あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル公演2日目も最高だった②

2005年05月14日 | 生活
「アクアラング」以上ともいえる名盤「スタンド・アップ」収録のワンコード(?)ソングの傑作「リヴィング・イン・ザ・パスト」。

印象的なリズム、フル-ト、歌唱に感動。
・・・・でも。ドラムスさん、バスドラ踏み過ぎだっての!

続いて、アクアラングから「やぶにらみのマリー」が披露され歓喜。

――で、「Jack-in-the-Green」「Boris Dancing」(I・アンダーソン・ソロ)と続き。

なんか、昨日のパターン踏襲した選曲に「アクアラング全曲やるんじゃなかったの?」と不安な気持ちに。

「ひょっとして昨日と同じ?」とか。

しかし、次曲の紹介でアンダーソン翁が発した言葉で会場の不安は吹き飛んだ。

「Thick As A・・・ Brick!」
うおおおおお―――、タル代表作だぁ――――!!!

――以下続くと共に。12日セットリストを。

【ジェスロ・タル/JETHRO TULL2日目セットリスト】

◆リヴィング・イン・ザ・パスト・・・「スタンド・アップ収録」
◆やぶにらみのマリー(Cross-eyed Mary)・・・「アクアラング収録」
◆緑のジャック(Jack-in-the-Green)・・・「神秘の森(SONGS FROM THE
 WOOD)収録」
◆ボリス・ダンシング・・・「イアン・アンダーソン・ソロ収録」
◆ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)・・・「同名アルバム収録」
◆驚嘆(Wond'ring Aloud)・・・「アクアラング収録」
◆レット・アップ・ミー・・・「アクアラング収録」
◆ブーレ・・・「スタンド・アップ収録」
◆失意の日々は繰り返す(Cheap Day Return)・・・「アクアラング収録」
◆マザー・グース ・・・「アクアラング収録」
◆マーティン・バレ・ソロ
◆後流(Slipstream)・・・「アクアラング収録」
◆ア・ニューディ・イエスタディ・・・「スタンド・アップ収録」
◆賛美歌43番(Hymn 43)・・・「アクアラング収録」
◆マイ・ゴッド・・・「アクアラング収録」
◆ブダペスト・・・「クレスト・オブ・ア・ネイヴ」
◆アクアラング・・・「アクアラング収録」

*アンコール
◆終末(Wind Up)・・・「アクアラング収録」
◆蒸気機関車のあえぎ(Locomotive Breath) ・・・「アクアラング収録」
◆プロテクト&サヴァイヴ・・・「A収録」
◆チェーリオ・・・「ザ・ブロードワード・アンド・ザ・ビースト収録」

ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル公演2日目も最高だった④

2005年05月14日 | 生活
「ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)」後半のフルートソロ、ギターソロ、プログレ的な展開に感嘆。

それを、あっさり演ってしまうテクニックに溜め息。

アコースティックな冒頭からプログレ的なロック展開へ、そして再び弾き語り的なエンディングへ。
最後「Thick As A・・・」と呟き、両手を客席に差し出すアンダーソン翁。

「ラストは任せたってことか!」と咄嗟に
「BRI~CK!」と叫ぶオレ。
ご同輩が周囲に数名。会場全体でも結構な人数になってたかも。

アンダーソン翁、ご満悦の表情でスルっとスポットライト外へ(結構コレやるんだよな)。

その後、再び「アクアラング・メドレー」へ。オリジナル・アルバムの曲順ってワケじゃないが(笑)。

「ラヴ・ソングだ」と言って始めた「驚嘆(Wond'ring Aloud)」など、アコースティック・ソングは、70年代のヴァージョンが硬質に聴こえる程、深みがあって味わい深く。
今回のライヴDVDでも出たら買っちゃうな・・・なんて考えてしまった。

これまたアクアラングから「後流(Slipstream)」が演奏されたが、「短い曲だからね」と前振りしていたアンダーソン翁は、終わってから腕時計を覗き込む仕草(笑)。

前日は、客席を見回しながら「若いお客さんが多いねぇ~」なんてジョークを飛ばしてたが。
今回も、ご機嫌ですなぁ。

そして続く曲は。
ブルージーなイントロで狂喜するワタクシ。

「ア・ニューディ・イエスタディ」だ―――!!!(涙)

ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル公演2日目も最高だった

2005年05月13日 | 生活
17年ぶり・・・と言われたジェスロ・タルの日本公演(アンダーソンさん一人で来日した事もあった気がするが)。

初日、期待以上のアンサンブルと、ステージパフォーマンスに満足し。

「名盤・アクアラングを完全再現する」との触れ込みの2日目の期待も増したワケですが。

さてさて2日目。
前日と同じく、代々木の「火の国」で食事を摂って(前日は「チャンポン」、この日は「皿うどん」)、原宿側から渋谷公会堂へ向かう。

サンボマスターを観にSHIBUYA-AXへ行った時、原宿駅から向かい、AX近くに渋公を発見、「タルの時には、こっちから来よう!渋谷駅から来たら、センター街とかの人ごみウザイし」と心に決めていたのだな。

今回は、ちょっと余裕で来たが。グッズ売り場は既に完売状態(プログラムはハナから無かった模様)。

キョロキョロと「坪井志津香ちゃん」(=「ロックの要」のアシスタントっ娘。番組を通じ「タル・ファン」となり、I・アンダーソン翁を「カッコイイ」と明言する奇特なコね)・・・を探すも、残念ながら見つからず。ナンパ以前の問題であった・・・。残念。

前日は2階席。今回は1Fの17列目。

なんか、開演時間を場内係員さんが告げてるのにウロウロしてる人が多いなぁ。

――で、時間ちょうど。場内暗転。

歓声と共に「JETHRO TULL」の面々が登場。
前日同様に「アクアラング」のリフが流れるも、録音音源で。

「アルバム同様の曲順でアクアラングから始まるのか?」と思いきや、フォーキーなリフレインが始まる。

「LIVING WITH THE PAST」だぁ――――!!!!

ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル来日公演中!!

2005年05月12日 | 生活
ハイ、本日は「代表作・アクアラング全曲演奏ライヴ」です。
当日券買える人は行きましょう!

来日公演初日は、演奏もコナれてて、I・アンダーソンさんも動けてて、素晴らしい公演でした。
フルート片手に欧州的な動きでした、アンダーソンさん。
パントマイマー的というか、ヨーロッパ舞踏的な動きというか・・・。
ワイト島のライヴに較べては「激しさ」は無くなっているが。優雅に、ユニークに進化しているとも言える。
「芸能を極めた」とも言えるような。ロックも伝統芸能ですからなぁ(笑)。

曖昧ながら、セットリストらしき物を・・・。

ちなみに待ち時間、場内にはZAPPAが流れてたそうで。
ギリギリに行った私が聴いたのは、ブルースナンバー。
「こりゃ『サンディ・フィーリング』や『ニューデイ・イエスタデイ』みたいな初期チューンやってくれるぞ」と期待も膨らんだのでした。

――で。演ってくれたのは。
・For A Thousand Mothers (STAND UPより)
・Nothing Is Easy (STAND UPより)
・Beggar's Farm (THIS WASより)
・Eurology (Ian Andersonのソロより)
・With You There to Help Me (BENEFITより)
・In the Grip of Stronger Stuff (Ian Andersonソロより)
・Weathercock (CHRISTMAS ALBUMより)
・Bouree (STAND UPより)
・Martin Barreのソロ曲
・Cheap Day Return (AQUALUNGより)
・Mother Goose (AQUALUNGより)
・Songs from the Wood/Too Old to Rock'n'Roll:Too Young to Die/Heavy
Horses(いずれもアルバムタイトル・チューン)
・Pavane (CHRISTMAS ALBUMより)
・Farm on the Freeway (CREST OF A KNAVEより)
・Budapest (CREST OF A KNAVEより)
・Aqualung (AQUALUNGより)

