'07/04/26の朝刊記事から
アフリカで相次ぐ中国人襲撃
資源開発への反発背景
【北京26日佐々木学】アフリカで中国人襲撃事件が相次いでいる。
24日にエチオピアにある中国資本の油田が反政府組織に襲われ、中国人9人を含む74人が死亡、7人が誘拐されたほか、ナイジェリアでは今年になって中国人誘拐事件が3件発生している。
アフリカ各地で経済援助の見返りに資源開発を進める中国の姿勢は、欧米から「新植民地主義」と批判されており、最近では現地の政府や国民にも反発が拡大、中国人が狙われる原因となっている。
エチオピアで襲撃されたのは、中国石油大手「中国石油化工」系企業が開発中の油田。
ロイター通信によると、反政府組織「オガデン民族解放戦線」(ONLF)が犯行声明を出した。
また、ナイジェリアでの3件の中国人誘拐事件のうち、1月上旬の5人と同下旬の9人は開放されたが、3月に誘拐された2人はまだ解放されていない。