1992.10.14(Wed) Moscow
04:00 時差ボケで早朝に目が覚めてしまう。昨日そのまま寝てしまったので風呂に入り、その後、薄明るくなってきた早朝の窓の外を写真に撮っておく。

ツェー・デー・テー・ホテルから Google Map
その後TVでCNNなどを見ながら、昨日の分の日記を少し記入し、荷物の整理をする。終わったのは6時頃だったが、今日の外出は8時からの予定で、起きていても仕方ないので再度寝ることにする。

ツェー・デー・テー・ホテルから
07:00 K氏に起こされる。妙な時間に寝入ったので今度は起きられなかったのだった。
ところでこのホテルでは警備が極めて厳重なのに驚かされた。後に日本の外務大臣も宿泊していたことを考えると、この時もどこかのVIPが泊まっていたのかもしれない。それにしても、ロビーの一角が柵で仕切られ、フロントに行く際には必ずそこで屈強な男に囲まれ、ボディーチェックを受けなければならないのにはいささか疲れた。
そういえばロシアのホテルでは、チェックインの際に私達外国人はパスポートを預けなければならない。当時はまだ外国人が自由に旅行できる環境ではなく、宿泊先や受け入れ先が明確でないと、飛行機にも乗れないという不便な状況だった。そしていったんある都市で宿泊し始めると、ふらっと周辺の街へ出掛けて一泊してしまうというのもままならないようだった。街中でトラブルを起こして警察沙汰になったりすると、パスポートを所持していないので厄介だ。しかし一方で、パスポート紛失の心配があまりないのは結構な話かもしれない。身分を示すものは宿泊先を示すホテルカードで、これが大切なものになる。その後、中国でも同様の体験をすることになり、社会主義系の国ではどうやらそれが一般的らしいと判ったのだった。どちらにせよ外国人がどこにいるかを常に監視・管理しているということである。
07:45 ロビー集合。
08:00 出発。朝は小雪だった。あいかわらず寒い。
ホテルは都心から南にやや離れた郊外にあるため、バスはしばらく幹線道路を走って街の中心へ向かう。

ウニヴェルシチェート駅(大学駅・Universitet) Google Map
Wikipedia > Universitet(Moscow Metro)
モスクワ大学の付近も走る。大学そばの地下鉄駅(ウニヴェルシチェート駅)は交差点に面した大きな円形の建物が出入口になっている。日本ではなかなか見られない形をした駅だ。

ホテル・モスクワ Google Map
Wikipedia > ホテル・モスクワ
1935年完成・開業。2004年にファサードを残しながら建て替え。
中心部に近づくと、ホテル・モスクワ、メトロポールホテルなど、次々と壮麗な建物が車窓に現れてくる。

メトロポールホテル Google Map
Wikipedia > Hotel Metropol (Moscow)(英語版)
1899~1903年完成。ロシアモダン様式と呼ばれるスタイルだそうだ。
1992年10月 ロシア日記・記事一覧
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