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'07/05/06の朝刊記事から
空自支援 「年内にも不要に」
イラク首相 文民の後継望む
【シャルムエルシェイク(エジプト東部)5日共同】イラクのマリキ首相は4日、エジプト東部シャルムエルシェイクで共同通信と単独会見し、イラクでの航空自衛隊の輸送支援活動について、需要は長く続かないとした上で「今年中にも日本の部隊は必要なくなる」と言明、日本には経験と技術を生かした文民による復興支援を求める考えを表明した。
空自撤収が可能となる時期について、マリキ首相が具体的な見通しを示したのは初めて。
日本政府は、空自派遣を定めたイラク復興支援特別措置法が7月末に期限切れになるのを控え、同法を2年延長する改正案を国会に提出、成立を目指しているが、イラクが求める支援と認識にずれがあることが鮮明になった。
首相は、イラクに対する日本の経済支援や、陸上自衛隊による南部サマワでの復興支援活動に謝意を表明。
特措法改正案が可決されることを望むとしながらも「友人には傷ついてほしくない」と強調した。
また、年内か、国会が新たに定める期限で「日本部隊の駐留が終わるよう望む」と言明。
政府案の派遣延長期間が2年であることについては「すべてがうまくいけば治安は改善し(空自の)必要性はなくなる」とし、期限より早く撤収できるとの認識を示した。