アンコール
・Wind Up (AQUALUNGより)
・Locomotive Breath (AQUALUNGより)
・Cheerio (THE BROADSWORD AND THE BEASTより)

*曲順に自信なし。途中、抜けてる曲が多分あり

――「Thick As A Brick(ジェラルドの…)」を演らなかったな。

あと、期待のブルースロック・ナンバー演らなかった(涙)。「ダーマ・フォー・ワン」も。

ただし、機材の進歩ゆえ、フルート内にマイクが内臓され、スタンドマイク前で吹かなくても良く、しなやかに動きながらのプレイが可能で、音色も細かいニュアンスまで聞き取り可能だった。
「Bouree」の音色、演奏は圧巻だった。

I・アンダーソンさん、声も出てました(マイクが良く拾ってた?)。さすがに高音は辛そうだったが、そこは熟練の歌でカバーしてましたな。

しかし、あの年齢で良く一本足演奏が出来るなぁ。
凄い足腰。鍛えてるのか?そうは見えないが。
元々老人みたいな風貌だったし、昔の方が不健康だったろうから、今の方が調子イイのか?(笑)
アコギやマンドリンに楽器を持ち替え、中心人物の面目躍如。

ギターのマーティン・バレも、渋いマンドリン演奏などを見せ、好サポート。
まぁ、途中で「フュージョン?」「ただのギターロック?」みたいな演奏始めた時には違和感を覚えたが。「ジェフ・ベックの公演は先だぞ」って感じで。
まぁ、ご愛嬌って感じでOKか・・・。

キーボードのアンドルー・ギディングスも、シンプルな鍵盤の前に居ながら、多彩な音色を弾き分け。
ジャズ、ロック、クラシックなど多彩な要素のプレイが出来る良いキーボーディストだと思いました(音色によっちゃ「メロトロン」みたいで、この人のプレイにより「プログレ」っぽくなったり、ジャズっぽくなったり曲調が変わった面もあり)。この人のプレイ聴けたのは収穫だったな。機材の進化万歳!

ベースのジョナサン・ノイスも、押さえるトコロをしっかり押さえ。時に複雑になるリズムをキープ(変拍子連発はプログレ的だよなぁ)。

ただ、ドラムスのドゥアン・ペリーって人は、叩き過ぎかなぁ・・・。
「アクアラング」の中間部、バスドラ踏み過ぎっちゅ~か、あれじゃ同曲独特の「うねり」が死にませんかねぇ・・・。

まぁ、ニューヨーク出身の人らしいが。セッションなどで、フュージョンぽいドラムも身に付けちゃったのかな~と。時々「現代的すぎてタル・サウンドに合わないじゃん」とか思わされて・・・。
上手いんですけどね、変拍子も楽々こなして。チマチマしたトコロが無くて・・・。
でも、少し気になりました。

そして、アンダーソン翁、初日券の即日ソールドアウト情報に気を良くされたのか。彼が現れた時の客席の大歓声に酔われたのか。
MCで実に機嫌よく喋ってくれてました(笑)。

英国的ユーモアというか、常にジョークが混じってて。英語が分かる人は毎回笑っておられた。
私の語学力では、それは無理だったが。

曲紹介にて、「次の曲は、誰ソレのお気に入りのアルバムから。そう『Led Zeppelin-IV』から!!!」なんて事を言い出し(笑)。
「ノ・ノ・ノ」なんて笑いながら引っ込む有様は笑わかせて貰いましたよ。

あと、曲のラスト、フルートで「決め!」の一音を吹かずに、これまた奥に引っ込んだり(笑)。

「ジェスロ・タルは、ヘビーメタル・バンドなんだぜ~」
「メタリカなんて“ピス・オフ”さ!(笑)」
――なんて「88年グラミー賞の最優秀ヘビー・メタル部門受賞ネタ」のジョークを炸裂させたりと、聞き取り可能なジョークは大満足させて頂きましたよ。

――続く

ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル来日公演中!!②

2005年05月12日 | 生活
「ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる」
代表曲のタイトルを意訳してみましたが。

言ったもん勝ちの名セリフですな。

だって「ロックやるにはトシ」なんてのは、P・タウンゼンドが20代半ばで言ってますし。

でも、「死ぬにはチョイト若すぎる」なんてのは、いまや「70代前半で死んでも『惜しい、早かったねぇ』なんて言われる時代」ですから。

30代で言っても、40才で言っても、50代で言っても、60代のアンダーソンさんが言っても・・・・「OK!!!!」なワケですよ。

言ったもん勝ちだ。本当に言ったもん勝ちだ!「Too Old To Rock 'n' Roll To Young To Die=ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる」!!!

でも、ロックしてたんですよねぇ。曲によってだけど(笑)。
特に終盤は、ロックだった。

まぁ全般的には、時にハードに、クラシカルに、トラッドっぽく(アイリッシュっぽいのもあったな。見事だった)、中世の楽隊っぽく、曲調をどんどん展開していく「タル・サウンド」なのだが。

それを見事にコナれた演奏出来るテクニックを備えたミュージシャンたち。
それが今回の「ジェスロ・タル」なのだなぁ・・・と感無量。

何物でもない「タル・サウンド」としか言い様の無い。唯一無比。

フルート以外でも、バンブー笛も吹き、アコーディオンも登場、ドラムスはボンゴも弾き、マンドリンも違和感なく溶け込み・・・。

実に不思議でありながら、納得行く空間。
良く考えると、売れたアルバムを作りながら、彼らはサビを合唱できるような曲が無いではないか!

大体がタイトルがサビに来て、キャッチーなメロディで合唱・・・がロックのパターンだぞ!

バッハ(英語圏の人間は「バック」と発音)曲をアレンジして、異例のインストヒットをかっ飛ばしたり。片面1曲のアルバムを全米1位に持っていったり。

そんな唯我独尊バンド、ジェスロ・タル。

初のジェスロ・タル・コンサートだったが。期待を上回る素晴しいステージに、追加公演への期待も高まる。

まぁ、ベスト選曲と言いながら、通常のセットリストだったが。
「ベストチョイス」なんて言ってんのは呼び屋さんだけだったのかもね(笑)。

セットリストの参考にさせて貰ったオーストラリア公演のセットと大差なかったし。

この辺、確認済みなれど。78年以降の音源やソロをチェックする術が私には無かった(涙)。
知ったかしてるが、持ってるアルバムは「バースティン・・・」までだし。

「AQUALUNG」から随分やったが。今日の全曲演奏どうなんのやら(時間余るだろうし)。

その辺どうなるか?アクアラング公演のアンコールが何か・・・ですな。

「リヴィング・イン・ザ・パスト」や「ジェラルド・・・」を期待したいですな。

――さ、出掛けるか!!渋谷公会堂へ!!

日本競泳界の今後を語りたいトコロだが<br>いまジェスロ・タルが来日しているのですよ!!

