オビの言葉は「『最悪』から10年、『邪魔』から8年、奥田英朗が打ち立てた新たなる金字塔 ファン待望、著者渾身の群像劇」です。昨年暮れに買ってあったのですが、ようやく読みました。ザッツ奥田ワールドですね。
オビで「最悪」とか「邪魔」とか挙げられてますが、どちらかというと「最悪」の雰囲気でしょうか。「ララピポ」もそうでしたけど、いろんな人がそれぞれ困ったシチュエーションに陥り、例によって最後に絡むという「群像劇」です。
私は奥田さんの著書はほとんど読んでるのですが、伊良部シリーズはあんまり好きじゃなくて、どちらかというと長ければ長いほどいいです。この「無理」も543ページという超大作ですが、一度読み始めると止まらなくなりますのであんまり長さは感じないですね。(さすがに持ち運びが大変なので満員電車で…というのは厳しいですが)
どの登場人物に対しても「あ、感情移入してはやばい!」と思いながら読むことになりますのでハラハラものですが、奥田ワールドを体験したい方は挑戦してみて下さい。お奨めです。