中世の面影を残すエストニアの首都タリンは、
バルト海のフィンランド湾に臨む港町で、
旧市街は世界遺産に登録されています。

対岸のヘルシンキと高速艇やフェリーで結ばれ、
多くの観光客が行き交う街です。

トームペア城
代々の支配者の住まいとなったトームペア城。
13世紀前半に騎士団の城として建てられました。
支配者が替わるたびに補強改築され、
現在の姿になったのは18世紀後半のこととか。

トームペア城の南側を守る
高さ50.2mの塔は国のシンボル。
「ノッポのヘルマン」と呼ばれているこの塔に
エストニアの国旗が掲げられています。

正面から見ると城というよりは宮殿に近いようですが、
当時の権力者エカテリーナ二世は知事官邸として
使うために改築を命じこの形になったようです。
現在も政府の一部と国の議会が城内に入っており、
通常内部見学をすることはできません。

う~ん、これはない方が良いと思うけれど・・・。

アレクサンドル・ネフスキー聖堂
1901年に支配者の帝政ロシアによって
建てられたロシア正教教会。
タリンの街並みとの調和を考えても
異端的で目立ちます。
今もロシアの脅威を感じているエストニアの人々には、
心情的に気持ちの良いものではないようです。
(何しろ議会の前に建っているのです)

トームペアは、石灰岩の層でできた
高さ24mの丘です。

市街地を見下ろすトームペア北側は、
見晴らしの良い展望台になっています。
城壁と塔が立ち並びタリンならではの景色を
堪能できる観光客に人気のスポットです。
エストニア・タリン
2016.9.25