2005年05月12日 | 生活
ジェスロ・タルの、来日公演が始まっておる。

私も行って参りました。

毛ジラミわいてそうな風貌、フルートを大フィーチャーしたステージ・パフォーマンス。
フォーク的でもあり、宮廷音楽的でもあり、バーレスク的でもあり、ブレーメン音楽隊的でもあり、ハードロック的でもあり、いかにも英国的でありながら米国でも売れまくったという、圧倒的な存在感を持ったバンド。

それが・・・ジェスロ・タル。

イアン・アンダーソン(スコットランド出身)という中心人物が動いて歌える限り、結成から30年以上経とうと、タルはタルとして賞賛され続けるのだ。

バンド名が、18世紀の英国人農学者の名前が由来ってのは有名な話。

当初はブルース・ムーブメントに影響されたサウンドだったが、ギタリストのM・エイブラハムズ(結構スキでした)が脱退したりして、音楽性もジャズやクラシックの要素を大胆に取り入れる方向に転換。
でも、ブルース・ロックが好きな私が、今回の「ベスト・ライヴ」に初期ナンバーを期待するのも無理からぬ事(笑)。

イアン・アンダーソンが片足立ちでフルートを吹くパフォーマンスは、70年のワイト島フェスでのハイライトとも言える圧巻さで。

前年の全米ツアーの成功もあって、71年の「アクアラング」がヒット。

続く「ジェラルドの汚れなき世界」「パッションプレイ」などという“難解な”コンセプトアルバムまで全米でヒットさせ。
「異様に英国的でありながら全米で売れたバンド」として、私の印象に残ったのであった(笑)。

オフィシャルの情報によると。
80年代半ばに、イアン・アンダーソンは喉を傷めてしまったとかで。
グループは暫く活動休止状態に入ったらしいが(この辺、私のチェックの網も目が粗くなってるなぁ・・・)。

なお現在の中心人物は、I・アンダーソンと、2代目ギタリストとして69年に加入したマーティン・バレで。
今回は、レコ発ライヴでは無く、過去の名曲をチョイスして「ベスト・ライヴ」だそうで。
実に17年ぶりの来日だそうです。ワタシャもっと久々な気がしたけど。

当初、一日こっきりと言われた11日の渋谷公会堂のチケットは即日完売。急遽12日に同所で追加公演が決まったが、こちらは名盤「アクアラング」の全曲を演奏するってんだからファンは大注目。初日買って、追加も買った奇特なファンも多い事でしょう。オレもだが(笑)。

まぁ、それが「今日」のだが。
当日券もあるって情報だが(問い合わせはウドーへ)。

ぶっちゃけ、初日は素晴らしいコンサートだったから。
70年代ロック好きで、今日行ける人は行ったがイイですよん♪

横浜国際プール<br>競泳日本選手権・TV観戦編③

2005年05月12日 | 生活
◆4日目
――女子1500m自由形(女子の長距離自由ってカーテンレザーな位置なんですかね)。

400m、800mで柴田選手に敗れ、派遣標準記録も切れなかった山田沙知子選手。このレースは柴田不参加ゆえ、伸び伸びと泳ぐ事ができるか?

果たして、レースは山田が先頭で、2位の貴田裕美選手が付いて行く展開。

終盤は差が開き、山田選手のブッチぎり勝利。
自身のベストタイムからすると、だいぶ遅いが掲示板に目をやり派遣標準を切ったと知って「やったぁ~」と笑顔。

やっとの派遣標準突破。ゴール後に笑顔を見せるヤマサチを久々に見た気がする。良かったねぇ・・・。

【女子1500m自由形】
1位:山田沙知子(コナミ西日本)16:20.15
 *派遣標準1突破(なお、世界記録はJanet Evansの15:52.10)
2位:貴田裕美(群馬藤岡SS)16:27.91 派遣標準2突破
3位:岩井佳苗(コスパ瓢箪山)16:42.73

――次は男子の800フリー。
昨年も4冠を達成した松田丈志選手が2年連続を狙う。
またしても、日本記録更新を狙ってペースを上げる松田選手。そのままトップを維持して優勝。四冠達成!
日本記録更新はならなかったが、派遣標準を切て、この競技でも世界水泳参加を内定させた。

インタビューで、「去年は無我夢中で4冠。今年は最初から狙っていた」と堂々の受け答えを見せる松田選手。

このタフネスに「怪物的」「人間離れ」という、日本選手に滅多に当てはまらない賛辞の言葉が浮かんだ(北島選手でさえ、スタミナに不安あるというのに・・・)。
正直、そう思える日本選手が少ないから、なおさら凄く思えるのよね。

そういや、バタフライの時に「鼻から、おびただしい水泡を吹き出す人間機関車的な水中映像」が、同じスキンヘッドな事もあって世界の長距離トップであるグラント・ハケット選手(豪)を思い浮かべたが。
なんと、松田選手はハケットの元で練習した事があるってんで。
なるほど・・・と得心いったワケなのでした。

【男子800m自由形】
1位:松田丈志(中京大)7:58.74 
*派遣標準2突破(なお、世界記録はイアン・ソープの7:39.16)
2位:荒瀬洋太(富山パレス)8:04.59

――続いては、女子50m自由形。
これまた100m同様に横一線のレース。
最後に山田香選手が出て優勝・・・と。

【女子50m自由形】
1位:山田 香(岡山県水連)26.11
(なお、世界記録はInge de Bruijnの0:24.13)
2位:浦田奈々美(福岡大)26.26

――次は、男子50m自由形。
100m優勝の細川大輔vs昨年の覇者・伊藤真が期待されたレース。
前半は細川が出たが、伊藤が逆転して2連覇。タイムはポポフの世界記録に遅れる事1秒31.50で、この差は大きい。

【男子50m自由形】
1位:伊藤 真(東京SC)22.95
(なお、世界記録はAlexander Popovの0:21.64)
2位:細川大輔(SAT)23.10

――続いて、男子200m個人メドレー。

400m優勝の佐野秀匡選手vs五輪代表・三木二郎選手が注目された。

序盤のバタフライで佐野選手が出たが、平泳ぎで三木が差を詰め。最後の自由形勝負となったが、勢いで勝る佐野選手がトップでゴール。2冠を達成し、派遣標準も突破。
日本記録保持者・三木選手、代表切符獲得ならず。

【男子200m個人メドレー】
1位:佐野秀匡(アクラブ調布)2:00.68 
*派遣標準2突破(なお、世界記録はMichael Phelpsの1:55.94)
2位:三木二郎(東京SC)2:01.34

――続いて、女子200m背泳ぎ。
これまた中村礼子、伊藤華英、寺川綾の三選手登場。
レースは、寺川選手が最初から飛ばし、後半逃げ切りを狙う積極的なレース。
しかし、後半は中村選手が追い上げてトップでゴール。
2位に伊藤選手。寺川選手は後半、失速したが、解説者の話どおり、積極的なレース展開は好感を覚えた。

今大会優勝の無かった中村選手、やっと1位を獲得。派遣標準突破も突破して、世界水泳で名誉挽回を誓う事になりそう。
寺川選手は、代表権を獲られなかった。

【女子200m背泳ぎ】
1位:中村礼子(東京SC)2:10.22 
*派遣標準1突破(なお、世界記録はKristina Egerszegiの2:06.62)
2位:伊藤華英(セントラル)2:11.16 派遣標準2突破
3位:寺川 綾(近畿大)2:11.82

――続いて、男子の200m背泳ぎ。
19才で五輪銅を獲得した天才型、今大会2冠を既に達成している森田智己選手が登場。
「目標とする選手」を「山本KID」とする不敵な男(笑)。選手紹介でレスラー武藤の真似でポーズを作る男・・・それが森田。

昨年五輪代表を獲れなかった中野高にも「森田ひとり勝ち」阻止の期待が掛かったが。

レースはいつも通り驚異的に速いスタートで森田が飛び出すも途中を抑えて、中野選手が中盤トップに。
ラスト、森田選手が追い上げて、差したかと思ったが、トップは中野選手!

