備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

110904 パキスタン 非常事態宣言

2011-09-04 21:54:33 | 海外
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’07/11/04の朝刊記事から

パキスタン 非常事態宣言
大統領 最高裁長官解任か


【イスラマバード3日共同】パキスタン国営テレビなどによると、ムシャラフ大統領は3日、非常事態を宣言、現行憲法を停止し暫定憲法命令を発令した。
国民の基本的権利も停止、事実上の戒厳令となった。
宣言の理由としてテロによる治安悪化と、裁判所の一部が政府の政策に反対していることを挙げた。
大統領選の出馬資格をめぐる訴訟で同氏に不利な判決を出すと予想される最高裁の封じ込めが目的とみられる。

民放テレビやAP通信によると、首都の一部で電話回線が不通となったほかテレビの視聴ができなくなった。
軍がテレビ局や最高裁の建物に展開、最高裁の執務室にいたチョードリー最高裁長官を排除した。
大統領は3日夜、戒厳令について国民向けに演説するという。

APP通信によると、暫定憲法命令は
①裁判所は大統領と首相に反対する命令を出してはならない。
②大統領は議会の同意なしに憲法を改正できる。
③国民の基本的権利を停止する。―などとした。
大統領は、裁判所の中に政府の政策に反対する者がいるとしている。

約8年間にわたり権力の座にあるムシャラフ体制への反感は国民の間で強まっており、反発を呼ぶのは必至だ。

抗議デモが頻発する事態も予想され、核保有国であるパキスタンの混乱で、テロとの戦いを同国と展開する米国をはじめ国際社会の懸念も強まりそうだ。

最高裁では、10月6日に行われた大統領選での立候補資格をめぐる審理が継続中。
来年1月までに実施予定だった総選挙は延期となる見込み。
非常事態に批判的なブット元首相が11月1日に一時国外に出たタイミングを狙ったとの見方もある。

元首相が滞在先のアラブ首長国連邦からパキスタンへの帰国の途に就いたとの情報もある。

ムシャラフ氏は大統領選で最多票を獲得したが、事実上の軍トップである陸軍参謀長を兼務したまま出馬したため、公職兼任者の立候補を禁じた憲法に違反するとして対立候補が提訴していた。


パキスタン大統領選
上下院と4つの州議会の議員の投票で行われる。
大統領任期は5年。
上院(定数100)、下院(定数342)の計442票と、4州各65票の計702票で争われる。
10月6日の大統領選で、陸軍参謀長を兼務するムシャラフ大統領が投票総数の約98%を獲得、事実上の勝利宣言をしたが、憲法は公職兼任者の出馬を禁じており、最高裁が立候補資格をめぐり審理。
今月6日ごろに判決を出すとの見通しを示していた。
同大統領の任期は15日で満了する。



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