あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

金属恵比須シルバーエレファント単独公演に行った(7)

2016年04月17日 | 邦楽
「ハリガネムシ」も佳境。
ベースソロに続いてキーボードソロが鳴り響く。
こちらも最高。ずっと聴いていたい程。



マスヒロさんは玩具のラッパや笛で賑やかし。
まるで「太陽と戦慄期クリムゾン」のジェイミー・ミューアの如し!
マイクに向かって「ハリガネムシ!」と連呼。私も叫ぶ!



高木総主席のギターが鳴り響き、「ハリガネムシ」はエンディングを
迎える。この辺では今回「紅葉狩り」は演らないと表明済み。



衣装チェンジしながら総主席は次の曲「箱男(抜粋)」を紹介。
失恋ソングだそうだが、その悔しさとやり切れなさがリア充への
攻撃性を加速させた情念曲。



私もリア充を憎む青春時代を送ったクチだが、好いた女子に告白する
度胸すらなかったので、ある意味で総主席には尊敬の眼差しを送って
しまうのである。たとえ箱を被っていようと。



ちなみに登場した直後の箱男はシルバーの表面が微妙にハネており
まるで「アホ毛」が生えてるようでしたが、稲益さんがナデナデして
直してあげていました。



ああ、なんという無邪気な慈しみ。
そして優しき座敷童子。

総主席の情念の叫びを吸い込むような「ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――♪」
というスキャット。



情念と浄化、破壊と救世が同居する、恐ろしいバンドへの進化。
フルセットの機材、自在な照明、独自の衣装、箱男の意匠・・・。

金属恵比須ワールドのフル展開に私は目眩すら覚えた。

金属恵比須シルバーエレファント単独公演に行った(6)

2016年04月17日 | 邦楽
7曲目、もはや金属恵比須の代表曲と言ってイイ「ハリガネムシ」。

ドラムのフィルインも諸石和馬クンらしく良く転がるスネア回し、
タム回し。バスドラも跳ねている。



マスヒロさんの「コージー・フレーズ」フィルインも70年代ロック・
ファンのツボ押しまくりだが、若い和馬クンのドラミングも活きがイイ!



そして、やっぱり多良洋祐氏のベース・プレイ!
うねるようにグルーヴする様は
とにかく圧巻だ!


※ジャック・ブルースと接点深いジョン・ハイズマンのバンドは別として
 普通プログレ・バンドのリズム・セクションというモノは、黒人音楽的な
 グルーヴ感を排除し、クラシック的に、シンフィックに特化したモノが
 多いのだが。金属恵比須は違います。



ジャズ・ロックというよりプログレ・ハードロックなのに、ベースが
異常にグルーヴしている。

テンペストのマーク・クラークも相当に嵐のようなベースプレイを聴かせて
くれたが、多良氏の弾きっぷりも凄まじい。



こうなるとルーツが知りたいね。
「ハリガネムシ」の途中からベースソロが飛び出すが、ジャズ・ベースの
影響も感じるので、その辺が気になります。



独特のグルーヴ感といえばアンディ・フレイザーを思い出すが、あちらは
後ノリの超個性派だったし。

多良氏はドラマーが誰だろうとグルーヴしまくるベーシスト。
いやぁ、協力なリズムセクションにソリスト、ヴォーカリストが揃ってる。
凄いバンドですよ、金属恵比須は。

金属恵比須シルバーエレファント単独公演に行った(5)

2016年04月17日 | 邦楽
曲はそのまま6曲目の「彼岸過迄」へ。
ギターリフがカッコいい。



ギターソロといい曲作りといい、
高木総主席の身体には70年代ロックのエキスが
血肉となっているのが良く分かる。



しかし
どうしたんだろう今日の高木総主席は。
序盤でベースペダル踏んでて足がつったと言うし

中盤で手がつったと言うし、しかも両手と言うし。
ビタミンでも足りないんじゃないかと心配になって
しまうじゃないですか。
メンバーからも「バナナ食べれば?」とか言われてたし