2年ぶりの優勝だそうで、本人は大喜び。
気まぐれ天才型の森田選手にはアンチも居るのか、中野選手の優勝には大声援が飛んでいた。

タイムも日本記録に迫る高記録。
森田選手も派遣標準突破で、これまた世界水泳で汚名返上と行きたいですな。

インタビューで「一番得意としてる展開が出来た。五輪に出れなかった悔しさがあった」と語る中野選手。
一方、森田選手は「2冠達成、代表内定となった今大会の感想」を聞かれて
「最悪です」と答えて会場の笑いを誘った。

しかも「150で並んだんで、もらったと思って、残り10mで抜いてしまいましたぁ」と、ぶっちゃけコメントも炸裂させ、ファンを唖然とさせておりました(笑)。
ホント面白いわ、この選手。

【男子の200m背泳ぎ】
1位:中野 高(イトマン昭島)1:58.79
*派遣標準2突破(なお、正解記録はAaron Peirsolの1:54.74)
2位:森田智己(セントラル)1:58.84 派遣標準2突破

――そして、女子100mバタフライ。
200mで優勝したの中西悠子選手の2冠に期待が掛かったが。やはり、メダリストの貫禄が優り、1分切ったが堂々の優勝。
しかし、派遣標準突破はならず、残念。

【女子100mバタフライ】
1位:中西悠子(枚方SS)59.46
(なお世界記録は、Inge de Bruijnの0:56.61)
2位:土肥亜也子(コナミ)1:00.75
2位:渡邉 梢(群馬渋川SS)1:00.75

――続いて、男子100mバタフライ。
五輪銀の山本貴司選手が、親族に御不幸あったとかで不参加。プレゼンター参加も予定されていた、嫁の千葉すずさんも不在となった今大会(好調な日本競泳界、過去のわだかまりを拭うほど寛大になったか・・・と思ったんだが)。
ここは、50で優勝した高安亮選手がスタートからリード。2位以下を引き離しそのままゴール。
優勝とともに、遂に派遣標準を突破して代表に内定!やったぜ!

晴れ晴れとした表情でインタビューを受ける高安選手。おめでとう!

【男子100mバタフライ】
1位:高安 亮(コナミ東日本)52.67 
*派遣標準2突破(なお、世界記録はイアン・クロッカーの0:50.76)
2位:柴田隆一(日本大)53.67
3位:野正寛(秋田魁新報社)53.74
4位:河本耕平(ZEN)53.98

――そして、女子100m平泳ぎ
田中雅美さん引退で、今後の第一人者が注目されるブレスト。
50mで世界水泳代表を内定させたた中村沙耶香、200m優勝の種田恵が注目された。
結果は、後半追い上げた中村選手が優勝。2冠を達成するも、派遣標準突破は出来ず。

【女子100m平泳ぎ】
1位:中村沙耶香(NITTAI)1:09.74
(なお、世界記録はリーぜル・ジョーンズの1:06.37)
2位:川辺芙美子(イトマン)1:10.19
3位:坂口結子(中京大大学院)1:10.34

――そして、本日のメインイベント、男子100m平泳ぎ。

50mで世界水泳出場を決めたとはいえ、北島選手が本来得意なのが、この距離なのだから。注目も集まるってワケですよ。

そして、200の覇者・今村元気選手も登場。
予選のトップは北島(ホッ)。

本番はスタートから北島がリード(ホッ)。
ターンで北島が伸び、そのまま1位でゴール!
派遣記録を突破して、世界水泳の出場もGET(ホッ)。

北島選手、インタビューで「今大会は百点満点で10点。反省点があった」と語り。
王者の心に隙があった事を反省している風だった・・・。

【男子100m平泳ぎ】
1位:北島康介(コカコーラ)1:00.89 
*派遣標準2突破(なお、世界記録はBrendan Hansenの0:59.30)
2位:今村元気(ムラサキスポーツ)1:01.55
3位:山下 誠(中央大)1:01.77

これにて、全レース終了!

アテネの余韻で、好調を維持した学生選手権・短水路選手権経て、いよいよ過渡期的な調整の難しさが見え出した大会でしたなぁ。

「モチベーション云々」に関しては、世界水泳も目前なんだから言い訳にはならないと個人的には思っているのだが。

大きな大会にピークを合わせる難しさ・・・はあったと思う。
大きな大会とは世界水泳。それに合わせ、ピーク前の状態で、日本選手権を戦い、標準記録もクリアしなければならない・・・。

酷なハードルだが、これを乗り越えなければ代表の座は手中に出来ないので、仕方ない(本当は少し緩和して欲しいのだが)。

特に北島選手に関しては、今更ガタガタ言っても仕方ないし、「スタミナに不安のある200mは切り捨てて結果オーライ」くらいの気持ちでOKなのではないでしょうか?

50も厳しいから、100mに照準を絞って頑張って欲しいものです。

7月には大一番が控えています。頑張れ、日本競泳陣!!!

横浜国際プール<br>競泳日本選手権・TV観戦編②

2005年05月11日 | 生活
◆3日目
――ここでも注目の柴田vs山田対決。
女子の800m自由形は、400のリピートを見ているような展開で。
柴田選手に大差負けだけはしないように・・・とも見える山田選手の泳ぎ。

結果は柴田、山田の順にゴール。これまた、山田なしでは完全に独泳のペースだったが。
派遣標準記録を切ったのは柴田選手のみ。ただし、記録は「8:32.64」と低調。山田選手の日本記録にも遠く及ばずで、やはりインタビューでも亜衣ちゃんスマイル浮かべつつ、不満げではありました。
プールを上がる時は「なんでだろ?」といった表情だった山田沙知子選手も、表彰台ではサバサバした様子。
しかし、「記録が出やすい横浜プール」との触れ込みだったが。まだ日本記録の1つも出ていない今大会。
短水路で記録続出だった時、「競泳は、こんなに新記録が次々でるものでは無いんですが」と言った高橋繁浩さんの言葉が思い出される。

【女子800m自由形】
1位:柴田亜依(T-Arena)8:32.64 *派遣標準記録2突破(世界記録は、Janet Evansの8:16.22)
2位:山田沙知子(コナミ西日本)8:35.09(日本記録は同選手の8:23.68)
3位:貴田裕美(群馬藤岡SS)8:39.53

――続く女子50m背泳ぎも、中村礼子vs伊藤華英の対決が注目されたが。

なんと短距離一発勝負で、先頭に立ったのはシドニー・メダリストの中村真衣選手!
アテネ行きならず、新潟地震で影響受けた練習環境、そのせいか「ふっくら」した体型などから「過去の人」と思われていたのだが(失礼!)、見事なスプリント力を見せて1位!世界水泳派遣標準記録も突破して、満面の笑顔!
タイムも世界記録にコンマ5秒差。参った、本当に日本女子背泳は層が厚いのね!!

