あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ショック!望月三起也先生がガン告白

2016年03月17日 | 漫画
「ワイルド7」などで知られる漫画家の望月三起也先生も、もう77歳。

今年1月、肺がんを患い、医師から「長くて1年、短くて半年」という
余命宣告を受けたとの事。

ああ、ショック。
また私の好きな人が病気になったニュースだ・・・。

ただし、「(奥様と)2人で説明を聞いた後、『あと半年あれば、
何とかなるかな』って逆に思った」というのが望月先生の凄いトコロ。

結局、自分の中で未完だった作品を描き上げる事を選んだという。

題材は「新選組」。
ファンなら直ぐに分かるだろう。「俺の新選組」だ。

もともと新選組ファンだった望月先生。

週刊少年ジャンプの第一回愛読者賞(各作家が読み切りを発表し投票で
グランプリを決定する企画)で堂々トップを飾った「ダンダラ新選組」は
同企画史上最高作だったと今でも思う。
※秋本治さんの「最後の狙撃兵」とツートップと言っても良い


※画像は復刻版。
 表紙は、おそらく改めて描き降ろされたもの。

まさに「人情」「ペーソス」「男気」「アクション」が同居する望月漫画の
真骨頂とも言える感動作なのだ。

ジャンプでは一旦ピカレスク物の「ジャパッシュ」を連載したが、
70年代末、週刊少年キングにて改めて「俺の新選組」を発表。

新選組草創期を描いた作品だが、初代局長の芹沢鴨が暗殺されるまでで
一旦終わった形になっている。

熱烈なファンからは「いつか続きが読みたい」という声が寄せられており、
先生は「最後にファンの期待に応えたい」と、続編の製作を決めたとの事。

「言ってみれば、人生最後の締め切り」「この作品で締め切りにしたい」。
ほぼ構想は固まっており、取材の予定も立てているという。



私自身「俺の新選組」は長期連載だったと記憶していたが。
そうでもなかったんだな。

「たぶん、この作品を描き上げるまで(自分は)持つんだろう」
「(そういう)変な自信を持っている」と語る三起也先生。

描き上げて下さい。
先生が密度濃く描く人情アクション物は最強です。

そして・・・、身体に合った治療法も模索して下さい。
御回復も祈っております。

池袋東武で「望月三起也作品展」あり

2016年03月17日 | 漫画
2月27日より神田神保町の書泉グランデにて開催されている、
望月三起也先生の「ワイルド7」原画展。

「3月27日(日)までだから、そろそろ行かなきゃな」と思って
いたのだが、なんと東武百貨店池袋店でもデビュー55周年記念展が
行われるとの事。


※このイラスト集は実家にある。
 若き望月先生のポージングなど貴重なフォトもあり。
 印象深い1冊です。

会場には「ワイルド7」を中心とした約30点のイラスト作品を展示。
「ワイルド7」文庫版の表紙イラスト、「W7~新世紀ワイルド7~」の口絵、
描き下ろしの新作イラスト、複製原画の見本も展示販売される模様。

3月27日には望月先生が在廊予定。来場者からの質問に答える。
当日限定で来場者にはポストカードがプレゼントされるので、ファンは是非
足を運んでみては。



<漫画家デビュー55周年記念 望月三起也作品展>

会期:2016年3月17日(木)~30日(水)10:00~20:00
※最終日は16:30閉場
会場:東武百貨店 池袋店6F 1番街 美術画廊アートサロン
料金:無料
望月三起也来場:2016年3月27日(日)14:00~16:00(予定)

~西武ギャラリーには行った事あるけど、東武は初めてだなぁ。
神保町と池袋、どっちに行こうかな。先生が来るんなら池袋かな。

キース・エマーソンと東京フィルの共演が聴きたかった・・・

2016年03月17日 | 洋楽
まだキース・エマーソンの事を考えている。

キースは吉松隆氏が編曲した「タルカス」のオーケストラ版の上演を
本当に喜んでいたそうだ。

吉松氏の還暦記念を兼ねた再演会場にも姿を見せ、ピアノの即興で
「Happy Birthday」を演奏したという。

吉松氏もコンサート・マスターも大のキース・ファン。
70年代中期「ワークス」ツアーでは有り得なかったクラシック側からの尊敬。



いまさら言っても仕方ないが。
もう少し上手く機が熟していたら、「東京フィル・オーケストラと
キース・エマーソンの共演」もあったかも知れない。

全面共演が無理でも、渡辺宙明先生みたいに客席で自作の演奏を鑑賞後
ステージに上がり、ファンの歓声を浴びながらアンコールに参加・・・
なんて、実現したら凄かっただろうな。

キースがクラシック版「タルカス」鑑賞後にステージへ移動、そして
オーケストラと一緒に「海賊」から「庶民のファンファーレ」を演奏して
くれたら、もう私は滂沱の涙だったでしょう。

