あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

追悼:キース・エマーソン(1)

2016年03月13日 | 洋楽
彼のキャリアの大半を占める「エマーソン、レイク&パーマー」。

楽曲との出会いは、やはりFMから聴こえてきた「聖地エルサレム」だったと
記憶している。
透明感あるキーボード、神々しいヴォーカルとドラム。



まさに「イギリス第二の国歌」のプログレ・ヴァージョン。
プログレらしからぬ2分台の短さだが、ELPの魅力が詰まった名曲だ。
※この曲がトップに配されている事も私が「恐怖の頭脳改革」を
 好きな理由でもある。

そして「ナットロッカー」。
アルバム「展覧会の絵」アンコールで演奏され、シングルカットされた
インスト曲。
電子チェンバロこと(?)クラビネットの響き、どう叩いてるか分からない程
刻みまくるドラミング。
会場の歓声も凄まじく、熱狂の様子が伝わってくる名演だ。



そこからアルバム購入と至ってハマりまくり、彼らのキャリアを網羅。
CD化の波が押し寄せて大半のLPを売り払う事になろうと、いまだに
手放せないでいるのが「展覧会の絵」と「恐怖の頭脳改革」・・・だ。



※「恐怖の...」に至っちゃ変形スリーヴだから尚更。
 H・R・ギーガーのイラストも最高。グループが設立したレーベル
 「マンティコア」の第一弾レコードでもあった。



※タルカスに登場した「マンティコア」。そのシルエットがレーベル・
 マークになっている。配給はワーナー。
 
内容も帯にあるとおり、充実したグループの現状を反映した密度の濃い
演奏がパッケージされてる。まさに総力を集約した傑作。



それゆえに燃え尽きたんじゃないかと思わせるような印象もある。

グループは3枚組のLIVEアルバム発表後は沈黙。
その後、発表された2枚組の「ワークス」は内省的なアルバムとも言えた。
※「海賊」と「庶民のファンファーレ」はライヴで映えるスケール豊かな
 楽曲だが・・・。

オーケストラ参加アルバム「ワークス」のイメージでツアーしようと
オーケストラを引き連れて公演を目論んだが、費用がかさみ途中で頓挫。
とんでもない負債を抱えてしまう。

プログレは飽和状態となり、シンプルなパンクロックが勃発。
パンクからは格好の攻撃の的にされた。

電子楽器も進化し、演奏技術を必要としないデジタル音楽も登場。
ステージに持ち込む巨大なモジュラーシステムなど旧時代の産物と言われた。



音楽性も人間関係も行き詰まり、遂にグループは解散。
エマーソンは映画音楽の制作に表現意欲を向けた。
※「ナイトホークス」のキーボードワークに喜んだ事も懐かしい思い出だ。

日本のアニメ映画「幻魔大戦」のサントラを担当したのもこの頃。
60年代後半~70年代初期に活躍したミュージシャンたちは新しい波に
駆逐され、ロック界に行き場を失っていた。