Richard Strauss "Japanische Festmusik"(Japanese Festival Music)
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Richard Strauss conducts his "Japanische Festmusik, op.84"
Festival music to celebrate the 2600 anniversary of the Japanese Empire
Bayerisches Staatsorchester
Richard Strauss, conductor
München 1940
曲は「海の風景」「桜祭」「火山の噴火」「侍の攻撃」「天皇賛歌」という標題音楽になっている。
★ 皇紀2600年を祝い、昭和天皇に捧げられた曲、
リヒャルト・シュトラウスが作曲。
この演奏はバイエルン交響楽団、リヒャルト・シュトラウス自身の指揮
日本から謝礼と記念品が贈られたが、その船が撃沈され届かなかった。
リヒャルト・シュトラウスは「お寺の鐘がほしい」と言ってそれを贈ると大喜びだった。
(リヒャルト・シュトラウスは「ワルツ王」のシュトラウス父子ではありません。)
ワーグナーの系統を受け継ぐ偉大な作曲家で、交響詩「ドン・ファン」「英雄の生涯」「ドン・キホーテ」や
オペラ「ばらの騎士」「アラベラ」「サロメ」「エジプトのヘレナ」「影のない女」「エレクトラ」など不朽の名作が多くある。
彼はドイツ政権のナチスの音楽局総裁になったが、親戚にユダヤ系がおり、かばうためであったといわれている。
しかし、ナチスのユダヤ迫害は音楽にも向けられ、多くのユダヤ系の音楽家が迫害され、
メンデルスゾーンにかわる名曲を作曲するように命じられた。
彼はおおいに怒り、ナチス当局と激しく対立、1935年にナチスの音楽局総裁辞任。
この曲はその5年後の1940年に作曲。
2014年4月にNHK交響楽団によって再演された。
★ これはリヒャルト・シュトラウスの代表的なオペラ『ばらの騎士』
[HD] Presentation of the Rose - Jurinac & Rothenberger
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1960年、カラヤンが指揮、日本にはウイーンでの実況が記録映画になって伝えられた。
少年の貴族オクタヴィアンは美貌の誉れ高い年上の元帥夫人に恋をしていたが、元帥夫人は若いオクタヴィアンはやがて若い娘に恋をするであろうとさとしながら、元帥夫人の親戚の男性が婚約したというので、オクタヴィアンを使いとして「銀のばら」を届けさせる。
そこには美しい乙女、ゾフィーがいて、その可憐さにオクタヴィアンは美しい元帥夫人への恋心を忘れ、ゾフィーに心を奪われてしまう。
ゾフィーの婚約相手はなんと礼儀知らずの田舎貴族であった。ゾフィーは嫌悪し、オクタヴィアンは彼女に同情する。
若いふたりはお互いにひとめぼれするのであった。
このオペラは素晴らしく、この映像は世界を魅了した。オクタヴィアンをセーナ・ユリナッチ、ゾフィーをアンネリーゼ・ローテンベルガー、
元帥夫人をエリーザベト・シュヴァルツコプフが歌った。(元帥夫人はこの場には登場しない)
ではこのオペラのフィナーレを。
伝説的な名歌手シュヴァルツコプフの元帥夫人、そして若い恋人たちオクタヴィアンとゾフイー、シュヴァルツコプフの元帥夫人は、やがて来る老いを予感、宿命を受け入れながら若い恋人たちを祝福します。この演奏を超えるものはなかなかありません。
[HD] Der Rosenkavalier Final Trio - Schwarzkopf, Jurinac, Rothenberger
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★ 先日、デパートでトルコから絨毯や食器、香水を売りにきていたので、「あ、これはペルシャの香水ですね。リヒャルト・シュトラウス
のオペラの『ばらの騎士』で結納の銀のばらに、ペルシャの香水をかけています、というセリフがありますね。
こんな香りだったのですね」と言うと、トルコのかたは「そうなんです。しあわせの香りです」と説明された。
ちょっときつい香りだったので、買わなかったのだけれど、4000円だった。
オペラの名場面を思い起こして帰宅した。