井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

舞踊の視点からみた《ウェストサイド物語》

2019-08-17 20:54:11 | アート・文化
立て続けにショックな事実を知って、ブログを更新する気が起きなかった。
次を期待していた方には申し訳ない。

ウェストサイド物語のプロローグ、とにかく圧倒的なダンスなのだが、舞踊関係者はどう評価しているのか、とふと思って、知人のつてで調べたところ……。

ベーストレーニングにバレエを取り入れているジャズダンス、現在であればコンテンポラリーダンスというジャンルになるようだ。

そして、数名の舞踊関係者が異口同音に言うのは、振り付けのロビンスが同性愛者であること。
「だから凄い」
「だからロビンスは苦労しただろう」
「その苦しみが、あのダンスに現れている」

ええっ?

中には「作曲のバーンスタインも同性愛者だし」というコメントもあった。
子供が4人もいて、それは違うだろうと思うが、男性も好きだったのは、様々な本に書いてはある。

ただ、音楽界に「同性愛者ならではの表現」というのは寡聞にして知らない。
チャイコフスキーやコープランドからそれを感じることはないし、ブリテンのオペラの主役が常にテノール、というくらいしか思い浮かばない。

それに引き換え、舞踊界は露骨にそれを持ち出してくる。

言われてみればウェストサイド物語、最初は男ばかり出てくる。
恋愛物語のはずなのに、そう言われると色気は少ない。
その代わり、ジョージ・チャキリスの存在感!
かく言う私もチャキリスばかり目が追いかけている。

それに何十年も気づかなかったとは、というのがショックの一つ。