マーチは確かに高揚感と盛り上がりに優れているが、
曲によっては「陽気に」というイタリア語からは異なるニュアンスを感じる。



日本人である事を意識し続けた伊福部先生のマーチ風の楽曲、
私は高揚しつつも、どこか「憂い」や「哀愁」を感じてしまう。

敵から日本を守るため出撃する戦隊を鼓舞するような伊福部マーチ。
しかし「たとえ、そうであろうと命の取り合いをする行為の空しさ」が
マーチの根底に流れている気がしてならない。

相手が怪獣だろうと、こちらが最新マシーンを操っていようと・・・。

あの円谷英二監督は
「たとえ怪獣映画とはいえ、あまり残酷なシーンは描かない」というポリシーを持っていたという。

戦車隊と怪獣の対決も、画的には「戦車vs怪獣」で、
熱線で溶かされる戦車の乗員が描かれる事は殆ど無かった記憶がある。

ただただ「敵をやっつけろ」「ぶっ叩け」というマーチだったら
ここまで日本人の心に響かなかった筈だ。

・・・そんな事を思いながら
出勤時にウォークマンで「伊福部昭・東宝特撮BGM」を聴く最近の私です。