'06/12/20の朝刊記事から
「冬眠」で生き延びた
遭難男性 焼肉たれ説否定
兵庫県の六甲山で約3週間遭難し「焼き肉のたれで生き延びた」と伝えられた西宮市職員打越三敬さん(35)=西宮市上之町=が19日退院し会見。
遭難2日後の10月9日に意識を失い、31日に発見されるまで20日以上食べ物だけでなく、水すら飲んでいなかったことが分かった。
会見に同席した医師は「体温が約22度という極度の低体温症だった。
動物の冬眠に近かったのではないか。
驚異的な生命力だ」と説明。
保護時はほとんどの臓器が機能停止状態だったが、後遺症を残さずに回復した。
打越さんは10月7日に遭難。
意識を失う前、試しに焼き肉のたれをなめたが「とても食べられたものじゃないと思った」と笑った。
医師も、焼き肉のたれが命をつないだという家族の当初の説明を否定した。