「海賊」と「庶民のファンファーレ」が収録された「ワークス(四部作)」は
「恐怖の頭脳改革」で極限まで行き着いたELPの復帰作とも言え。
そもそも、その時点で「無理をしないプログレ」曲だったワケで。



「ホウダウン」ほど速弾き曲は入っていないし。
「悪の教典」みたいな、これでもかとELP要素を詰め込んで密度オーバー
気味になってる曲もないし。
余裕もって演奏できると思うのですよ。
※だから80年代以降もこの二曲はLIVE映えする。

自分たちの負担減らすため、または尚も新境地を求めた結果なのか、
オーケストラを起用している「ワークス」。

70年代に欧米公演で頓挫したクラシックとエマーソンの共演が、ここ日本で
実現したとしたら、実に感動的だったんですけどね。

返す返すも残念・・・。

最近のヘヴィローテーション「エマーソン、レイク&パウエル LIVE」

2016年03月17日 | 洋楽
あと、ELPの「ロイヤルアルバート・ホールLIVE」。

いずれも80年代後半~90年代のライヴ。
全盛は過ぎたが、それでもステージではファンサービスに徹さずには
いられない、演者の「業」を感じさせる。



とくに「庶民のファンファーレ」。
これがELPの歴代曲とメドレー形式になってて、もう堪らない。

こんな景気のイイ曲なのに、聴きながら泣いてる私がいる。

なんと「ブルース・バリエーション」に繋がったりする。
EL&パウエル版、コージーはサーキットを爆走するようなシャッフル。
ホットロッドでドカドカと突っ走るような。彼らしい前進力。

同曲の「ロイヤルアルバート・ホール」版、カールは71年版ほどじゃ
ないが、それでもスウィング&シャッフルで感激させてくれる。
こちらはカーブの多い海岸線を自在に走行しているイメージだ。



EL&パウエルでは「悪の教典」からアメリカ/ロンドへ繋がっていく。
コージーなりに例のドラム・フレーズを叩く。ドカドカと。
※I・ペイスがスペーストラッキン後半で叩いたドラム・パターンな。

「ロイヤルアルバート・ホール」版では、カールは当然軽やかに
リズムを刻んでいく。

後半、キースがオルガンと大格闘している様が目に浮かぶ。
92年の時点でイイ年じゃないか!50前じゃないか!

それなのに20代の全盛みたいな動きで観客を煽って、そんなに
ウケたいのかよ!

そうだよな!ウケたかったんだよな!

根っからのパフォーマーで、エンターテイナーだったんだよな!
ロンドの終盤じゃ、とうとう手のスタミナが切れてるよ。

でも勢いで弾き倒しるよ!
腕を挙げて、反対の手で白鍵を大きく掻きむしる(同時に腕は交差!)

十八番の動きが目に浮かぶよ!
記憶なのに涙でよく見えないよ!

幻の2016ジャパン・ツアーでも、きっと色々やりたかったんだよな。
小規模でも、今できる演奏でも良いからとファンは思っていても、
つい「1日2公演でOK」とか言っちゃったんだよな。

「ラグタイムとか演奏してくれるのかな?」と思ってたら「ナイスや
ELP、キース・エマーソン・バンドなどの代表曲を演る」と宣言して
くれたんだよな。

おとなしい演奏でも充分と思ってても、「HRバンドのドラムを連れて
行くよ」と、こっちをワクワクさせてくれたんだよな。

終いにや「モンスター・モジュラー持って行くから」と大サービスな
事まで言い出したんだよな。

そんで、
土壇場で手が上手く動かなくなって、広げた風呂敷を折たためずに
引っ込みがつかなくなったんだよな。



キースのアホ――――――――――――――!!!!

でも、そんな人物だからこそ70年代のあの時期にTOPを張れたんだよな。
あくなきサービス精神、ファンの期待に応えようとする演者の「業」。

私は立川談志ファンだから。人間の、芸人の業は肯定しなければならない。
キースは演者の「業」に殉じたのだ。

ましてや鬱だったら通常の感覚・常識に当てはめる事は出来ない。
私の親族には自死、または実質自死という最後を遂げた者が数人いるが
正常な判断が出来ないのだ。晩酌の支度して死んだりするのだ。

また追悼文みたいな日記になってしまったが、正直「プログレフェス」の
予習の為に私ゃ金属恵比須らのプレイリストをウォークマンに落とさなきゃ
なんないんだよ。

「庶民のファンファーレ」聴きながらポロポロ泣いてる場合じゃないんだよ。

でもしかし。
あと一日。あと1日だけは浸りたい。ムーグの音色に、ハモンドの心地よさに、
教会オルガンの荘厳なサウンドに、カスタム・ムーグの透明感に。

・・・というか、それしか出来ないのだ。