あるBOX(改)

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「洋楽倶楽部ザ・ロニー・ウッド ショー」イアン・マクレガン登場回

2016年03月16日 | 英国ロック
ロニー・ウッドのトークショー
『洋楽倶楽部ザ・ロニー・ウッド ショー』。
イアン・マクレガンがゲストに登場する第3回が、NHK BS
プレミアムにて3月15日(火)午後11時45分から放送された。

はじめて見たが、ざっくばらんなプログラムだな。
まずはロニーが選ぶ(古いけどエバーグリーンな)音楽が流される。
チェス音源からモータウンまで、渋い選曲。

さしずめ映像付きのラジオ番組。



まず、最初のゲストはパティ・ボイド。
元ジョージ・ハリスンの嫁。
そしてクラプトンと惚れあって名曲「レイラ」が出来て、ジョージと
別れてクラプトンの嫁になった女性。もうクラプトンとも別れてるが。

ロニーとも「古い付き合い」。
「オレとも付き合ったっけ?まぁ、告白しそこなったのは失敗だった」と
大人のジョーク。



モデル当時、ビートルズ映画に出演した事がジョージとの馴れ初め。
その白黒シーンも流れる。
たしかに、いかにも当時の英国モデル系の美人だ。
※1964年で10代後半か20代前半。そういう年齢です。

現在のボイドさん、「アフリカで買ってきた指輪」をしてらっしゃる。
よく海外へ出掛けるそうだ。エスニック系も好きな模様。

映画「あの頃ペニー・レインと」の女性登場人物のようだなぁ。

パティのリクエストはボブ・マーリィの「リデンプション・ソング」。
アコギで歌われる鎮魂歌のような声に聞き入る二人。
ロニーもアコギを持ちだして爪弾く。

ロニーの昔の嫁と一緒の写真を持って来たりして、なかなかオチャメな
パティさん。ロニーも「懐かしいなぁ」と感慨深げ。
でも結構あっけらかんとしてるのな。

そして、再度DJコーナー。

古い曲からスモール・フェイセズ、フェイセズ、ジェフ・ベック・グループ。
ここいらではゲストのマクレガン氏は登場済み。

旧知の仲の二人。友達だし、音楽仲間でもある。
実にイイ雰囲気。



スモール・フェイセズの「オール・オア・ナッシング」、カッコいいなぁ。
スティーヴ・マリオットが右手を弦の前で回すように弾く動き。
後にポール・ウェラーがソックリの事やってるじゃないか。
※やっぱり憧れてんだなぁ・・・。

ケッサクなのが、
息子が加入する前のS・フェイセズをTVで見たマクレガン父の台詞。
「こいつら、凄いぞ!それにベースがオマエにそっくりだ!」。

確かにロニー・レーンとマクレガンて似てるもんな。声まで似てる。
それから暫くしてマクレガンはS・フェイセズに加入したとか。

マリオットが抜けてロッド・スチュワートが入って「フェイセズ」になったのは
有名な話だが。
ここでレコード会社などがロッドだけをスターにしようとして、他の
メンバーをバックバンド扱いしようとしたのが許せないというか・・・。

R・レーンやマクレガン、R・ウッドのような筋金入り英国人ミュージシャンに
なんという失礼な事を・・・。

アンドリュー・オールダムにも「電話したよ。もう殺意は無いし(笑)」だって。
イミディエイト・レーベルを作りナイスやスモール・フェイセズに関わった人物、
結構な言われようです。



ロニーは第一期ジェフ・ベック・グループの曲を掛けながら「ツェッペリンの
臭いがする。その頃よく客席に見かけたからな」と暗にZEPがJBGからアイディアを
盗んだと言わんばかり。

ロン・ウッドのソロ・アルバムにも、ほぼ皆勤賞で参加したマクレガン。
そのアルバムからの曲を流し、プログラムは終了。

マクレガンも故人となってるから感慨深いよ・・・。
ロッド参加でのフェイセズ再結集が一時期話題になってたけど、ロニー・レーン、
イアン・マクレガン不在じゃあフェイセズと言えないでしょ。

再結成もメンバーが元気なうちに集まらないと期を逸してしまう。
そんな時代になったんですよね・・・。

TBS-BS「Songs」「宇宙のファンタジー特集」

2016年03月16日 | 洋楽
3月15日午後11時からTBS-BS「Songs」でE,W&ファイアーの
「宇宙のファンタジー特集」が特集された。

当初は『洋楽倶楽部ザ・ロニー・ウッド ショー』の
イアン・マクレガンがゲストに登場する第3回が、NHK BS
プレミアムにて3月15日(火)午後11時45分から放送予定で。

終盤は完全に被ってる・・・と思ったが、さすがBSさん。

TBS-BS「Songs」はバッチリ23:45で終わり、TVショッピングが
始まったので、さっさとチャンネルを切り替えさせて貰いました。

両方、視聴して満足。



アースは初期のファンクグループ時代(こっちもカッコいい)、
人種・国境を超えたテーマを追い求めるようになり、その先に
「宇宙のファンタジー」があった・・・という解説には感動。

番組の時点でアルツハイマー病に罹っていたモーリス・ホワイトの
姿は少し痛々しかったが、「ディコソングを超越した」誇りを
感じさせ、堂々としたコメントには、これまた感動。

長岡秀星さんも登場し、ジャケット・イラストを解説。
ホワイトのイメージを描き上げ、そこに自身の秘密メッセージを
込めた事もコメント。

両者とも故人だけに印象深い。
現実は桃源郷はどこにもないと増々思い知らされる今日この頃。
それだけにM・ホワイト氏の理想が眩しい・・・。



日本側の番組制作が現地サイドのスタッフに「米国では30位内に
入らなかったが日本ではアースの代表曲と言えるほどヒットした」と
伝えると、驚いたような表情を浮かべられ。

「それは知らなかった。日本の文化を学び、検証しなければ」と
真剣な表情で語っていたのが印象的だった。

ビートではなく、美しいメロディとシンフォニックな展開。
ドラマチックな楽曲は、日本人の琴線に触れたのでしょう。

米国も現代はビート全盛。
それも良いだろうが、美しいメロディとドラマチックな展開は不滅。

そんな事を考えさせられた番組でした。