都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

日比谷神社の今昔

2011-08-26 | 港区   
以前の日比谷神社
所在地:港区新橋4-13
Photo 2006.4.15
2009.7.31に東新橋2-1に遷座

 上は、環状2号線の建設によって立ち退き移転する前の日比谷神社。
 一方、下は移転後の現在の様子。

現在の日比谷神社
所在地:港区東新橋2-1
Photo 2011.6.13

 「日比谷神社」という石碑は移設したようで健在だった。

 移転前と移転後を比較して改めて気付いたのは、新しい方の鳥居がなんだかいまいちだなぁということ。鳥居が縦長で、笠木の両側への張出が少なく、バランスがあまりよくないかんじ。敷地が狭いため仕方がなかったのだろうか。老朽化してはいたが、以前のものはオーソドックスなスタイルで、バランスもよく風格がある。以前は境内の緑も多かったのに、新しい境内にほとんど木がないも残念だ。

以前の日比谷神社 拝殿
構造 :RC
備考 :以前の日比谷神社も、1928年(昭和3)に移転してきたもの。
Photo 2006.4.15

 昭和初期の社殿だったのか、戦災で焼失して戦後に再建されたものだったのかは知らず。RC造の社殿は、移転を前にして補修があまりされず傷んでいたが、昔ながらのスタイルで、まあまあ好感が持てるものだった。RCで造られた木造建築風社殿は、関東大震災後や戦後期の寺社でよくみられるもの。震災や戦災の経験から不燃建築であることが重要視されたが、その形態は従来からの形を守っている。

現在の日比谷神社 拝殿
所在地:港区東新橋2-1
Photo 2011.6.13

 新しい社殿はモダンでフレンドリーな感じだが、5間の柱間が不定だったり、前面にかなり微妙な唐破風があるなど、個人的にはいまいちな感触。新しいが故の違和感であって、時間が経てば慣れるのだろうか。そのへんはまだ判らない。

2011.7.10 日比谷神社

Tokyo Lost Architecture

#失われた建物 港区  #新しい建物 港区  #神社

コメント
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