'07/01/11の朝刊記事から
発電用風車が倒壊 青森
設置会社 全国緊急点検
青森県東通村岩屋の風力発電施設「岩屋ウインドファーム」で高さ約100メートルの発電用風車1基が根元から倒れていたことが分かり、風車を設置する「ユーラスエナジージャパン」(東京)は10日、全国の自社関連風車の緊急点検を開始した。
一方、原子力安全・保安院は風車が倒壊した原因を調べており、その結果次第では他の風力発電事業者に対しても点検を指示することを検討している。
倒壊した風車は、ユーラス社の現地子会社が管理する25基のうちの1基(出力1300キロワット)。
同社などによると、8日午後10時ごろ、現場付近で停電が発生し、東北電力が点検したところ、25基の風車が約100メートル間隔で「つ」の字形に並ぶ、その中央部の1基が倒れていた。
けが人などはなかった。
風車はデンマークの「ボーナス」社(2004年にドイツのシーメンス社が買収)製。
鋼鉄製の柱部分(直径3.6メートル)は、深さ4メートルのコンクリートの基礎に約120本のボルトで固定されていたが、固定部分ではなく基礎の一部がもぎ取られるようにして倒れていた。
風車は風速60メートルまで耐えられる設計で、8日夜の付近の風速は25メートル前後だったという。