「梅鶯林書」の「梅の巻」「鶯の巻」はようやく問屋(大阪村上楽器)から配本の行動に移ったとの連絡があった。多くの皆さんをお待たせしていて申し訳ありません。
それに先立ち、内容を紹介する動画をYouTubeを使って公開している。このYouTube、最近著作権管理が厳しくなったとのことだが、無駄にスゴイことをやっている。
「梅の巻」ではモーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の冒頭を教材として使用している。
よたよた練習して、やっとここまでできた、というレヴェルなのだが、とりあえず出来上がりの動画をアップロードすると、しばらくして、以下の表示が出てきた。
第三者のコンテンツと一致しました。
これのスゴイのは、この動画がパヴァーヌであることを一言も情報として記入していないのに、パヴァーヌであるとYouTube側が判断したことである。この演奏で・・・
</object>
これの不便なところは、そのメッセージが出たら、文字情報、公開範囲等も含め、一切の編集ができなくなることだ。
この申し立てを無効と考える人は、というリンクがあって、たどっていくと一応取り消す道は残されているようだ。しかしかなり煩雑なのである。
なので、それは一旦削除して、タイトル等を記入し改めてアップロードをしてみた。件のメッセージが出なければ編集はできる。さて、どのくらいでメッセージが出るか、注視していたら「3分」後・・・
第三者のコンテンツと一致しました。
一致したからどうだというのだ、と言いたいが、YouTube側は著作権保護に抵触していると見なしているようだ。それは明らかに間違いだ。ラヴェルは1937年に亡くなっているから死後70年以上たっている。立派にP.D.パブリック・ドメイン、公共財になっている。
それにしても3分で、どうやって判断されたのか?リンク先には、以下の文章がある。
あなたの動画には、次のような著作権で保護されているコンテンツが含まれている可能性があります:
- <label class="radio-label" for="claim_select_3atebL1bX94">"Pavane Pour Une Infante Defunte"</label>
ちゃんと正しいタイトルが付記されている。世界中からひっきりなしにアップロードされる動画をいちいちチェックして、正しいタイトルまで瞬時に判断して、送りつけるエキスパートがいるとはとても思えない。
多分、メロディに反応する機械があるのだろう。カラオケで点数を出す機械のようなものかもしれない。このたどたどしい演奏にも反応するとは恐れ入谷の鬼子母神。
しかし、これで笑えるのは、以下の動画には何のメッセージも出てこないことである。
</object>