まるみのあっちこっち巡り

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博物館明治村 明治村の村長室他2丁目エリア

2019-06-13 00:15:00 | ミュージアム



東山梨郡役所(重要文化財)

旧所在地 山梨県山梨市日下部町
建設年代 明治18年(1885)

正面側にベランダを廻らせ、中央棟と左右翼屋で
構成する形式は当時の官庁建築の特徴です。
地元の職人の手になるもので、
純粋な洋風建築にはない面白さがあります。

当時の山梨県令藤村紫朗は大変開明的な人物、
地元に多くの洋風建築を建てさせているそうです。
(今も残っているのか行ってみたくなります)







中には明治村の村長室がありました。
現在の村長は、阿川佐和子さん。
見学した翌日に明治村にて阿川さんの
トークショーが、行われました。







阿川さんは4代目の村長ですが、
それまでの村長も錚々たる方が歴任。







明治村の村長室がある東山梨郡役所の
前の通りをレンガ通りと言いますが、
NHKドラマ「ごちそうさん」や「半分、青い。」の
ドラマロケに使われています。







第四高等学校物理化学教室

旧所在地 石川県金沢市仙石町
建設年代 明治23年(1890)

映画「母と暮らせば」(平成27年)のロケで使用、
この物理化学教室は高等中学校時代の明治23年に創建、
第四高等学校、金沢大学へと引き継がれた建物です。







近代化を推し進めようとする明治政府にとって、
自然科学教育は重要な課題であり、
実験まで含めた自然科学教育が
実施されるようになったようです。







東松家住宅(重要文化財)

旧所在地 名古屋市中村区船入町
建設年代 明治34年(1901)頃


東松家は明治20年代後半までは油屋を生業とし、
その後昭和の初めまで堀川貯蓄銀行を営んでいました。

江戸時代には武家以外のものが三階建ての
建物を造ることは許されませんでした。

この禁令が解かれるも大正8年に市街地建築物法により
木造高層住宅が禁止、3階建以上の木造住宅は
50年ほどの間しか造られず、
こうして残されているのも貴重です。







清水医院

旧所在地 長野県木曽郡大桑村
建設年代 明治30年(1897)代

この清水医院に島崎藤村の姉園子も入院、
彼女がモデルの藤村の小説「ある女の生涯」では、
須原の蜂谷医院とされ、当時の様子が記されています。







玄関を入ると通り土間に面して待合室と薬局があり、
薬局には小さな投薬口が設けられています。
畳敷きの待合室に続いて板張りの診療室となり、
待合室の廻りの襖には様々な養生訓が書かれています。







夢中になって見学していたのでランチも食べておらず、
2丁目にある「食道楽のカレーパン」をいただくことに。
鶏肉と砕いたピーナッツが入った揚げたて
熱々のカレーパンは300円でした。

明治時代にベストセラーとなった恋愛小説「食道楽」に
登場するレシピを再現・アレンジしたものを
こうしていただくのも良いですよ。

愛知県犬山市内山1番地

2019.3.22
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