なお、二位に入った伊藤華英選手も標準記録は突破。中村礼子選手は、まさかの3位で50mでの世界水泳出場ならず。
北島選手に続き、東京SSの選手が勝てない状況が続く。

【女子50m背泳ぎ】
1位:中村真衣 28.78 
*派遣標準1突破(世界記録は、Sandra Voelkerの0:28.25)
2位:伊藤華英(セントラル)28.91 
*標準2突破
3位:中村礼子(東京SC)29.04
4位:及川真沙紀(中京大)29.10

――そして、柴田と並び「五輪・短水路日本選手権・長水路日本選手権」と3大会連続で強さを見せている数少ないスイマー・森田智巳選手の登場。

男子50m背泳ぎ決勝、再び薄ら笑いで不敵に登場したこの小柄な男が(しかも、女性問題で3ヶ月間も海外遠征自粛させられたクセにですよ!)、今大会の新記録ゼロを救うのだから、これまた面白い。

それでも「世界に較べたら全然遅い」と、100%の笑顔を見せないのだから不敵というか、志が高いというか・・・。

【男子50m背泳ぎ】
1位:森田智己(セントラル)25.62 
*日本新 派遣標準1突破(なお、世界記録はThomas Rupprathの0:24.80)
2位:宮下純一(筑波大)25.79 派遣標準2突破
3位:古賀淳也(イトマン埼玉)25.96
4位:山野井健太(岡山水連)26.08

――続く女子50m平泳ぎは、なんとか中村沙耶香選手が派遣記録を突破。
女子平泳ぎの空白を救った(?)。

【女子50m平泳ぎ】
1位:中村沙耶香(NITTAI)32.20 
*派遣標準2突破(世界記録は、Zoe Bakerの0:30.57)
2位:三輪芳美(早稲田大)32.62

――そして注目の男子50m平泳ぎ!!
決死の表情の北島康介選手、気のせいか惨敗した初日とは目の力が違う気が(結果論なれど、あの時は彼独特の「目ぢから」が無かったもんなぁ・・・)

スタートから浮き上がりでリードする本来の泳ぎで、2位以下を引き離す北島パターンが復活。
見事、1位で派遣記録も突破。世界水泳出場を決めたのでした。これには会場も「ホッ」。
なお、200mで北島選手を破った今村元気選手は3位に終わっている。

「元カノ」とも言われるNHKゲスト解説の萩原智子さん(100m自由形日本記録保持者/昨年引退)が、素直に喜んでいるのが印象的だった。

【男子50m平泳ぎ】
1位:北島康介(コカコーラ)28.03 
*派遣標準2突破(なお、世界記録は短水路で北島を降したオレグ・リソゴールの0:27.18)
2位:水田岳彦(アクラブ調布)28.67
3位:今村元気(ムラサキスポーツ)28.79

――続いては女子の200m個人メドレー。個々に得意の泳法があり、それによって順位が変わる面白いレースだ。

400mで圧勝した藤野舞子選手が、最初のバタフライからリード。背泳ぎが得意な竹内浩美選手が逆転するも、平泳ぎ・自由形で藤野選手追いつき差をつけて200も優勝。

五輪代表でW杯でも活躍した天野美沙選手は4位。
3位の森下愛子選手の名前を聞いてドキドキするワタクシは不純なのでしょうか・・・。

【女子200m個人メドレー】
1位:藤野舞子(拓殖大)2:16.35
(なお、世界記録はYanyan WU CHNの2:09.72)
2位:竹内浩美(アクラブ八王)2:17.41
3位:森下愛子(日本体育大)2:17.50
4位:天野美沙(桐蔭横浜大)2:18.12

―続く、女子100mは飛び抜けたトップ選手が居ない印象で。
1位になった浦部選手らの成長が期待される・・・って感じでしょうなぁ。

【女子100m自由形】
1位:浦部紀衣(KONAMI)56.40
(なお、世界記録はJodie Henryの0:53.52)
2位:山田渥美(上越)56.99

――そして、男子400m自由形にはタフガイ松田丈志選手の登場。
自身の日本記録更新を目指し、五輪8位のプライドを賭けてレースに臨む。

序盤は2位につけた松田選手、150mでトップに。日本記録ペースの速いレースだったが、最後は少しバテて記録更新はならず。
高校生の内田翔選手、またしても高校新で2位につける快泳!しかし派遣記録には及ばず、この点に関しては残念。

インタビューでは、松田選手が3冠目を喜びながらも「日本記録狙ってたので悔しい」と満足を示さなかったのが、第一人者の矜持を感じさせて偉かった。

◆男子400m自由形
1位:松田丈志(中京大)3:48.93 
*派遣標準2突破(世界記録は、イアン・ソープの3:40.08)
2位:内田 翔(群馬SS)3:51.11 *高校新

横浜国際プール<br>TV観戦編

2005年05月11日 | 生活
初日は波乱の結果で。帰りのシャトルバス内や駅構内中に貼られた北島ポスター(コカコーラだっけ、アリーナだっけ?)が空しかった。

センター北駅では、事前に調べていた「ラーメン甲子園」に赴くも、「ラーメン博物館」的な寄せ集めスペースだったと知って愕然。

「がんこラーメン」は、前に食ったことあるし。
じゃあ北海道モノを・・・と食べた塩ラーメンは「まぁ、こんなモンか。やっぱりミソにすりゃ良かった」ってな味で。

大会は、平日から観客席の埋まる週末に突入するのでした。

◆2日目
決勝:男子1500m自由形

国内の第一人者、松田丈志選手が登場。
中々の男前だが、スキンヘッドに白ビキニが「日本男児」を連想させる。つ~か、フンドシに見えてしまうぞ。
2位の荒瀬選手を、後半引き離した松田選手の地力に感じ入った。
さすが、伊達にストックホルムの短水路ワールドカップで、ユーリ・プリルコフらに続いて3位入賞を果たしてはおらん(日本新)・・・・と申し上げておこう。

【決勝:男子1500m自由形】
1位:松田丈志(中京大)15:18.23
2位:宮嶋武広(日本体育大)15:30.10
3位:永野敦志(日本大)15:34.75
*世界記録は、Grant Hackettの「14:34.56」

――そして。
次は、男子400m個人メドレー。
これまたワールドカップの欧州遠征の同協技200mにて、豪州のジム・パイパーを押さえて優勝した佐野秀匡選手に注目。

まぁ、時の勢いって事で。好調そのままで、佐野秀匡選手が好タイムにて優勝。派遣標準記録も突破し世界水泳出場も決めた・・・と。
アテネ代表の三木二郎選手にも注目が集まったのだが、泳ぎが伸びず。2位の奥出選手にも及ばなかった。

【決勝:男子400m個人メドレー】
1位:佐野秀匡(アクラブ調布)4:16.60
 *派遣標準2突破(なお、世界記録はマイケル・フェルプスの「4:08.26」)
2位:奥出泰史(法政大)4:18.50

――続く女子100m背泳ぎには、アテネ・メダリストの中村礼子選手登場。

エラ張ってるけど、お顔は結構カワイイ中村選手。
これまた伊藤華英選手、寺川綾選手と、名実伴った選手の登場に会場が華やぐ。
レースは、やはり この3人の競り合いとなって。
ここで驚かされたのが伊藤選手の粘り。前半しっかりと中村選手に食い付き、後半になって見事に捉える「自分のレース」を完遂。
アテネ出場を逃した悔しさを晴らした・・・と。
中村選手も、派遣標準記録は突破。

【決勝:女子100m背泳ぎ】
1位:伊藤華英(セントラル)1:01.15  
 *派遣標準2突破(世界記録:Natalie Couglin「0:59.58」)
2位:中村礼子(東京SC)1:01.35  
 *派遣標準2突破
3位:寺川 綾(近畿大)1:01.57

――そして、男子背泳ぎ。
やっぱり、目当ては森田智己選手。
世界レベルでも、彼のスタート反応&バサロはトップクラスとかで。
まぁ、確かに速いし。アテネのメダリストだし。
バサロのウネり・水中での推進スピードの速さは特筆もので。
見事に1位ゴールだったが、(失礼ながら)意外と2位の宮下選手も肉薄していた。

しかし、やはり森田選手は面白い。
選手紹介でナル・ポーズ、勝者インタビューでは半笑いの「ぶっちゃけコメント」。
2日目は北島抜きの日程だが、それでの充分に駒が揃ってる印象あるんだから、現在の日本競泳界の層の厚さは大したもんだ。

【決勝:男子100m背泳ぎ】
1位:森田智己(セントラル)54.36  
 *派遣標準1突破(なお、世界記録はA・ピアソルの0:53.17)
2位:宮下純一(筑波大)54.90  派遣標準2突破
3位:山口雅文(中央大) 55.38