ご本人も「ラスト・コンサート・イン・ジャパンの
トミー・ボーリンみたいだ」とか仰るし。
※「紫の炎」や「ハイウェイスター」など時期を越えた
 名曲収録と喜んで買ったらボーリンの腕のケイレンが
 原因で、ほぼスライドで誤魔化しているという迷演が
 続くのでした・・・。(当時は「寝違え」とか言われてたが)

MCで時間を稼ぎ回復を待った時もありましたが、なんか
稲益さんが「私が右手の役やろうか?」とか総主席周辺で
フォローされてて、そんな時でも全然深刻にならないのが
金属恵比寿。



さてさて7曲目「ハリガネムシ」を前にして
ドラマーがチェンジ。

アルバム『ハリガネムシ』で全曲叩いていた諸石和馬クンが
呼ばれる。



もうひとつ所属しているバンドがメジャーデビューして
忙しくなったため、現在そちらに専念中。

※そこで、時々ゲストで参加していた元人間椅子の
 マスヒロさんが金属恵比須に正式加入した・・・と。



「がんばってー」と拍手する稲益さんの屈託ない笑顔に
ほっこりさせられました。

「ドラムが変わって曲の雰囲気も変わる」そう語り、
「(こっちも)カッコいい」と演奏する前から楽しそう。

まぁ「今回は諸石和馬も登場」とは聞いていたが
それでも「ツインドラムかな」とか思っていた私だが。



ステージ・スペースの関係もあってか、マスヒロさんは
フロントに出てきちゃいました。

なんか、音の出るオモチャや空中で回して音を出すチューブ
みたいな物も持っている。
マイクスタンドもあるし、賑やかし役になる気マンマンか?
ドラムから降りたのに、すごい嬉しそうだぞ。(笑)

金属恵比須シルバーエレファント単独公演に行った(4)

2016年04月17日 | 邦楽
続いてMC。
余談が余談を呼んで長くなる。
マスヒロさんが「早く演ろうよ」と突っ込む。



でも「早く打ち上げ行きたいよ。飲みたいよ」と
半分本気な事を仰る。



「そうだそうだ」とバンドは盛り上がる。
※いや、その前にみっちりLIVEしてください・・・

そして通算4曲目。



「光の雪」
アルバム『ハリガネムシ』から歌い上げソング。
滅びを感じさせるクリスマス・チューン(?)。
密かに名曲の誉高し。思わず聴き入るファン。



そしてMC。
5曲目「真珠郎」の紹介。
・・・というか元ネタをアッサリ喋る高木総主席。
「ムーンチャイルド」と日本の歌謡曲、さらにツェッペリンを
組み合わせた曲・・・と。

今回は、ちゃんと(?)ジミー・ペイジ調でギター弾きます・・・と。



曲が始まると稲益さんの歌唱に耳を奪われる。
ますます安定感が増しているのだ。

以前も書いたが、
この歌は音程取るのが難しいと思うんですよ。
しかし、どんどん上手くなってます、この御方。



スタジオ盤より安定感がある。
ハードな演奏に負けない地声の強さがあるし、
それでいて透明感もある。

素晴らしいヴォーカリストです。



それなのに、あどけなさも残す前髪パッツン娘。
「いつでも会えるプログレ・アイドル金属恵比須でーす」とか
おっしゃって同学年の高木総主席に「あんた◯☓歳でしょ!」と
突っ込まれる。

腕もあるプロフェショナルなのに和気藹々と楽しそう。
それもこのバンドの魅力ですなぁ。

金属恵比須シルバーエレファント単独公演に行った(3)

2016年04月17日 | 邦楽
ステージに上がったメンバー達はチューニングも
そこそこに轟音HRソングを奏で出す!

演奏はレインボーの「スポットライト・キッド」を
よりハードにしたかのようなスピード感。
ヴォーカルは高木総主席、和服系の衣装でシャウト!

「♪怒羅絵ー門ー♪」というサビの叫びと、稲益さんの
合いの手で元ネタが分かった。

そしてギターソロ。
途中からレインボーの「キル・ザ・キング」のソロ・フレーズが
飛び出し、キーボードもユニゾンしていく!



