あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「冨田勲トークイベント」に行ってきた(2)

2014年04月15日 | 邦楽
ディズニーの「ファンタジア」に大きな影響を受けた故・手塚先生。
実写とアニメの融合で「展覧会の絵」を制作して発表したが、
一部では不評だったとか。

「なんでぇ、実写が背景になってるじゃん」とか言われた・・・。
司会の国崎氏が「今でもアニメ好きは厳しいですからねぇ」と語ると
場内から小さな笑いが起きる。

負けず嫌いな手塚先生は全編アニメを計画したとか・・・。



漫画のアトムとジャングル大帝、そしてアニメ版も好調だった虫プロには
勢いがあり、スケジュールもタイトだったが「なんとか行けるだろう」と
芸術アニメにも進出。

出版社の編集が待ってる中を冨田先生は手塚部屋へ進み、他の人が
10分くらいの持ち時間なのに、「17分」という打ち合わせ時間が
与えられていたんだそうな。

「17」という中途半端な時間設定に客席から笑いが起きる。
ジャングル大帝の劇伴イメージを、やっぱりクラシックの有名曲を
出しながら「こんなイメージで」と説明したという手塚先生。
※この人も黒澤明タイプだ・・・

とうとう手塚先生がピアノを弾き始めて、時間は40分を越え・・・
なんてエピソードが楽しい。

「子煩悩な人だったよね、よく『子供が誕生日で』とか仰ってましたよ」と言われ
「いや・・・、余り何かして貰った覚えは無いですねぇ。そういって遊びに抜け出してたのでは?」と返答する手塚るみ子さん。

貪欲な天才だった手塚先生は何でもやりたがる人で
冨田先生は「手塚旋風の巻き添えを食らった形だった。大変な目に遭った」とコメント。
「しかし、妙な幸せ感があった」とも続けた。

故・立川談志師匠をして「ダヴィンチと並ぶ天才」と称された手塚先生。
何でも手を出して周囲を引っ掻き回すのも似ています。
※「最後の晩餐」なんて、ダヴィンチが目新しい画材に飛びついたせいで、
 後年の技術者までが修復に手間取らされてるじゃないか・・・。

しかし、談志師匠も冨田先生も「子供向け」なんて言われてた当時の
マンガにも、しっかりアンテナ伸ばしてたんだなぁ。
・・・というか、意識しなくても才能が呼応してたんだろうな。

結果、シンセサイザーを始めたあとも、しっかり手塚イズムの影響を
受け続けていたという富田先生。

シリアスなシーンでも、ユーモラス。
ヒョウタンツギのイメージも登場する。



そして曲は「サミュエル・ゴールデンベルグとシュミュイレ」。
ムソルグスキーが亡くなった友人ハルトマンの絵画にインスパイアされて作った曲。

2名のユダヤ人を描いた絵画をさして、冨田勲さんは
「お金を持ってるほうがコソコソしてる」と更なるイメージを付加。
ユダヤの金持ち。横柄だけど、隠そうとしちゃう。



冨田さんは「(手塚キャラの)ハムエッグだよね」とコメント。

1997版のアニメ映画「ジャングル大帝」では宝に目が眩み、
独り占めしようと醜態を晒したハム・エッグ。

その「人間の業の体現」を声で強烈に演じたのは談志師匠。

落語「黄金餅」では、
余命も身よりも無い坊主・西念が、貯めこんだ銭を他人に奪われてなるかと
餅で包んで飲み込んでしまう場面があったが

これを天下一品の演出で高座に掛けていた談志師匠。
ハム・エッグの強欲さ、人間の欲を描いたシーンを、盟友・手塚先生のため
渾身の演技を見せてくれた。

既に手塚先生は亡くなり、ディズニーがアニメ映画「ライオンキング」で
莫大な興行収入を得た直後
「ほとんどジャングル大帝じゃないか!」と多くの漫画ファンは声を上げた。

