まるみのあっちこっち巡り

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世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道

2018-05-06 00:11:38 | 訪問した世界遺産



紀伊半島の大部分は、「紀伊山地」と呼ばれる
山岳地帯で、標高1,000mを超える
山々が連なっています。

修験道の拠点である「吉野・大峯」、
熊野信仰の拠点でえある「熊野三山」、
空海が開祖の真言宗の根本道場である「高野山」の
三大霊場があり、多くの文化遺産が
豊かな自然環境と一体となって残っています。

日本固有の宗教形態のありかたをとどめた
世界に類のないものとして
高い評価を受けての世界遺産の登録でした。







高野山は金剛峯寺を中心とした霊場で、
真言密教の教義を講堂や仏像で
表現する日本初の本格的伽藍。
山上の一大宗教都市となっています。







吉野・大峯、熊野三山、高野山の三大霊場を結ぶ
参詣道は、「大峯奥駈道」「熊野参詣道」
「高野山石道」に大別されます。

写真は、杉木立の中に伸びる「熊野参詣道」で、
熊野古道とも呼ばれ、京都方面からの中辺路、
熊野三山と高野山を結ぶ小辺路、海沿いを行く大辺路、
伊勢神宮との間を結ぶ伊勢路からなります。







古来より熊野信仰の聖地である熊野三山は、
「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」
「熊野那智大社」三社の総称。

10世紀後半に本地垂迹説にもとづき神仏混淆が進むと、
三社は一体のものとして信仰を集めていきました。
本地垂迹説とは、仏教の仏菩薩が日本古来の
神の姿となって現れたという神仏習合の考え方です。

世界文化遺産 2004年登録

日本

訪問日 2008年4月30日他
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