Kodak DC4800
’08/03/08の朝刊記事から
調査捕鯨船にまた妨害
海保、警告弾で応酬
海上保安庁に7日入った連絡によると、南極海を航行中の調査捕鯨船団の母船「日新丸」が同日、米環境保護団体シー・シェパードの抗議船から薬品入りの瓶などを投げ込まれた。けが人はなかった。
シー・シェパードは3日にも薬品入りの瓶などを投げ付け、日新丸の乗組員ら3人がけがをしている。
海上保安庁によると、抗議船は7日午後零時35分ごろ(日本時間)、薬品入りの瓶や白い粉の入った袋を投げ込む妨害活動を始めた。薬品は異臭を放つ化学物質「酪酸」とみられる。
シー・シェパードは散発的に妨害を続けたため、同乗する海保の保安官が抗議船に対し、爆発音を出す「警告弾」を7発投げたという。
シー・シェパード側は「船長が胸に衝撃を感じ、防弾チョッキを調べたところ、弾が見つかった」と主張しているが、海保は「警告弾は威嚇のため上空へ投てきし、空中で破裂するため、人に命中することはあり得ない。投てきで乗組員が負傷するような状況は発生していない」と説明している。
海保は3日の事件などで、「公海上で活動する乗組員に不当な危害を与えた」として、威力業務妨害などの疑いで捜査をしている。