滾滾長江東逝水(三國演義主題曲)
詩は明の時代の詩人、楊愼の作
滾滾長江東逝水 滔滔たる長江の流れは東へ
浪花淘盡英雄 波は英雄をあらいつくす
是非成敗轉頭空 是非や成敗は振り返ると、空しい
青山依舊在 青き山々は今も
幾度夕陽紅 幾たびの夕日に 紅く
白髪漁樵江渚上 白髪の漁師は川面にて
慣看秋月春風 秋月春風を見るに慣れ
一壺濁酒喜相逢 一壺の濁り酒 相い逢うを喜ぶ
古今多少事 古今の出来事も
都付笑談中 すべて談笑の中に付す
☆ 中国の文化・芸術は好きで尊重している。
かけがえのない素晴らしい漢詩をはじめ、書や絵画の美しさはたとえようもない。
また、李白や杜甫の漢詩を読んで、その壮大なこと、清冽さに心を打つ。
今の中国ではない。
「衣食足りて礼節を知る」というのは、古代の斉の宰相、管仲の言葉だが、繰り返された民衆の反乱は凄まじいものだった。
ところが日本はそうではない。「衣食足りても足りなくても」礼節を持っていた。
そんな日本が「慰安婦」問題をはじめ、強制連行や侵略などと捏造され、
過去・現在・未来にわたって貶められるのは、耐え難い。
月刊誌「正論」4月号に【ケネディ大使への手紙】の記事を読んで、日本の文化は<お詫びの文化>とある。
・・・それは道徳的に負う必要のない嘘の責めまで負うことになる・・・と書かれている。
これは外国には通用しないものであり、外国には「説明」しなければならないこと。
「もはやここまで」と、国士の政治家・文化人・学者・民間人が動く、日本人の名誉と誇りを護るために。
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「日本」が好き、家族が好き、そしてかけがえのない両親が大好き。
日本料理が「世界遺産」になった、美味しい母の味を想う時、強く暖かい家族をいとおしむ。
キャロライン・ケネディ大使がツイッターで和歌山の伝統的な「イルカ漁」を非難した時だった。
さらりんさまから素晴らしいコメントを頂いた。ご紹介します。
私が里帰りでお産したとき、
亡母がよく『塩クジラのお味噌汁』を作ってくれました.
良く母乳が出ると言う言い伝えがあります。
祖母も母のために拵えてくれたのだと思います。
吹雪く中、私と娘のために母は、
何処まで塩クジラを買いに行ったのかと、
ふと思うことがあります。
恵比寿様は鯨だったとも言われます。
大切な食料だった鯨は『勇魚』とも言われ、
海からやってくる寄り神様として敬ってきました。
金子みすゞさんの『鯨法会』で詠われているように、
鯨への日本人の向き合い方は、
各地に残る塚や鯨基に示されていると思います。
『業尽有情 雖放不生 故宿人天 同証仏果』
母鯨と共に鯨としての命は終えてしまった子鯨よ、
海に返したいと思うが生きては行けぬだろう。
人の念仏で功徳を受けて欲しい。
『道祖神の招きにあひて 取るもの手につかず』
道祖神は手向いの神でもあります。
芭蕉の句を引用するなら
日本の文化をもっと学ぶべきでしょう。
付け焼刃の知識では大使の職務は国家間の火種になります。 (さらりんさまのコメントより転載)
☆ さらりんさまの文は美しい日本が描かれている。
吹雪の中を寒いのも忘れ、愛する娘のために、そして生まれてまもない孫娘のためも
喜びにあふれていそいそと外を急がれるおかあさま、
大切に育てた娘のために、栄養のある塩クジラを求めて・・・
その場面がまぶたに浮かぶようです。
あふれるような強くて美しい愛情、
そして暖かい栄養豊かなお料理の味と香りと共におかあさまの愛情を「心の写真」のように刻み込まれたさらりんさま、
塩クジラもそしてお野菜も吟味して整えられた、それは無償の愛。
そして日本人は食材を無駄なく使い切って料理する。
もうすでにこの世にいらっしゃらないおかあさまのお姿は
心に強く切なく焼き付き、その優しい思いをさらりんさまは、お嬢さまに向けられ、
伝えられていく日本の婦人の美しい魂。
私はこの文章を拝見して・・・言葉もなかった、ただ嬉しく悲しく、そして尊く・・・。
・・・クジラ汁
食材を成仏させてこそ料理人~道場六三郎
食材の本性を見抜いて使い切る人が捨てるところもうまいんだ
去年は食品偽装の問題が世間を騒がせたよね。もちろんお客にウソをつくのはいかんけど、捨てるのがすべて正しいとは思わない。本来「もったいない」の精神は日本人の美徳だよ。本当に大切なのは、食材を生かし切ることなんだ。上手に使い切るには、食材を知って本性を見抜かなきゃいけない。例えば、大根の葉に近い部分は甘味があるし、土の中で苦労している先の方は辛みが強いでしょ。大根一本でもそれぞれの場所に宿った命を生かす料理があるんだよ。人が捨ててしまうようなところでも、使い方ひとつでおいしい料理を生み出せる。食材をちゃんと成仏させてやる。生かし切ってこそ真の料理人なんだ。
そしてこの歌は私が幼いころ、母がきれいなソプラノで歌ってくれた思い出の曲・・・。
ことりのうた