紀元前11世紀、ギリシアからやってきた
イオニア人によりエフェソス近郊に
都市国家が建設され、発展しましたが、
疫病が蔓延し、現在の場所に遷都されました。
黄金期は紀元前130年頃、
約10万人が暮らしたと推定されるローマ、
アレクサンドリアに次いで
3番目に人口の多い都市でした。

南入り口を入ると見えるヴァリウスの浴場は、
紀元前2世紀に造られたハマムです。
当時、この町に入った者は消毒として漆喰を塗り、
浴場で身体を洗ったとされています。

遺跡の中心、エフェスのシンボルともいえる
セルシウス図書館は、かつての世界三大図書館の一つ、
図書館に行くと言って、娼館へ行った男性も多かったとか。
そこへ行く細い脇道も存在しています。
巨大な図書館と劇場を備えていたエフェソス、
劇場は当時最大のもので、5万人が収容されたそうです。
エフェソスの繁栄は港湾によるところが大きく、
土砂の沈降により2世紀頃から
港湾の規模は縮小されていきました。
今も発掘や管理のための作業が進んでいます。
全ての発掘が終了するのに
200年はかかるとか…

世界文化遺産 2015年登録
トルコ
訪問日:2011.8.2