――そして、これまたメダリスト登場なのは「女子200mバタフライ」。

根性の関西娘・中西悠子選手、スタート直後からのリードをキープする女王のレース。
歯並びはアレだが目は美人です、この選手。

【決勝:女子200mバタフライ】
1位:中西悠子(枚方SS)2:08.28  
 *派遣標準1突破(世界記録:Otylia JEDRZEJCZAK「2:05.78」)
2位:矢野友理江(コナミ西日本)2:10.11   *派遣標準2突破

――そして、男子200mバタフライ。
またも、松田丈志選手が登場。素晴らしいタフネスぶりを披露。
まずは柴田隆一選手が先行するも、後半で松田丈志選手が追い上げ、見事な逆転勝利。
松田選手としては狙った展開だったろうが、持久力とスピード両方を要求される200mでも、この強さには恐れ入る。

【決勝:男子200mバタフライ】
1位:松田丈志(中京大)1:56.28 
*派遣標準2突破 (世界記録:M・フェルプス「1:53.93」)
2位:柴田隆一(日本大)1:56.84  
*派遣標準2突破
3位:武藤 慎(東京SC)1:58.07

――そして、これまた注目の女子200mフリー。
アテネ800m金メダリスト・柴田亜衣選手が、200に挑戦ってんで。
彼女の泳ぎっぷりを皆が見守ったワケだが。

強い強い!掻きのテンポは上がってる気もするのだが、400と変わらぬ泳ぎで200mのスピードに対応してしまっているのだ。

特にキック!2ビートじゃん!短距離用の6ビートに切り替えとかヤってないじゃん!!

息継ぎも、他の選手が「四掻きに一度」なのに「二掻きで一度」の長距離パターン。
普通は、息継ぎで顔が上がったら抵抗でタイムに影響するのだろうが、柴田選手には関係なし。力強くワシワシ伸びていく。
呼吸が出来るから、後半も伸びる。他の選手は息が上がっていく・・・。なんちゅう強さだ。

やっぱり上腕が強いんだろうな・・・。
前半からトップで、後半もそのままのペースでゴール。

柴田選手の逞しさが目立つレースだった。

【決勝:女子200m自由形】
1位:柴田亜衣(T-arena)1:59.57
(世界記録:Franziska Van Almsick「1:56.64」)
2位:浦部紀衣(コナミ西日本)2:00.88

――そして、二日目の最終レースが男子200mフリー。

アテネ出場の奥村幸大選手(団体リレーで銅)と、国内第一人者の細川大輔選手の一騎打ちかと思われたが、ここに割り込んできたのが高校生の内田翔選手!

短水路選手権の400m個人リレーでも(五輪選手の三木二郎が予選落ち)、高校新を叩き出し、世界のプリルコフ(RUS)や佐野秀匡と戦った新星・内田が、ここでも躍進!

先輩達に臆するコト無く挑んで行き、堂々の2位入賞。
「良くやったな」とばかりに、健闘を称える奥村選手の表情が印象的だった。

【決勝:男子200m自由形】
1位:奥村幸大(近畿大)1:48.97
(世界記録:Ian Thorpeの「1:44.06」)
2位:内田 翔(群馬SS)1:49.26
3位:細川大輔(SAT)1:50.44

横浜国際プールに言ってきた⑥まさか?北島敗れる!!

2005年05月08日 | 生活
違和感おぼえながらも、レースに注目。

第4コースは今村元気選手。
アテネ前に「ボクシング・トレーニング」で注目していた選手だ(アテネでは決勝進出に留まる)。

スタートと共に「ウォース」みたいな野太い声が響く(同僚の方々の掛け声なんですね)。

浮き上がったが、ほぼ横一線!
おかしい、いつもなら北島がここで頭1つは出ているトコロなのだが・・・。

「ウォース、ウォース」と掻きのリズムに乗せるかのような野太い歓声(ブーイングではありません)と共に、ワシワシ掻いてく各選手。

黄色いキャップの今村、白いキャップの北島、そして第5コースの木村が並んでいる!つ~か、今村元気がリードか!?

50mのターン。
ここでの伸びと浮き上がりで、北島が出てくると思いきや、北島が伸びない!!

ヤバイ!おかしい!!
北島の「一掻き一掻き」に明らかに伸びが無い!!

得意である後半の「伸び」も無い!今村リード、今村がトップのまま!

そのままゴ――――――――ル!!
まさか、北島が国内戦で負けた!北島2位!

・・・と思っていたら、2位は5レーンの木村大輔!!!
北島、ゴール寸前で木村選手にも刺されていたのだ!!!北島は3位だ!!

「ウォォォォォォォォォォ!!!!」どよめく横浜国際プール。
呆然とする北島。歓喜の今村、そして木村!

指を立ててビクトリーポーズの今村、「してやったり」の表情。木村とも抱き合って喜びを爆発。

まさか、まさかのシーンに観客も呆然。
「高地トレで風邪を引いた」「イベントなどで練習開始が遅れた」などなど言われていたが、そんなコンディションでも勝ってきたのが北島だ。

記録とて、今村が自己ベストを叩き出したとはいえ「2:11.70」は北島自身の日本記録より2秒以上遅いワケで、明らかに「北島が遅かった」レース。

上位2人は派遣標準記録を突破、モントリオール行きを決めたが、北島選手は当然アウト。

アテネ2冠王が、世界水泳のキップを獲り損なうというショッキングな結果になってしまった。

「康介の出来がイマイチだと思ったので、一発やってやろうと思っていた」「日本の平泳ぎは北島だけみたいに言われてて悔しかった」などと、興奮覚めやらぬ表情でインタビューに答える今村選手。

「まさか元気が康介に勝ってると思わなかったんで、『あ~、3位か』と思ってたら『2位』って掲示板に出てたからビックリしました(笑)」といって会場の笑いを誘った木村選手。王者・北島を破った感激に酔っているようだ。

優勝の今村選手。高校までは野球をやっていて、水泳を始めたのは遅い選手なのだが、ボクシング・トレーニングなどを取り入れて躍進。

ついに北島打倒なったワケだが。
「がんばれ元気」にちなんで御両親が付けられた名前どおり、子供の頃からボクシングも好きだったそうで。ハグラー、レナード、ハーンズの名前もホイホイ出てくる、れっきとしたファンだそうで。

プールサイドでミットを叩く様は、まるで中量級ボクサーそのままらしく「なんでボクシングやってくれないのよ!?!?!?」と私が嘆いたのはアテネ前の事でした(笑)。

まぁ、今村選手は歯並びが余りよろしくないので、その辺は厳しいかもしれないが・・・。

――表彰台でも、歓喜の今村・呆然の北島の構図はそのまま。
気を取り直したように勝者の握手に応じる北島選手。
「これが今の自分の力。気持ちの盛って行き方が甘かったのかも・・・」とインタビューに答える。

勝者らが、カッパのキャラクター「ぱちゃぽ君」を客席に投げ入れ(今回も表彰式の後、これをやっておりました)、ファンが この小さなぬいぐるみを取り合ってる間、選手たちは控室へ。大半の観客は出口へ。

最上段の通路がメディア席になっていたが、皆「参ったなぁ~」といった表情。
今村選手には申し訳ないが、やはり「世界選手権で勝てる」のは北島だってのが共通認識だろう。
コカ・コーラさんも頭抱えたに違いない。


「50と100で頑張ります」
そういってインタビューを閉めた北島選手だったが、本来が50向きでは無い彼の泳法(だから短水路50mで世界記録保持者イソゴールに敗れた時も驚かなかったが)ゆえ、「あとは100mが希望」といったトコロだろう。

勝負の世界の厳しさよ。
北島康介は、たった1レースで崖っぷちに立たされてしまったのだ。

【決勝:男子200m平泳ぎ】
1位:今村元気(ムラサキSP)2:11.70  派遣標準2突破
2位:木村太輔(自体校)2:13.02  派遣標準2突破
3位:北島康介(コカ・コーラ)2:13.26
*なお、世界記録はブレンダン・ハンセン(米)の「2:09.04」

横浜国際プールに言ってきた⑤えっ?北島が3コース?