虫プロは回答として(?)平成版の「ジャングル大帝」を制作した。

そういう背景のなか、談志師匠が声で熱演したハム・エッグに、
冨田先生も“強欲の象徴”として注目していたとすると、
両者のファンからすると感慨深いものがあります。



そして
「殻を付けたひなの踊り」に出てくる猫は「赤塚不二夫のチョコザイなネコ」の
イメージ。

う~ん、日本国内の漫画イメージをシンセ音楽に盛り込んで、米ビルボード・
クラシック部門でトップ獲っちゃったのか。
すげぇなぁ・・・。

冨田勲センセイ曰く「手塚旋風に巻き込まれたけど、転んでもただでは起きない(笑)」

曲は続き(組曲ですから)
箒にまたがって空を飛ぶバーバーヤーガ。鍵鼻の魔女。

そして
エンディングは、ロシア正教の賛美歌合唱のような荘厳な音。



キエフの大きな門。
新ジャケットの夜明けのような、朝の海、空。そしてダリのイメージ。

「演奏するというより、ある音を発生させ、重ねていく」
最後から撮って、オープニングは後で撮って、後で編集したりする。

「アニメは、そんな作り方が当たり前だったが、音楽ではなかなか認められなかった」と語る冨田先生。

いまネット上にUPされる楽曲は自由だ。作曲においても、完成に至る経緯においても。
※私自身はミクさん関連の楽曲に当初は違和感を覚えたが、慣れたら魅力の虜に
 なりました・・・

その自由を肯定的に語る冨田先生。
そうなんだよな、「いまの若い奴らは」とか否定的には言わないんだよな。

むしろ「とても楽しみです」「面白い時代になってきた」と笑顔で語る冨田先生。
その感覚は60~70年代から先鋭的だったし、だからこそ「手塚」と呼応したんだよな。

手塚るみ子さんは、
「冨田さんがコンピューターで音楽を作ると聞いて・・・、当時はシンセなんて
 言葉は普及していなかったですからね、凄い興味を示してましたよ」と
冨田先生に語りかける。

・・・とはいえ
そのコメントを受けて「でも手塚先生は、やっぱり生で演奏される交響曲が
お好きだったですけどね」と発言し
我々を「オヨヨ・・・」とさせる冨田先生。やっぱ面白い人だ。

曲の再生や停止のたび、眼鏡を重ね掛けしてノートPCを操作する富田先生。

NHKのドキュメントでイーハトーヴの譜面を書かれるシーンがあったけど。
あの時も凄かったな。
眼鏡が何種類も置いてあったし。

「手書きの譜面じゃないと音が頭のなかで出てこない。50才までは大丈夫だったけど」
「テープも何処に何が入っているか昔は記憶していた。今はダメだね、もう」などと
仰るが、いやいや80才過ぎてフルスコア書かれてるだけで驚異的で御座いますよ…。

イーハトーヴ交響曲初演アンコールで「リボンの騎士」を初音ミクに歌わせた話。



冨田先生は「又三郎」にも中性的なイメージを描いていて、そのイメージにミクは合っていた。
リボンの騎士も、そういうキャラクターだから・・・と説明。

モニターにイーハトーヴのブルーレイ映像が流れる。また私は感激して泣く。

「手塚が生きていたら悔しがったろうし『また冨田さんと一緒にやりたい』と
言っていただろう」とコメントする手塚るみ子さん。

「昔は手塚旋風に引っ張りまわされたが、今度は『冨田旋風』で皆を引っ張り回す
ことになった」と語る冨田先生。
でも必要な事だったと、表現の将来に取って大事なプロジェクトだから
若いクリエイターたちも皆応えてくれた・・・とも。

「父があっちで呼んでも誘れないでください」と手塚るみ子さんにお願いされるも、
「こればっかりは自分じゃ決められない。まぁ、元は宇宙の塵だった身体ですから・・・」と答える冨田先生。

~それでも、「まだやりたい事がある気がします」と嬉しい事も言ってくれた。

手塚るみ子さんも、手塚治虫ファンだった大物ミュージシャンの楽曲発掘を
企画されてるのだとか。

お二人の今後の話が出てきたところでイベント終了。

なぜか冨田先生のPCシャットダウンに時間が掛かっている。
OSがウィンドウズXPなんだそうな。

「ネットには繋いでませんから」と説明する冨田先生。
こんなトコにもXP問題(?)が・・・。

出口で販売してた「イーハトーヴ」Tシャツを購入して帰途についた。
贅沢な夜だった。

「冨田勲トークイベント」に行ってきた(1)

2014年04月15日 | 邦楽
【NO MUSIC, NO LIFE.PREMIUM】 
冨田勲 『展覧会のUltimate Edition』発売記念トークイベント
Pictures and Music!~冨田勲×手塚治虫「展覧会の絵」誕生秘話~

2014年04月15日(火) 21:00時過ぎ、
タワレコ渋谷店の階段には100人位の列が出来てました。
なんか、皆さん「元理系で今は部長さん」みたいな人ばっかり(私の様な一部の人間を除く)。
またはアーティスト系か。
・・・すごい客層だ。



