備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

プルトニウム原爆着手 パキスタン

2009-06-04 22:00:47 | 海外


'07/05/08の朝刊記事から

プルトニウム原爆着手
パキスタン 重水炉施設も建設


【イスラマバード7日共同】パキスタンが使用済み核燃料の再処理施設を新たに建設しており、プルトニウム型原爆の開発を本格化させていることが7日、分かった。
複数の同国当局者が共同通信に明らかにした。
軽水炉に比べ、より多くのプルトニウム抽出が可能な重水炉の新規建にも着手。
当局者の1人はこの2施設について「完成に近づきつつある」と言明した。

パキスタンは1998年にウラン型原爆の実験を実施したが、プルトニウム型原爆は保有していない。
当局者によると、軍は98年の核実験後、プルトニウム型原爆の開発を進めるよう指示。
秘密裏に再処理施設などの建設が始まった。
プルトニウム型の開発は核保有国の隣国インドをけん制するのが狙いとみられるが、インドも対抗して核戦力を増強、さらには中国も巻き込んだアジア地域の「核の連鎖」を招きかねず、国際社会から懸念の声が上がりそうだ。

当局者によると、再処理施設はパキスタン中部クンディアンに建設中。
年間約百トンの使用済み核燃料の処理が可能という。
新たな重水炉は中部クシャブに建設中で、ここで使用した核燃料をクンディアンで再処理する計画と見られる。


ウラン型とプルトニウム型
核兵器(原爆)の材料には、天然ウランに含まれるウラン235を濃度90%以上まで高めた高濃度ウランと、原子炉で燃焼させ核燃料棒を再処理して抽出するプルトニウムとがある。
米国が広島に投下した原爆はウラン型、長崎に投下したのはプルトニウム型。
ウラン型が比較的単純な起爆構造で核爆発を起こせるのに対し、プルトニウム型は爆縮という複雑な構造が必要。
だが量が少なくて済み、小型化に適していることから、現在の核兵器はプルトニウム型が主流となっている。



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