古新聞

 何年か前の新聞記事 070110

110928 コソボ「一方的独立」も

2011-09-28 22:04:38 | 海外
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’07/11/11の朝刊記事から

コソボ「一方的独立」も
自治州地位で交渉期限迫る セルビアと対立続く


【ベルリン10日時事】セルビア南部コソボ自治州の最終的地位をめぐり、仲介役を務める米国、ロシア、欧州連合(EU)が国連の潘基文(バンキムン)事務総長に報告書を提出する12月10日の期限まで1カ月となった。
だが、セルビア、コソボ両当事者の意見が平行線のまま時間切れを迎える可能性が高い。
コソボ側が一方的に独立を宣言するとの観測が強まっている。

セルビアは5日の交渉で、1国2制度の下で高度な自治権を与えられている「香港型」を提案したが、コソボ側は一蹴。
独立だけは避けたいセルビアとあくまでも独立を求めるコソボ側の主張が交わる見込みはなく、交渉による解決のチャンスは「非常に小さい」(ロシア代表)と悲観論が支配的だ。

コソボでは議会選挙が17日に行われる。
選挙後の首相就任が有力視されるサチ・コソボ民主党党首はインタビューで、「百年交渉しても妥協には達しないだろう」と指摘。
その上で、「交渉期限後にコソボ住民が独立宣言の日付を決める」と強調した。

ロシアはセルビアの後ろ盾としてコソボ独立に反対しており、12月の報告書で最終地位への具体的提言は困難視される。
その場合、コソボ住民の不満が高まることは確実で、暴動発生を抑えるためにも最終的に独立を宣言せざるを得ないとの見方が強い。
ただ、コソボ指導部にとっては、宣言後に欧米が国家承認することが絶対条件で、その時期については慎重に見極めるとみられる。

一方、セルビア側はこれまで「どういう事態になってもコソボに派兵しない」との態度を示しており、軍事介入で北大西洋条約機構(NATO)の空爆を招いた故ミロシェビッチ元ユーゴスラビア大統領の轍を踏むことはなさそうだ。


110928 パキスタン ブット氏 デモ参加

2011-09-28 20:41:52 | 海外
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’07/11/11の朝刊記事から

パキスタン ブット氏 デモ参加
軟禁解除後 初の外出


【イスラマバード10日共同】パキスタンのブット元首相は10日、自宅軟禁解除後初めて首都イスラマバードの自宅から外出し、自身が総裁を務めるパキスタン人民党(PPP)の会合に出席後、非常事態宣言下でメディア規制を強めるムシャラフ大統領への抗議デモに参加、メディアとの共闘姿勢を強調した。

ブット氏は大統領への抗議集会を予定していた9日に自宅軟禁され、即日解放されたが、ムシャラフ氏に対し停止された憲法の復活と、兼任する事実上の軍トップである陸軍参謀長辞任を要求。
13日には東部ラホールからイスラマバードまで抗議のデモ行進を強行する構えで、政府が再び自宅軟禁に踏み切る恐(虞)もある。

10日のデモにはジャーナリスト約200人が参加。
テレビを監督する電子メディア規制局の前で黒い旗を掲げながら「恥を知れ、ムシャラフ」と気勢を上げた。
ブット氏も政権を批判、「われわれはパキスタンのために戦っている」と述べた。