室町幕府を興した足利氏の居館跡にある鑁阿寺。
1197年に足利義兼によって建立された
真言宗大日派の本山で、本堂は鎌倉時代の特徴を示す
禅宗様建築として貴重であり、国宝に指定されています。

中御堂(不動堂)は、本堂が国宝に指定される
明治41年までは本堂と廊下で繋がっていて
護摩法の道場として使用した堂宇です。
商売繫盛を祈念する堂であり、酉年守本尊です。

中御堂の右側に古井戸の跡があり、
800年前足利氏が居住した時に使用したといわれます。

春は桜、秋はイチョウの黄葉が素晴らしく、
季節ごとの美しさを楽しめるようです。
境内にある大イチョウも必見です。

約4万㎡に及ぶ敷地は、元々は足利氏の館であり、
現在でも、四方に門を設け、土塁と堀がめぐらされており、
平安時代後期の武士の館の面影が残されています
このことから「史跡足利氏宅跡」として国の史跡に指定、
現在では「日本100名城」にも選ばれています。

鎌倉時代から室町時代にかけて寺院として次第に整備され、
室町将軍家、鎌倉公方家などにより、
足利氏の氏寺として手厚く庇護されてきました。

日本100名城に選ばれた寺院、
一見の価値ありです。
栃木県足利市家富町2220
2019.12.15