井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

ヤンソンスと言えば……

2019-12-10 23:23:40 | 音楽
マリス・ヤンソンスが先月亡くなられた。

ファンも多かったようだし、当然惜しむ声も当然多い。

亡くなられたことに対してはご冥福を祈るばかりである。

しかし、その業績に対しては、正直あまり価値を感じない。ファンの皆様、ごめんなさい。

以前も書いたので、詳しく繰り返すのは避けるが、私はアルヴィド・ヤンソンスに心奪われている。それに比べると、マリスは「普通」なのである。

もちろん、アルヴィドの場合は、その指揮で演奏したことがあり、一方、マリスはテレビやFMで聴くのみ。比較にならないかもしれない。が、凄い演奏は放送でも伝わってくるのではないだろうか。

マリスは「凄さ」にそれほど価値を置かず、気楽に楽しめる、がモットーだったかもしれない。

でも、これは半世紀前、アルヴィドが言われた事に近い。当時、アルヴィドは演奏が「楽しい」と言われたようだ。それはムラヴィンスキーに比べて、である。

私の感覚でも、確かにムラヴィンスキーよりはアルヴィドが「楽しい」、でも厳しさも同時にある、という感じだろうか。

マリスには、その「厳しさ」がなく、より楽しいだけ、みたいに感じる。

なんちゃって、アルヴィドと接したのは20代半ば。すっかり洗脳されただけかもしれないのだが。

21世紀はEdTech

2019-12-08 15:43:29 | 受験・学校
大学生に教えられることもある。

スウェーデンに留学する学生さんの推薦文を書くにあたって彼から出てきた言葉が「Society5.0」やら「地政学」やら、私も今年初めて出会った言葉のオンパレードでびっくり。

時々このような秀才にも出会えるのは楽しい。

それで「エドテック」という言葉が出てきた。
半世紀もすれば説明不要なのだろうが、令和の初期には説明が必要だ。

簡単に述べると「AIによる学習」となるだろう。AIの質問に答えると、その答を基にAIが次の質問をする、ということのようだ。

こうなると、Society3.0に合わせて作った学校教育は不要になる。

オランダあたりは、その実験がかなり進んでいるそうだ。

日本は文科省があまりにもたもたしているので、経産省が動き始めたという。

以上がその秀才君の話だが、「またか」と思うことしきり。

ずっと以前の記事でも書いたように思うが、1970年台の学習指導要領は戦後最もハイレベルだった。これは「文部省の政策では国際競争に追い付かない」という理由で、当時の経済企画庁が画定した結果だ、と今は亡き堺屋太一さんがNHKテレビで発言していらした。

そんなことがあるんだ!と当時は驚いただけだったけど、歴史は繰り返している。

経産省、がんばれ!

音楽業界の今、を知らない私

2019-12-05 19:44:30 | 音楽
「音楽業界の今」と題した、中学生の夏休み課題を見てしまった。

大胆なタイトルだが、侮るなかれ。実は私が全然知らなかった事が書いてあった。

10年前、音楽はダウンロードするものになり、音楽は斜陽産業と言われた。

5年前、音楽はライブ活動が盛んになりだし、それが今からは中心になるだろうと予測された。

しかし、SpotifyやApple Musicの台頭により、ストリーミング配信が今や主流。
10年前、5年前の予測は全てハズれ、音楽産業は活況を呈しているという。

「買われる音楽」から「聴かれる音楽」への変換である。

というようなレポートだった。

おそらくは、どこかの専門家の分析の受け売りだとは思うものの、少なくとも私は全く知らない事実だったから、このレポートの価値はかなりある。

Spotifyなんて、全く知らなかったが、それ以降頻繁に名前を見るようになった。
多分、今まではずっと見過ごしていた、ということなのだろう。

その一例で、最近目にした文章。

レディーガガは語る「『あの子はいずれマドンナになる』ってよく言われたけど、その度にこう答えたの『いいえ、アイアン・メイデンになるの。』」

アイアン・メイデンなんて、私は全く知らないが、ヘビメタのバンドだそうだ。

それでSpotifyのストリーム数は、マドンナの1億1000万に対して、アイアン・メイデンは1億6000万。

かつてのヒットチャートは、このような形に変化しているということだ。

40年前に作ったもので稼ぐことも可能、ということになる。

否、ビジネス界は、むしろそれを探しているらしい。いつまでも稼げる定番商品。

Shakespeareやスター・ウォーズの名前が上がっていた。

なるほどねぇ。

一家に一台、井財野友人

2019-12-01 21:36:37 | 日記
「一家に一台、井財野友人ですねぇ」
と、1年に一回くらいある。
多分誉め言葉だ。当意即妙なアレンジを、その場でやってしまうような時に言われるのだが、嬉しいかと言われると、正直なところ、それほど嬉しくはない。

一家に一台と言えば、電気冷蔵庫、電気掃除機辺りが思い浮かぶ。
「うわぁ、電気冷蔵庫みたいですねぇ」
と言われて、嬉しい人がいるだろうか。

しかし、電気冷蔵庫や電気掃除機がどれ程すごいか、ちょっと考えればわかる。電気冷蔵庫がなかった頃、父の話によれば、氷室から氷を買って、冷蔵庫の上に入れて、それで冷やしていたと言う。

でも、なぜ冷蔵庫や掃除機みたいと言われて嬉しくないか。

やはり、各家庭に普及しているからだろう。

どう言われたら嬉しいか……。

モーツァルトみたい、クライスラーみたい、は、さすがにおこがましい。

そこで思い出したものがあった。

「自動洗濯物たたみ機」

これは多分、皆さん欲しいのではないだろうか。
これが普及しないのは、まだ高価だから。数年前だが、数百万円した。

でも一家に一台あるといいなあ、と誰でも思うだろう。

そうだ、自動洗濯物たたみ機みたいだと言われたと解釈すれば良い訳だ。

皆さん、自動洗濯物たたみ機のように仕事をこなすので、仕事ください!