2005年05月08日 | 生活
――次は女子200mの平泳ぎ。

本命無きレースと言われた、この種目。
長年第一人者であった田中雅美さんが、昨年のアテネを最後に引退を表明しただけに、後継者あらそいの側面もあったワケだが。

さすが「記録が良ければ中学生でも30才オーバーでも出場できる」日本選手権。

決勝エントリーされた中学生選手・田實が前半飛ばし、14才で金メダリストとなった岩崎恭子選手を思い起こさせたが、さすがに後半失速。4レーンの種田選手がトップに滑り込んだ。

短水路でも活躍した北川麻美選手に期待が集まったが、力んだのか伸びに欠け、3位に終わった。
全般的には、ニュースター誕生といかないレースで。記録も2:28.62と田中雅美さんの日本記録に4秒以上遅れるタイムだった(もちろん派遣標準記録も切れず)。

【決勝:女子200m平泳ぎ】
1位:種田 恵 SAT 2:28.62
2位:田村菜々香 東海大 2:29.05


――そして、いよいよ本日の最終レース。
男子200m平泳ぎ。

説明するまでも無く、日本水泳界のエースにしてアスリート界でも最高峰にある北島康介選手の登場に、会場は盛り上がる。

さすがに大歓声・・・とはいかないが、身内の応援で局部的に起きていた盛り上がりが(さっきは後ろの方で「ななか~!!ななか~!!」と野太い声が飛んでおった)、会場全般に薄く広がった印象。

日本コカ・コーラと契約した北島選手は、赤いスイムウェアを着用。
「同企業のイメージカラーの」赤いスパッツだが、短水路選手権でも赤いウェア着てたんだよなぁ(あの時は「珍しい」と言われたが、すでに契約交渉は決まりかけてたのね)。

キャップにも「コカコーラ」のロゴが入り、プロ契約選手である事を皆に知らしめる。

さぁ、コース紹介が始まるが。ここで違和感を覚える事が・・・。

北島が第3コース?
彼はポールポジションとも言える4~5コースが定位置なのに、予選トップの記録を譲ったのか!?

横浜国際プールに言ってきた④<br>男子100m、50秒の壁を破れず!

2005年05月08日 | 生活
続いては、女子400m個人メドレー。
スイマーとしては、参考となる一流選手の4泳法が全て見れる、お得なレース(私は、見るの大好き)。

注目は、やはりアテネ出場の天野美沙。高校生ゆえか、出る事で精一杯だった印象あったが、ストックホルムでのワールドカップでは、200mメドレーで3位、400mで1位(!)に輝くなど、復調の兆しは見えているのだ。

――で、レースはと言うと。
4コースの藤野舞子選手が1位でゴール。派遣標準記録も突破し、晴れ晴れとした表情でインタビュー。
大学2年の藤野選手、久々に「好記録が出せた」「自分の泳ぎが出来た」と感激の表情。
なかなか可愛いですな(←やっぱ、そういう目で見るか・・・)。

天野選手は3位。短水路でも高い表彰台に上れなかったが、大事なレースへのピークの持っていき方が難しいのか・・・。

【決勝:女子400m個人メドレー】
1位:藤野舞子(拓殖大)4:41.96 *派遣標準2突破
2位:森下愛子(日本体育大)4:46.71
3位:天野美沙(桐蔭横浜大)4:47.19

*なお、世界記録はウクライナのヤナ・クロチコワ(ワールドカップで お馴染み)の「4:33.59」。
日本記録は、「金がイイですぅ~!」「女優になりたい」で有名になった田島寧子さんの「4:35.96」で。ここは、40秒は切って欲しいトコロですな。

――そして、男子100m自由形決勝。
世界レベルでは「競技の華」「水泳の最高峰」なレースなのだが。
日本では「世界との距離は大きい」「50秒の記録は破れるのか?」と言われるトコロ(世界記録は、P・ファンデンホーデンバンドの「47秒84」!)。

まぁ、本場の連中は身長2m位あって手足が異常に長かったり、足も「30cm以上はあるだろう!?」みたいな怪物さんばっかだから厳しいけれども。

それでも、日本記録保持者(50秒13)細川大輔選手や、アテネ五輪出場の奥村幸大選手に「40秒台」の期待が掛かるトコロだ。

――で、スタートして。
例によって「ワシワシ掻いて」「バシャバシャ蹴って」「スイ~ッとターンして」、「速え~!」と感心している間にレースは終わった。

まぁ、2m台の怪物たちに較べたら「人間が泳いでるな」・・・って感じだったが。

ゴールの瞬間、また溜め息が聞こえる。
1位は細川選手、記録は・・・・「50秒47」。またしても50秒台の壁を破れず!!

力んだのか、気のせいか腕の伸びが足らなかったような・・・(←オマエ、水泳観戦でもこんなコト言ってるのな!)。

「夢の40秒台」なんて言ってる時点で日本男子競泳自由形は厳しいのか?
それでも、世界の壁が厚いフリースタイル短距離を泳ぐ若者の挑戦者スピリットは買いたいが・・・(ある意味エライよ)。

【決勝:男子100m自由形】
1位:細川大輔(SAT)50.47
 ~
4位:奥村幸大(近畿大)50.79

横浜国際プールに言ってきた③<br>高安亮、50mバタフライ派遣標準記録に及ばず!

2005年05月07日 | 生活
「日本記録を出すます!」
そう公言していた柴田亜衣ちゃんだったが。「記録での山田越え」を達成できず、インタビューでも、少し顔は曇り気味(もちろん「亜衣ちゃんスマイル」は見られたが)。
「200と800で頑張ります!」と続け、今後の日程に期待を抱かせた。

――続く決勝は「女子50mバタフライ」。
4コースのコナミ(カラフルなグラデーョン効いたウェアの色彩がキレイ)の土肥亜也子選手が、27秒39のタイムで優勝するも、派遣標準記録には届かず。
1位になっても、7月にモントリオールで開催される「世界水泳」の選考会も兼ねている今大会。
例え日本1位になっても、会場からは「あ~」なんて嘆息が聞こえ、本人の笑顔も曇るんだから、厳しいモノですよ。

まぁ、国際試合の経験なさそうな若い選手は無邪気に喜んでて、それはそれで とっても美しいけどね。

【決勝:女子50mバタフライ】
1位:土肥亜也子 コナミ東日本 27.39
(ちなみに世界記録=WRは、25.57。50mで約2秒差はとてつもなく大きい)

――そして、続く男子50mバタフライも私の注目レース。

本命は高安亮選手。
先の短水路でも、バタフライの第一人者らしい好調な泳ぎを見せていたし、なんと言ってもストックホルムでのワールドカップで「あのローランド・スクーマン(南ア)に競り勝った事がある」選手なのだ!!!!!

―――スクーマンが4種目泳いで後半スタミナ切れした50のバタフライでだけど。

それでも、スクーマンは同日の100mメドレーで短水路世界新を樹立した絶好調時で。

たとえ相手に疲れがあったとしても、最短競技50mでの勝利なんだから、私はESPNでの放送見て興奮しまくったワケですよ!!(記録こそ23.51秒で、イアン・クロッカーの短水路世界記録22.71には全く及ばないが、アテネでも金を量産したスクーマンに日本人が勝ったってのは物凄い事だと思うし、この回の映像は永久保存なワケですよ!!!)

