円錐形の屋根と漆喰壁のコントラストがまぶしい
イタリア南部に位置するアルベロベッロ。
「トゥルッリ」と呼ぶとんがり屋根は、
この地方で取れる石灰岩の石を薄く切り、
四角い台座の上に円錐形に積み重ねていったもので、
一つの部屋の上に一つの屋根があるそうです。

3つか4つずつの「トゥルッリ」がくっついて
1軒を形成しているので、意外にも中は広いのだとか。
壁の厚みは、80cmから2mもあり、
冬暖かく夏は涼しい快適な家です。

石灰岩を重ねただけの屋根はセメントなどの
接着剤は使用されておらず、簡単に壊せるとか。
ナポリから役人が村に来たら屋根を取り壊し、
「家ではない」と主張することで、
納税から免れたという起源を持つ「トゥルッリ」
1,600軒余りが残っています。
世界文化遺産 1996年登録
イタリア
訪問日 2017.7.2