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'07/01/06の朝刊記事から
北方領土面積二分割案
探り合う「本気度」 日ロ、世論の反応注視
北方領土問題の事態打開策として、四島総面積の二分割方式が急浮上したことが波紋を広げている。
麻生太郎外相に続き、ロシアのデニソフ第一外務次官もこの方式に言及していたことが明らかになり、両国から観測気球が打ち上げられた格好だ。
小泉純一郎政権時代に膠着状態に陥った北方領土問題だが、安倍晋三政権の誕生やロシアのプーチン大統領の任期切れが近づいてきたという事情から、日ロ双方が国内会の反応を探っているようだ。
デニソフ氏が昨年11月、公明党の太田昭宏代表とモスクワで会談した際、中国とのアムール川中州の領有問題を総面積を二分割する形で解決したと説明したことに関連し、麻生外相は5日の閣議後の記者会見で、「ロシアが中国などとの国境問題を解決した経緯を考えなくてはならない」と述べ、デニソフ発言を排除しない姿勢を示した。
08年までに前進
麻生氏は外相就任時から、各国の領土紛争や国境問題に注目しており「平和時の国境線画定は、互いに痛み分けの形でしか解決しない」というのが持論だ。
5日の会見でも「(領土問題は)事務的な話ではなく、政治決着以外に方法はない」と強調した。