――そして今レース。
3コースにはライバルで日本記録保持者・河本耕平選手の姿もあり。
色白の高安選手も男前だが、河本選手も彫の深いハンサム顔(短水路では、通路でファンに声かけられてたな)。
上半身の逞しさで、やや高安選手の見栄えがイイ。

日本記録更新、標準記録突破が期待されたレース。これまた「よーい」の声で会場が静まり返る中、スタート。

やはり本命2人が飛び出す形でレースは進み、ターンの無い長水路50mは「あっ」という間に終了。
つ~か記録そのまんま。「24秒17」で終わるのだ。

――で、会場からは「あ~~~~~」と、ため息。
「なんだ、なんだ!?」と思っていたら、場内放送の「惜し~い!!!標準記録まで1/100秒、届かず!!!」の声が。

はぁ、やっぱりワタクシ競泳観戦者としては初心者ですわ。
他の皆は、記録が頭に入っているのかね?(横の席のあんちゃんはスイマガ手に観戦してたが)

インタビューでは「まぁ、自己記録は更新したし。やっぱり1位は気持ちいいですよ」と語った高安選手。

昨年のアテネ五輪選考会でも、男子100mバタフライで派遣標準記録に2/100秒及ばなかった経験があるだけに、もう達観されてるのか?

イアン・クロッカー(米)の長水路世界記録は「23.30」。今回の高安選手、「24.17」は男子50の自由形ほど世界との差は無いワケで。
それでも出場できない、水連が設けたハードルの高さに驚く(どっかの業界は見習いなさいよ)。

【決勝:男子50mバタフライ】
1位:高安 亮 (コナミ東日本) 24.17
2位:河本耕平 (ZENhld)     24.28
3位:北本拓也 (福岡大)    24.40

横浜国際プールに言ってきた②<br>柴田亜衣、強し!!

2005年05月06日 | 生活
まぁ、ゆっくり自分の席さがせたし。競技始まる前にトイレにも行けて余裕だし、良しとしておくか。

なぜかトイレ脇の通路でマッサージしてもらってる選手らしきメンツが数名。
脇にはスポーツバッグ(アリーナとかのね)、床にドリンクケース、そして「スイミング・マガジン」。

イイ身体してるわ。

そう思いながら脇を擦り抜け、客席へ戻る。
プール脇では、エレクトーン奏者の小林武って人がBGMを奏でている。「ヤマハ・エレクトーンのデモンストレーターで、長野五輪でも場内BGMを担当されました」との紹介に、会場からは拍手が起こる。

なるほど、確かにソツなく上手い。つ~か、普通に録音BGMが流れてるのかと思った(エレクトーンつったって、今のヤツの機能はシンセ並だし。リムズマシーンみたいなの付いてるし、音色だって吹奏楽器なみに細かいニュアンス出せるし(結局「エレクトーン」ってのはYAMAHAの登録商標で、機能的にはシンセ才ザーと変わらないって事なのよね)。

それでも、状況に応じて様ような曲を奏でる腕前に感心。プロですな。

さぁ、B決勝の選手が入場してきて。
いよいよ日本選手権の初日の始まりです。

―――で、B決勝も終わり(飛ばしたな)。
いよいよ本日のクライマックスとも言える女子400m自由型。

入場前の2人が笑いあっている。こだわりないのか、柴田&山田の両選手。
本人達に意思に関わらず、競泳ファンは注目している山田vs柴田。

選手紹介から、いつも通りの「亜衣ちゃんスマイル」を見せる柴田選手。
一方、やや緊張気味か、山田選手。

会場が固唾を飲む仲、スタート。

入水後、早々にグイグイ伸びていく柴田。テンポ良い腕のかきで、グングン進んでいく。

自信に満ちた、マイペースの泳ぎ。
この種目7連覇中の山田選手だったが、アテネでの立場逆転が、そのまま表れた形で。

高校時代から、同年代である山田沙知子の後ろを泳いできたと言われる柴田亜衣。早熟な山田、晩成の柴田・・・の言葉で片付けたらソレっきりだが、なんとも勝負の世界は厳しい。

身体ひとつの差が全く縮まらず。全く寄せ付けない泳ぎを見せつけられてしまった。

ヤマサチ選手の吹っ切れた泳ぎに期待したんだが。
結局は山田サッチーに肩入れしていたワタクシなのだが。

とにかく柴田選手の自身に満ちた泳ぎが素晴らしいとしか言いようがなかった、

途中まで、日本記録を上回るタイムで。後半はややペースが落ちたが、それでもリードは縮まらず見事な初優勝。
代表標準記録もクリアして、満足な結果かと思ったが、やはり日本記録に及ばず。無念・・・といったトコロか。

表彰式の台は入れ替わっても、自分はピークの山田に及んでいない。柴田選手、今後もその思いと戦い続ける事になるのか・・・。

山田選手は、派遣標準記録にわずかに届かず。7連覇にも失敗。
ただ、山田がいなければ、本当に「柴田独泳」になっていたワケで。2強のメンツは守ったかな・・・と。

笑顔で柴田に握手を求める山田沙知子が印象的だった(もう、ここらで勝とうなんて気も無いのかな・・・)

【決勝/女子400m自由形】
1位:柴田亜衣(arena)4:07.93 
 *派遣標準突破。なお、世界記録はJanet Evansの「4:03.85」
2位:山田沙知子 (コナミ西日本) 4:11.37
3位:貴田裕美  (群馬藤岡SS) 4:14.53

横浜国際プールに言ってきた①

2005年05月05日 | 生活
4月21日の出来事を、5月の日記に書くのだなぁ~(笑)。

ハイ、4月下旬に4日連続で行われた「競泳・日本選手権(長水路)」を、生観戦してきたワケですわね!

今回は、前売り買っておらず。なんか、前日まで行けるかハッキリしてなかったんで、当日になって「時間が空いた」と田園都市線に飛び乗ったワケですよ。時間ギリギリに。

日本水連のHPで会場までの経路を調べ、バスが出ている横浜市営地下鉄のセンター北駅を目指す。
あざみの駅で乗り換えだが、時間が無い。

もう一つの最寄駅、あざみ野の手前の鷺沼で降りてタクシーを掴まえる。
何年ぶりだ、タクシーなんて。

オレ「何分かかります?」
運ちゃん「10分かかりませんよ」
オレ「ありゃ、そりゃ悪かったな」
運「いや、今日は朝から何度もあそこに往復してますから」
オレ「しかし、微妙なトコにありますね、国際プール。最寄駅から結構遠いし」
運「そうなんですよ、小高い丘にポツリと建ってますしね。場所も川崎と、ちょうど境だし。なんで、あんな所に建てたんだろう・・・って地元は皆、言ってますよ」

・・・なんて会話してたら、着いた。
それでも千円越えた運賃は、貧乏なオレには堪えたが、第一レースは「女子自由400m」だから。
柴田亜衣vs山田沙知子の女王対決から幕を開けるのだ。

横浜国際プールは、やはり要塞チックだった。
石段を上がり、坊主頭の会場案内に当日券売り場を尋ねる。

余裕で買えた。正直、安い席にしようかと思ったが、奮発しても3,500円だ。
結局、プールサイドの券を購入(それでも以前は1500円で、競泳人気にあやかって値上げしてるらしいが、それでも選手の待遇や練習環境に還元されるならOKですよ・・・)。

「やばい、もうB決勝(予選9位以下の選手で争わせるレース)も終わって、女子400mフリーが始まってしまう!」と速足で客席に向かうと。

―――水連か何かの役員っぽいオッさんが延々と挨拶していた。

タクシー代、返せ(涙)