あるBOX(改)

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爆音映画祭「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を観た(2)

2017年10月28日 | アニメ・特撮
「超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~」

テレビアニメ「超時空要塞マクロス」の劇場用作品。1984年公開。
出演は、長谷有洋, 飯島真理,土井美加
監督:石黒昇,河森正治。
脚本:富田祐弘



音楽:羽田健太郎
主題歌:飯島真理「愛・おぼえていますか」

当時、ガンダムとてTVアニメのダイジェスト映像で劇場版にしていたが、
「マクロス」は全編を新しい作画で制作され、その美麗さにファンは
驚嘆の声を上げたものだ。

設定も、敵が男のゼントラーディと女のメルトランディという二つの大型
戦闘種族に分かれて争い続けている事など、大きく変更されている。



久々に観て驚いたのは、マクロスの「あらまし」が冒頭に字幕説明で
終わらせてあること。
「別物」と言いつつ、TVシリーズ見てないと分かりません。

ただし、宇宙空間に現れるマクロスの重厚なカッコよさ、無重力状態
からカタパルト抜きで出撃する戦闘機のカッコよさ!

これにイキナリやられちゃいます。



作画に関してはTVシリーズの「当たりハズレ」で「海外委託はダメダメ」
・・・との印象を私に植え付けたマクロス。
※これは数年前まで抜けませんでした、スイマセン。

作画も、美樹本晴彦、平野俊弘、板野一郎、垣野内成美ら、当時若手と
言いつつ最強の布陣。

メカアクションも美少女も凄い事になる事うけあいのメンバーです。



そして、ミンメイのアイドルぶり。早瀬ねえさんの元祖ツンデレぶり。
ベタドラマ顔負けのラブストーリー。

主人公の一条輝(ヒカル)に何度「てめえ、コノヤロ」と心の中で
吠えたか数え切れません。

音楽は羽田健太郎さんだから、ハナから素晴らしいと折り紙付き。
もともとが贅沢なアニメなんですから作画に力が入ってたら無敵です。

つか、宇宙空間、戦闘機、ミサイル、モブシーン・・・緻密な手描きの
作画には感動するしかありません。



※もちろんミンメイの可愛さも!

爆音上映祭というだけあって音の迫力も凄い。
ただし、やっぱり80年代の音だなぁ・・・という印象も拭えず。

音楽CDのリマスターみたいに原版をいじくる訳じゃないので、その辺は
分かって受け入れなきゃならないのかなぁ・・・と。

楽曲も80年代ポップなのは仕方ないトコロ。
いや、2000年代に3周りくらいして、流行ってるんだよ!

竹内まりあ系のPOPさは不変じゃないか!



ゼントラーディ語が声の収録直前で台本にブッ込まれたというのは
先日の「超時空管弦楽」で暴露されましたが(文法もあるそうな)、
数少ない地球語(?)「うつくし・・・い」が久々に聞けて感激です。

この辺の「天才vs天才」の戦闘シーンは本当に凄かったなぁ・・・。



久々に観たら「男尊女卑の風潮の中で」みたいな設定もあって、
少し驚いた。早瀬未沙さんは、それに抵抗してたんだよなぁ・・・。

フォッカーさんの「そもそも男と女ってのはなぁ」が今となっては
懐かしい。「そういう事を表立って言える時代だったんだなぁ」と。
未来の話なのに懐かしい。



男は男らしく、女は女らしく・・・は、作画でも顕著。
未沙さんも要所で女性らしい仕草を見せてくれるし、ミンメイに
至っては全編かわいらしい。

「メロドラマかよ!」と言いたくなるほどの展開を経て物語は
エンディングに突入する。

なお、このメロドラマも最高だったりするのです。
ベタドラマをなめるなよ!
ワタシャ感激して泣いちゃったんだぞ!



いわるゆミンメイアタック(?)炸裂で、敵味方も客席も完敗。
エンディングに突入するのでした。

歌ってるミンメイの動きが美麗なことよ・・・。

エンディングのスタッフロールが流れる。
メカニックデザイン協力に、出渕裕、かがみあきら等の名前が・・・。

原画の筆頭に庵野秀明の名前も・・・。

※そりゃ最高のアニメ作品になるわな。

終了とともに客席からは自然発生的に拍手が起こった。
これにも感激させられました。もちろん私も手を叩きましたよ。



帰りも雨。しかし心は晴れ晴れしていた。

マニアを喜ばせるだけではなく、異文化・異種別の者同士が理解を
果たす様を描いた、その創作者スプリットにも感動したのです。

「今の時代だからこそ」観てよかった、そんな感慨も覚えました。
年月経っても新しい感動があった…。感謝いたします。

丸の内ピカデリーでの爆音上映祭は「ブレードランナー」「マッド
マックス」のシリーズ、「この世界の片隅に」も上映されている。

機会を見て再来訪したいな!

爆音映画祭「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を観た(1)

2017年10月28日 | アニメ・特撮
~映画は“音”で、もっと楽しめる!~『丸の内ピカデリー爆音映画祭』。
マクロス35周年記念として「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の
上映も行われている。



音楽映画の側面もある劇場版「マクロス」。

35周年のオーケストラ・コンサートで、その楽曲の魅力を再認識した私、
「スクリーンで爆音上映があるならば」と、雨のなか馳せ参じましたよ。



もちろんマリオン本館に行ってウロウロしてしまうという、定番の粗忽は
やらかしてしまいましたけどね。
※新館5階だったのかよ~。確かに良く見ると、そう書いてあるけど…。



さてさて、その爆音上映会。
映画館にライブ・コンサート向けの大規模で高品質な音響機器をセットして
作品の持つ“音”の世界や可能性を極限まで探求する映画祭…という事で。



そもそも私が以前バウスシアターで観た「わんぱく王子の大蛇退治」も
ニュープリント爆音上映だったのですよ。
※「わんぱく王子」は伊福部音楽が炸裂するって意味でも名作ですから!!



その爆音映画祭、「丸の内ピカデリー版」が実現。
2017年10月13日(金)〜11月10日(金)まで、有楽町・丸の内ピカデリー3にて
開催中。「この世界の片隅に」「ブレードランナー」「マッドマックス」など
興味深いラインナップ目白押しなんだが、ここは「マクロス」です。



コンサート観てミンメイに萌え、大きなスクリーンでフルに映画を観たいと、
また萌えたくなったのです。
本意気の映画サウンドで萌えたくなったのです。



丸の内ピカデリー3さんも分かってらっしゃる・
有楽町マリオン新館5Fにエレベーターで上がったら直ぐにミンメイが居ましたよ。

思わず撮影しちゃいましたよ。
小さなフィギュアですが、破壊力は抜群です…。



横にあるのはバルキリーのパーツかな?
※詳しくなくてスイマセン。

入場してジュースを飲んでトイレを済ませ、席に着く。



いよいよ伝説の“爆音映画祭”
「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」上映です。

(続く)