1000年前に武器として生まれた日本刀ではありますが、
武器としてて役目を終え、美術品として世界から高く評価され、
現代まで作り続けられている日本の伝統工芸品です。
日本人の美意識や精神性を表わしているといえる日本刀、
その日本刀文化の普及のために誕生した博物館に行ってみました。
予想はしていましたが、見学をしていたのは外国人とシニアの男性、
そして、何事にも興味津々の物好きなまるみでした。
しかし、すぐにその美しさには魅了されてしまいました。
重要美術品、重要刀剣として公開されているものの素晴らしさ、
その太刀に込めた祈りを感じられたように思います。
神仏の加護を求め、その祈りを太刀に刻み、
真剣勝負に臨んだ武士。
その銘には神々も描かれているのですが、
それを描いた風俗画を得意としていた江戸時代の画家、英一蝶。
日本画の作品はよく見かけますが、刀にも作品を遺していたのでした。
「折れず、曲がらず、よく切れる」日本刀。
1点1点作刀するため、まったく同じ刀がないことも魅力です。
そこから生まれた言葉が、「そりが合わない」です。
刀身の反りが違うため、違う刀の鞘に刀身を収めようとしても
反りが合わずに鞘に収まらないのです。
そこから気が合わない人同士を「そりが合わない」と言うのです。
そんな言葉にも納得した博物館見学でした。
刀剣博物館
開館時間 10:00~16:30 月曜休館
入館料 大人600円 中学生以下無料
東京都渋谷区代々木4-25-10
2014.2.21