井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

ヤンソンスと言えば……

2019-12-10 23:23:40 | 音楽
マリス・ヤンソンスが先月亡くなられた。

ファンも多かったようだし、当然惜しむ声も当然多い。

亡くなられたことに対してはご冥福を祈るばかりである。

しかし、その業績に対しては、正直あまり価値を感じない。ファンの皆様、ごめんなさい。

以前も書いたので、詳しく繰り返すのは避けるが、私はアルヴィド・ヤンソンスに心奪われている。それに比べると、マリスは「普通」なのである。

もちろん、アルヴィドの場合は、その指揮で演奏したことがあり、一方、マリスはテレビやFMで聴くのみ。比較にならないかもしれない。が、凄い演奏は放送でも伝わってくるのではないだろうか。

マリスは「凄さ」にそれほど価値を置かず、気楽に楽しめる、がモットーだったかもしれない。

でも、これは半世紀前、アルヴィドが言われた事に近い。当時、アルヴィドは演奏が「楽しい」と言われたようだ。それはムラヴィンスキーに比べて、である。

私の感覚でも、確かにムラヴィンスキーよりはアルヴィドが「楽しい」、でも厳しさも同時にある、という感じだろうか。

マリスには、その「厳しさ」がなく、より楽しいだけ、みたいに感じる。

なんちゃって、アルヴィドと接したのは20代半ば。すっかり洗脳されただけかもしれないのだが。