Kodak DC4800
'07/05/17の朝刊記事から
ペンタックス TBO受け入れ伝達
HOYAと首脳会談 「経営の独立」要請
カメラメーカー、ペンタックスの綿貫宣司社長は16日、光学ガラス大手、HOYAの鈴木洋最高経営責任者(CEO)と会談し、HOYAによる株式公開買い付け(TBO)提案を基本的に受け入れ、経営統合に向けて具体的な協議に入る方針を伝えた。
綿貫社長はTBO受諾の条件として、ペンタックスがHOYAの子会社になった後も、最低2年程度はペンタックスの経営の独立性を認めるよう要請。
HOYA首脳は同日夜、提示された条件を柔軟に受け入れる意向を表明した上で、ペンタックスには早急にTBO受け入れを正式に機関決定するよう促す考えを示した。
HOYAとしては来週中にはTBO実施の最終決断を下したい考えで、HOYAがペンタックスを傘下に収める形での経営統合が実現する見通しが強まった。
ペンタックス側は、両社の社風が異なるため、緩やかに融合する必要があるとの考えを伝え、条件として①中核のカメラ事業の存続②合併を主導した前社長の取締役退任③現経営陣の残留-なども求めたとみられる。
HOYA側は、ペンタックスが経営の独立性を維持したいとの考えを持っていることに理解を示しており、前社長の取締役退任やカメラ事業の存続などを受け入れる方向。
ただ合併を白紙撤回したペンタックスの現経営陣については、事態を混乱させた責任を取るべきとの意見がHOYA社内にあり、綿貫社長らの処遇が焦点になる可能性がある。