'07/05/16の朝刊記事から
赤ちゃんポスト 困惑「3歳児は想定外」
「赤ちゃんの命を救うための最終手段」という設置者の願いは理解されなかったのか。
熊本市の慈恵病院が開設した「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)に最初に預けられたのは、県外から親に連れてこられた3歳ぐらいの男児だった。
男児は扉を閉めた親の名前も顔も覚えている可能性が高い。
「想定外の事態だ」。
詰め掛けた報道陣に対し関係者は一様に戸惑いと困惑の表情を浮かべた。
赤ちゃんポストはもともと、母親が望まない妊娠などで出産し、育てることができない新生児を救うのが目的。
同病院では妊娠に悩む女性を想定してポストを利用する前に行政機関へ相談するよう呼び掛けていた。