1549年フランシスコ・ザビエルにより
「日本国中最も大にして最も有名な大学」と
西洋に紹介された日本最古の学校 足利学校です。
随分と前にもこの入学証をいただいています。
入場料である参観料を支払うと
確か「おめでとうございます」と、
言われて渡されたものでした。
平成27年に『日本遺産』に認定されていますが、
『世界遺産』を目指しているようです。
1668年に創建された学校門は、
足利学校のシンボルとして継承されています。
日本で唯一の「学校」の額がかけられた門です。
足利学校が廃校後、1903年に遺蹟図書館が開設、
書物を継承し現在に引き継がれています。
学校の台所である庫裡から建物内部に入場です。
食事など日常生活が行われたところです。
入場する前に宥座之器(ゆうざのき)に水を入れてみます。
空の時は傾き、水をほどほどに入れると起きてきますが、
いっぱいに入れるとひっくり返ります。
『論語』で有名な孔子は、「満ちて覆らないものはない」と
弟子に教えたのだそうですが、納得の宥座之器。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の
ことわざも「論語」が出典です。
ちょうどよいところで自制して行動することが、
新型コロナウイルス対策にも
求められているように思うこの頃です。
学生の講義や学習、学校行事や接客のための
座敷として使用された方丈です。
毎週日曜日に「日曜論語素読体験」(無料)が行われたり、
小中学生対象のクイズラリーもありますよ。
まるみも「足利学校漢字試験(初級)」にチャレンジ
スラスラと書けましたが、
実はちょっと悩んだところも。
池と築山からなる築山泉水式庭園です。
南庭園は鶴がはばたくように入り組んだ水際、
北庭園は亀のように見える水際となっています。
方丈を裏手から撮ると長閑な雰囲気に癒されます。
方丈や庫裡は1990年に復元されたものです。
38年ぶりに来日したローマ教皇が
上智大学で講話を行った際、
足利学校を「日本文化の力を示す良い例」
として言及されたそうです。
足利学校で学んだ人の中には、家康の信頼暑く、
秀忠・家光を補佐して幕政にも参与した天海、
足利学校を訪れた主な人々には、
吉田松陰、高杉晋作の名がありました。
栃木県足利市昌平町2338
2019.12.15