備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

エイズ感染爆発の危機

2008-02-06 22:27:24 | 社会
‘06/12/04の朝刊記事から

報道本部 田中祥彦


患者増加止まらぬ日本
エイズ感染爆発の危機
偏見追放、地域で支えて


エイズ感染がじわじわと広がっている国がある。
ほかでもない日本だ。
社会の関心も薄れ、過去の問題となった感もあるエイズだが、日本は先進国で唯一、感染者と患者が増加している。
いくつかの予兆から、感染爆発前夜と警告する専門家も少なくない。
エイズは遠い国の話ではない。
自らの問題と認識することが必要だ。

厚生労働省のエイズ動向委員会によると、国内のエイズウィルス(HIV)感染者と患者の合計は2004年に初めて年間千人を突破。
感染者・患者数の累積は05年に1万人に達した。
発生動向は右肩上がりで、感染爆発を目前にした1980年代後半の米国の状況に酷似する。

日本でのエイズ感染爆発を予感させるデータが2つある。
コンドームの出荷数減少とクラミジアなどの性感染症(STD)の増加だ。
財団法人・性の健康医学財団によると、04年の国内コンドーム出荷数は4億2千万個。
10年前の6億1千万個に比べ、1億9千万個減った。
これに反比例するように、クラミジアの報告人数(国立感染症研究所調べ)は、1999年の約2万5千人から、03年、約4万2千人に急増している。

コンドーム使用率の低下とSTDの増加は、性交の低年齢化やパートナーの多数化といった、若年層の性行為の無防備化と無縁ではない。
ネット情報のはんらんや家庭・学校での性教育不足も関係している。

エイズ感染はこうした社会の弱点をついて爆発する。

競争の中で、他者を顧みる余裕も失った現代人。
多くの感染者・患者は無関心の海に放置され、根強い偏見だけが彼らを苦しめている。

エイズは延命治療が可能になった。
だが、発見が遅れれば投薬効果も薄れる。
早期発見・治療を実現するためにも、正しい知識を広めて偏見を追放し、人目を気にせず検査を受ける空気を醸成することが不可欠だ。

エイズ感染が「地下」に潜ってしまえば、いつか大爆発を招く恐れがある。
感染者・患者を地域社会から脱落させはならない。  ・・・抜粋



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎知事が辞職表明

2008-02-06 21:49:38 | 政治
‘06/12/04の朝刊記事から


宮崎知事が辞職表明
官製談合「混乱の責任重大」


宮崎県の官製談合事件で県議会の不信任決議を受けた安藤忠恕知事(65)は3日、県庁内で記者会見し「県政混乱の責任は重大。職を辞することで混乱の長期化を避けたい」と述べ、辞意を表明。
4日付の辞職願を議長あてに提出した。
談合事件への関与は全面的に否定し「今後も身の潔白を主張していく」と述べた。福島、和歌山両県に続き、談合事件が知事の辞任に発展した。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする