’08/05/19の朝刊記事から
四川大地震 断層の段差 最大3メートル
全長300キロ「世界最大級」
中国・四川大地震を引き起こしたとみられる断層が長さ約100キロにわたって地上に露出し、最大で3メートルの段差ができていることを確認したと、現地調査中の林愛明・静岡大教授(地震地質学)が18までに日本活断層学会に報告した。
報告によると、断層は竜門山断層帯に沿って南西ー北東方向に延び、約100キロにわたり地上に露出していた。
北西側の地盤が南東側の地盤に乗り上げる逆断層。
見つかった段差は最大で3メートルあり、断層面が傾いているため実際にずれた長さは6メートルと推計している。
林教授は、今回見つかった断層の北部でも約200キロにわたって断層が地表に達するとみられ、長さは合わせて約270ー320キロになると予測している。
同学会事務局長の鈴木康弘・名古屋大教授(防災地理学)は「地震の規模に見合う大きさの断層で、重要な発見だ。日本では1891年の濃尾地震の際に地表で約80キロの断層が確認されているが、約300キロに及ぶ可能性のある今回の断層は、内陸の断層では世界最大級だろう」としている。
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