猫の家
大ギルド会館への批判を込めて作られた
屋根の上の猫の像は、当時と猫の向きが違うとか。
ラトビア人ということでドイツ人が支配する
ギルドの加入を拒否された商人が怒ってしたことですが、
大ギルド会館がコンサートホールに変わり、
猫は音楽に誘われて向きを変えたとか。

1階は現在カフェのようです。
この猫はリガのシンボルとなっており、
多くのお土産のデザインとしても
見ることができます。

中世のロマンを感じるような建物群、
ラトビアの首都リガは1201年建都の古い街、
コンパクトながらも魅力的な街です。
リガの街を最初に造ったのはドイツ人、
ドイツに似た風情があります。

屋根の上に座って本を読んでいるようですね。
夜は月や星の明るさを頼りに学んでいるのかしら?
こちらはアマトゥ(職人)通りにあります。

リガの街では空を見上げてみましょう。
屋根にいるのは猫だけでないのです。
この辺りは新市街となりますが、
20世紀初めに輝きを放った
ユーゲンシュティール建築の宝庫。
(独語でアールヌーボーの意味)
アルベルタ通りを中心に華麗な建物が並びます。
リガの大建築ブームと重なり、
市内中心部の建築の約4割は
ユーゲンシュティール様式なのだとか。

オブジェなのか石が転がっていたりもするので、
上ばかり見ていてもいけませんよ。

ブレーメンとは姉妹都市になっており、
ブレーメン市から贈られたブレーメンの音楽隊。
ロバを撫でながら願い事をすると願いがかなうと
ガイドさんに言われ皆が撫でることに。
このようなわけで撫でられたところは輝いています。

耳を澄ませばここかしこから
音楽が聞こえてきたりする魅力的な街。
1698年にスウェーデン軍兵舎の前に
建設されたスウェーデン門は、
リガに唯一残るかつての城門です。

リガ旧市街地区を防衛するために作られた
全長2kmにわたる牙城壁、
修復された姿で一部のみ残存しています。
ラトビアは従来要塞都市でした。
旧市街ではロマネスク、ゴシック、バロックなど
各時代の建築物を楽しむことができる世界遺産の街。
上を向いて、下を向いて、耳を傾けて歩けば、
この街の虜になってしまうかもしれません。
ラトビア・リガ
2016.9.23