B1Fのイベントスペース「CUTUP STUDIO」は
セッティングに手間取ったとかで、開演2分押しでドアが開けられた。

ワンドリンク500円。
私は直前まで新大久保の韓国料理店でビールを飲んでたため、
ここではノンアルコールのジャンジャエールをオーダー。

並べられたパイプ椅子に皆座り、照明が暗転したところでモニター画面がON。
「NO MUSIC, NO LIFE」のポスター撮影のメイキング映像が流れ始めた。

NHKの記念館での撮影だったのね。
冨田先生が使ったMOOG-Ⅲが、ビルボードにランクされたアルバムに使用された機器として
記念展示されてたのね。その機材に久々に再会されたのね。
自宅撮影じゃなかったのね。



そのメイキング映像が見れただけでも充分うれしい。(ネットにUPされてるけど)
さらにトークショーもありだ。もう堪りません。

タワレコのお姉さんが登場し、出演者3名の紹介だ。

出演:國崎晋(サウンド&レコーディング・マガジン編集長)
   冨田勲(作曲家)、
   手塚るみ子(プランニング・プロデューサー)
   
以降は3人で進行。
國崎氏が司会として話を振っていく。

まず、「展覧会の絵」だ。故・手塚治虫先生のアニメ話だ。
ムソルグスキーの楽曲をアニメ化したい・・という芸術家の虫が騒いだ治虫先生。

私財3千万円(当時で!)を掛けてアニメを完成させた。
では楽曲を・・・と考えてラベル版の音源権利を持つ英国の出版社に申し出たら
とんでもない値段を吹っ掛けられた!
※冨田先生曰く「ここに居る人は皆知ってると思うけど(笑)、ドルが
 350円の時代だったから仕方ないんだねぇ」

海外の映像祭への出品も決まっている。時間がない。
そこで白羽の矢がたったのが冨田先生。

アニメ「ジャングル大帝」「リボンの騎士」の音楽を担当した縁で、故手塚治先生と交友があった冨田先生。
「ああいう時は直接電話が掛ってくるんですよ」。

時間は実質4日間!
「線画のイメージで何とかしよう!」と考えた冨田先生は、チェンバロやギターの腕利きを呼び
時に原曲の譜面を使い、自分でも演奏し、なんとか作り上げたんだそうな。

モニター画面では、その「手塚版・展覧会の絵」短縮版の上映だ。
時代は感じさせるが、さすが手塚先生だ。
風刺というか、やはり文明批判が現れている。



そして富田勲シンセ版の「展覧会の絵」だ。

急いで作った前回へのリベンジか?という会場のムードを受け流すように
必然としてシンセ版を制作した・・・というニュアンスで語る冨田先生。

「アニメなんですな」と
シンセでの音作りを表現する冨田先生。
色彩的に、絵画的に、音質を塗っていくイメージなんだろうな。

70年代のオリジナルからして立体音楽として作られた冨田シンセ・ヴァージョン「展覧会の絵」



今回のイベントではアルティメット・エディションを流してくれた。
冨田先生のノートPCに繋がったタワレコB1F「CUTUP STUDIO」の音響システム。

イントロの1音1音が右から左から前から斜め後ろから聴こえてくる。
まさにサラウンド・・・。

加山雄三を中心とする「THE King ALL STARS」、タワレコで握手会

2014年04月15日 | 邦楽
タワーレコード渋谷店1Fにて握手会決定だそうな。
~というか、もう明日です。

観覧は自由で、予約者優先。
タワーレコード渋谷店にて、4/16(水曜日)発売シングル「未来の水平線」購入者に先着で
整理番号付き観覧優先券を配布。
イベント当日、観覧優先券を持参すれば、イベントスペース前方の観覧エリアに優先的に入場可能。

【握手会内容】
握手会参加券1枚で、メンバー全員との握手会に参加OK。

4/16(水)発売 THE King ALL STARS シングル
「未来の水平線」(TPJC-1029) ¥1,000+税



加山雄三率いるバンド、THE King ALL STARSの初シングルがタワー限定で登場!

THE King ALL STARSは、加山が昨年の〈ARABAKI ROCK FEST.〉のために結成したスペシャル・バンド。
幅広い世代のメンバーによるパフォーマンスで話題を集めた。

今回のシングルは、表題曲“未来の水平線”と、若大将が弾厚作名義で作曲した“CRAZY DRIVING”、
“ブラック・サンドビーチ ~エレキだんじり”の3トラック。

なお、THE King ALL STARSは〈ARABAKI ROCK FEST.14〉〈GREENROOM FESTIVAL'14〉といった国内の
大型フェスなどに登場する予定とのこと。

〈THE King ALL STARS メンバー〉
加山雄三(若大将/弾厚作)
キヨサク(MONGOL800)
佐藤タイジ(シアターブルック)
名越由貴夫(Co/SS/gZ)
古市コータロー(THE COLLECTORS)
ウエノコウジ(the HIATUS)
武藤昭平(勝手にしやがれ)
高野勲、山本健太、タブゾンビ(SOIL&“PIMP”SESSIONS)
スチャダラパー