盛り上がる客席!
言うまでもなく私は叫びながら手を突き上げていた。

金属恵比須20週年公演。
やはりバンド結成直後の曲からという事で、総主席が高校時代
作ったというHRチューンから始まった。

総主席以外は全員メンバー変わってるが、バンド史をなぞるって
意味では納得の選曲。


なお、OP入場曲はマスヒロさん在籍時の人間椅子が使っていた曲。
高木総主席は当時見に行った思い出を語るが、マスヒロさんは
「そうだっけ?覚えてないわ」と本気で忘れているようでした。

そんな遣り取りもソコソコに
バンドは「皆さん、ありがとうございましたー」と一礼し、
ゾロゾロと控室へ引き返す。←オイオイ!!

察しのイイお客さんは手拍子を始め、「アンコール」の連呼。
※私は「うーたーえ、うーたーえ」と連呼しそうになりました。

暫くしてバンド再登場。
入場曲は「八つ墓村」。衣装もチェンジ、普段着スタイル。



「アンコールありがとうございます」と総主席が挨拶。
沸く場内。

アンコール(公演通算2曲目)は「阿修羅のごとく」だ。
ハードな導入部からギターが炸裂する前奏へ。
うねるベースも素晴らしい。



本当にリズムセクションが凄いバンドだ。
効果音の如く切れ込んでくるシンセ音も堪りません。
そして一転、歌い上げに入る稲益さん。



もはや「歌姫」状態。
すばらしい存在感です。

曲が終わって直ぐ3曲目のオープニング開始。
これは古い曲「鬼ヶ島」。

金属恵比須シルバーエレファント単独公演に行った(2)

2016年04月17日 | 邦楽
金属恵比須ライブ「キンゾク20年の大躍進」。
会場ステージ近くには席が並んでいた。
私の整理番号は50番台、しかし席はほぼ埋まっていた。
1個残ってた丸椅子に座って一安心。



チラシを椅子に置いて席を確保し、ドリンク・カウンターへ。
おお、ここはビールを小瓶でくれるのか。

急いで飲んで瓶を返し、トイレへ。勝手が分からないが、
ミキサー卓(?)の後方にあった。控室も近い。
演者さんも出たり入ったり。

開演の前に高木総主席がステージへ。
物販コーナーや終了後にサイン会が行われる事の説明。
また、ディスクユニオンさんの協力で物販に特典帯付きの
「阿修羅のごとく」CDが置かれているとの説明。
今回は特別な色の帯が付いてるとか。

「皆さん好きでしょ?色違いとか。ピンクはレアですよ」
「レアもの好きでしょ?」と客イジりする総主席。
「何枚買って頂いても結構ですよ」と商魂たくましい。
※・・・というか切実なんですね、きっと。



なお、終演後もステージ前にテーブル出して物販コーナー
仮設予定。そのままサイン会も行われる・・・と。

さらにそれが終わったらバンド+ファンで打ち上げあり。
フェイスブックとツイッターで告知&募集は掛けてあるが
当日参加を申し出てもOKとか。

自称「前説」終わったあたりでは場内は満員。
階段の上の方まで埋まっていたとか。

さぁ、いよいよ開演の時間という時、暗くなった客席に
低く良く響く男性の声が。

ライブ前のナレーション。注意事項。
「携帯電話は電源を切るか、マナーモードに」などなど
よくある説明が厳かに述べられる。

最後に
「演奏中の撮影、録画などは一切禁止されて…おりません!」
「動画サイトなどに、どんどんUPしてください!」

「以上・・・スターレス高嶋でしたぁ・・・!」
その声に会場内は大いに沸いく。



金属恵比須の広報部長とも言える高嶋兄、いきなり飛ばし
まくりである。
※事前レコーディングの音声ですが・・・

そして
場内からはOPのSEが流れる。
「ホルストの惑星」から火星だ!

客席後ろからステージに上がってくる金属恵比須のメンバー。
おお、宮嶋氏は金色スパンコールのマント着用だ!

さぁ、
金属恵比須シルバーエレファント単独公演の始まりです!