岐阜県北部と富山県南部にまたがる飛騨高地。
白川郷と五箇山は、その険しい山間を流れる庄川沿いの
段丘に形成された集落で、日本でも有数の豪雪地帯。
外界との行き来が大変困難で、昔ながらの社会制度や民俗、
慣習が色濃く残され、そこで暮らす人々の知恵を活かし、
独自の生活文化を育んできました。
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各集落には江戸時代から続く「組」と呼ばれる
互助組織があり、屋根の吹き替えは
30年~50年に1度互助作業により行われます。
合掌造りの家は、一般の日本家屋より規模が大きく、
内部には2~3層の空間が設けられ、
20~30人の大家族が、厳しい自然環境の下で協力、
田畑を耕し、屋根裏に蚕を飼い、絹糸を得てきました。
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「合掌造り」とは、2本の材木を逆Ⅴ字型に
組み合わせて作る叉首構造で、切妻造り、
藁ぶき屋根の家屋で、合掌しているように
見えることからこの名で呼ばれるようになったのです。
19世紀末までは数多くあった合掌造りの家屋も
多くのダムが建設されたため、いくつもの集落が水没。
1970年代に本格化した保存活動によって白川村萩町には
59棟の合掌造りが残り、五箇山の相楽集落の20棟、
菅沼集落の9棟とともに、世界遺産に登録されています。
世界文化遺産 1995年登録
日本
訪問日 2017年12月24日他