〈THE King ALL STARS “未来の水平線”収録曲〉
1. 未来の水平線
作詞/作曲:佐藤泰司

2. CRAZY DRIVING
作曲:弾 厚作

3. ブラック・サンドビーチ ~エレキだんじり
作詞:M.KOSHIMA、Y.MATSUMOTO、S.MATSUMOTO
作曲:弾 厚作
Performed:スチャダラパー

各メンバーも、興奮気味にコメント。
加山雄三(77歳 ギター/ヴォーカル)は、元気一杯。

古市コータロー(THE COLLECTORS 49歳 ギター)
「若大将に憧れて自分の事を若旦那なんて言ってる僕ですからこのセッションは夢のような
 出来事でした。若大将に『若旦那~!』なんて呼んでもらえた奇跡。幸せだな~」

SHINCO(スチャダラパー 43歳 パフォーマー)
「ぼかァ、こんな仕事が出来て、幸せだなァ…」

ふたり、「幸せだなァ」が被ってますよ(笑)。

しかし、若大将がお元気でなにより。
「東北を元気に」で結成されたプロジェクトだが、変にスターを祭り上げたモノは見てて辛いのよね。

先日、放送された「題名のない音楽会」の福島収録回は見ててシンドかった。
福島出身と言う事でカトちゃんをメインに「全員集合!」のオマージュ的な構成となっていたのだが、
カトちゃんに精細が無くてさぁ・・・。

ドラムも久々に演奏してたけど(昔、ヒデキとドラムバトルやってたよなぁ)、
叩いてないところでシンバル鳴ったりしててさぁ・・・。

早口言葉も呂律が怪しかったし、
「エンやーコーラやっと」と歌っても身体はリズム取れてなかったし、
そもそも棒立ちで身体が動いていなかったし・・・。

子供の頃カトちゃん大好きだった身としては辛かったよ・・・。
企画した人達も「8時だヨ!全員集合」大好きだったんだろうが、半分趣味で番組再現するにしても
現状を踏まえていただかないと・・・。
※ひょっとして、舞台に立てば復活してくれるという期待があったかも知れませんがねぇ

今回の「THE King ALL STARS」は如何なものか。
若大将は77歳の誕生日にコンサートでファンから祝福されて御機嫌だったとか。

生でライヴを見たい気がするな。今後のニュースに注目ですな。

あと
カトちゃんは食生活を考えて、フィットネスに精出すなどして、若さを取り戻して欲しいと思います。
とにかく、健康が心配だ・・・。

パッキャオはブラッドリーに雪辱

2014年04月15日 | ボクシング
日本時間の4月13日、ネバダ州ラスベガスで行われたWBO世界ウエルター級タイトルマッチは
6階級制覇のマニー・パッキャオ(35才/フィリピン)が、王者ティモシー・ブラッドリー(30才/米国)を
3-0の判定で降し、王座に返り咲いた。

2012年6月の第1戦では1-2の採点で判定負けしたパッキャオ。
さらに、その半年後にはフアン・マヌエル・マルケス(40才/メキシコ)に6回KO負けを喫し、
限界説も囁かれていたが、1~2Rは速いパンチとステップを見せて好調をアッピール。
第4R序盤こそブラッドリーの右でタタラを踏むシーンがあったが、単発で強打してくる相手を
軽い連打でいなすパターンでポイントを稼ぎ、結果として中~大差の判定でパッキャオの雪辱となった。
※ブラッドリーがボディワークでパックマンの連打を躱すシーンもあったけど
 自分は手を出してないからポイントはマニーに流れるわなぁ・・・。

勝者パッキャオは、現役続行をアピール。
「あと2、3年はやりたい」と復活を誇示するコメントを残したそうな。

ただし、今回の試合自体は相手が振ってくる強打に気圧されるシーンも度々あり、
ラフに振ってくるブラッドリーの顎に右フックを合わせるチャンスもあったと思うが、
パンチの精度も充分とは言えなかった。

WOWOWエキサイトマッチにゲスト出演した4階級制覇の元王者ノニト・ドネア(31才/比国)や
一緒に解説した元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏(37才/元帝拳)が言うように
以前のようなスピードが無く、4Rに右を貰ってから慎重になっていたし、それ以前に
マルケスにKO負けしたトラウマで左ストレートの踏み込みも不十分だった。

完全復活には至らない印象だが、それでも勝った事は大きい。
早くも続くビッグマッチを期待する声もある。

まぁ、パッキャオ先生には少し休養してもらって英気を養い、新たな話題を提供して貰いたいものです。