今日のひとネタ

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NHKドラマ「行列48時間」

2010年01月02日 | ドラマレビュー

 全6回。2009年10月16日からの放送。開始直後に東京新聞ではかなりの高評価だったので見たいと思ってたものの、気がついたら既に3回目になってて再放送も取り損ねて結局初回を見ただけで終わってしまいました。

 それが年末に一挙放送があってようやく見られたと。どういうドラマかというと「主人公は家族に頼まれ大晦日からデパートの福袋の行列に並ぶことになった中年男性。それがいきなり誘拐犯に間違われて警察のマークに遭ってしまい、謎の多い周囲の人々とのトラブルにも巻き込まれるという抱腹絶倒の物語」です。

 主演は國村隼。他に森下愛子、渡辺いっけい、佐野史郎、平愛梨、かたせ梨乃、長谷川初範など。感想はというと「素晴らしい」の一言。昨年見たドラマの中では間違いなくNo.1です。最近はまともにドラマレビューを書こうというドラマがなかったのですが、これははまりました。

 民放のドラマで主役をやりそうな人は誰も出てない上に、なんといっても主演が國村隼なので地味なドラマかと思いきや、これが大変な盛り上がり。どのキャストもはまり役でした。実は私は渡辺いっけいという人があまり好きではなく、あの人が出るだけでなんだか安っぽいホームコメディになるような気がしてたのですが今回はバッチリでした。

 そもそも人のいい中年男性を誘拐犯と間違えるあたりトンチンカンな捜査をしてるわけですが、真面目になればなるほどおかしいというところがツボです。あれがもっとシリアスな感じの人だったらもっと重いドラマになってしまったと思うのですが。

 もちろん脚本も演出もよかったのでしょうが、主人公である宝福喜朗が何かする度に警察が注目して緊迫し、そこに挿入される効果音とか音楽とかがまたバッチリ。すっかり気に入ってしまいました。また再放送があるかどうかわかりませんが、もしDVDで発売されたらレンタルででも是非見た方がいいです。

 我が家では特に娘2号(中二)がはまってました。で、ついでに原作も買ってしまいました。原作は藤田宜永の「喜の行列 悲の行列」だそうです。こちらも楽しみ。なんにしてもいいもの見せてもらいました。

 ちなみに10月の東京新聞にて評価の高かったのはこれと「仁-JIN-」だったのですが、あっちは最後でこけましたものね。