備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

タイ 新憲法案承認へ

2010-09-08 22:02:03 | 海外

Kodak DC4800

'07/08/20の朝刊記事から

タイ 新憲法案承認へ
初の国民投票で過半数


【シンガポール19日勝木晃之郎】タイの新しい憲法案の是非を問う国民投票が19日行われ、即日開票された。
スラユット首相は同日夕、賛成票が過半数を占めることが確実な情勢になったことから、「新憲法は国民の承認を得た」と勝利宣言を出した。
投票率も55%程度になる見込みで、昨年9月のクーデターでタクシン前首相を追放し実権を握った軍政がとりあえず国民から信任を取り付けた形となった。

国民投票はタイ史上初。
選挙管理委員会によると、開票率87%の段階で、賛成票は58%となっている。
タクシン前首相の支持基盤だった東北部では賛成票が36%にとどまったが、大半の地区で賛成票が過半数を占めた。

新憲法はプミポン国王の承認を得て公布され、スラユット政権は年内にも民政移管に向けた総選挙を行う予定。
同首相は「12月5日の国王の誕生日後が適している」と述べた。

各政党は選挙に向けた準備を本格化させる見込みで、タクシン前首相の支持者らによる反政府運動が下火になることも予想される。

投票は午前8時(日本時間同10時)に全国約8万7千箇所の投票所で始まり、午後4時(同6時)に締め切られた。
タクシン前首相の支持者らの動きに備え、各地には警察や軍など約20万人が配備されたが、大きな混乱はなかった。

新憲法案は、首相の任期を2期に制限し、中選挙区制の復活でタクシン前首相のような与党の肥大化を抑える内容となっている。

一方、議会にクーデターを起こした軍人に恩赦を与える権限も付与したため、「不安定な連立政権が続く可能性があり、軍部の介入を許すことになりかねない」との批判も出ていた。

タイ新憲法案
クーデターを実行した国軍主導で指名した憲法起草委員会がまとめ、全15章、309条から成る。
タクシン前首相の強権政治を教訓に①首相任期を最長連続8年に制限②下院の選挙制度を小選挙区から中選挙区に変更③首相や閣僚への不信任案の提出要件の緩和―など特定の政治家や政党への権力集中排除が最大の眼目となっている。
国民投票による承認後は、45日以内に暫定議会が関連法案を制定、プミポン国王の承認を経て公布され、新憲法下で総選挙を行う。


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米軍F15訓練 千歳移転は11月以降

2010-09-07 20:35:52 | 米軍再編

Kodak DC4800

'07/08/20の朝刊記事から

米軍F15訓練 千歳移転は11月以降
寒冷条件を希望か


米軍再編に伴う、米軍嘉手納飛行場(沖縄県)のF15戦闘機訓練などの一部移転のうち、航空自衛隊千歳基地での実施は、11月以降となる可能性が高くなっている。
日米両政府が検討している11月までの訓練実施候補地には今のところ、千歳基地の名前は挙がっていない。
米軍は普段、雪の無い地域で訓練していることから、空自内部では「千歳では寒冷地の条件を生かした冬季訓練を実施する」との見方が強まっている。

日米両政府は訓練移転について、8月は実施せず、9月に新田原〈にゅうたばる〉(宮崎県)、10月に百里(茨城県)、11月に小松(石川県)の各基地で行う方向で検討している。

両政府は2007年度、千歳、三沢(青森県)、百里、小松、築城<ついき>(福岡県)、新田原で計15回程度、共同訓練方式で訓練移転を実施することで合意。
すでに築城で2回、小松、三沢で1回ずつ実施した。
6基地のうち、千歳だけが具体的な候補地から外れている。

空自幹部は「米軍は、環境に関係なく対応する能力を高めるため、さまざまな条件下での訓練を希望している」と米軍の意図を解説。
「千歳では冬に訓練し、寒冷地の気象条件でも戦闘機を運用できるか、試したいのはないか」と推測する。

訓練移転は、沖縄などの負担軽減のほか、米軍と自衛隊が円滑に情報交換し、脅威に共同で対処する「相互運用性」の向上も目的としている。
訓練移転は一般的に約5日間行われ、夜の懇談会では両国の戦闘機のパイロットや整備士が、操縦や整備技術について情報交換する機会も多いという。


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厚労省 子供の心診療拠点整備

2010-09-06 21:37:03 | 政治

Kodak D4800

'07/08/20の新聞記事から

厚労省 子供の心診療拠点整備
全都道府県に順次


増加する虐待の被害や不登校など子供の心を取り巻く問題が深刻化していることを受け、厚生労働省は19日までに、乳幼児期から青年期までの心を専門的にケアする外来や病棟を備えた「子どもの心診療拠点病院」を全都道府県に整備する方針を固めた。
2008年度から3年間はモデル事業として10病院を選定し、費用の一部を同年度予算の概算要求に盛り込む。
欧米より立ち遅れているとされる子供の心の診療体制構築に、国が本腰を入れる大きな一歩となる。

11年度以降、全都道府県に拠点病院を1ヵ所ずつ順次指定。
それらの病院を後方支援する「中央拠点病院」を全国で1カ所、国が運営しているいずれかの医療機関内に設置したい考えだ。

厚労省母子保健課などによると、モデル事業は既に子供の心の診療に取り組んでいる病院を対象とし、今後、都道府県を通じて募集し選定する。

子供の心の診療
虐待や非行などの対応のほか、災害や凶悪事件を体験し心に傷を負った子供のケアなども重視されており、ニーズは幅広い。
欧米では大人の精神科とは別の医療分野が確立している。
しかし、厚生労働省の検討会の推計によると、国内で専門的に携わっている医師は70人弱、定期的に診療する小児科医や精神科医は約1500人しかいない。
今年1月現在、専門医研修のできる医療機関は国立成育医療センター(東京)や信州大病院(長野)など9都府県の13カ所にとどまっている。


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