帰り道で石川ひとみさんのベストアルバムを聞いてて「マイナーやなぁ」と。いえ、マイナーというのは知られてないという意味ではなくてコード進行の話。彼女の場合はデビュー曲が「右向け右」、次がヒットした「くるみ割り人形」、3曲目が「あざやかな微笑」、次が「ひとりぼっちのサーカス」ということで、4曲続けてマイナーコード。しかも作曲家は全部違うと。
次が吉田拓郎作曲の「ハート通信」でようやくメジャーになり(アグネスチャンのカバーらしい)、その次の「ミス・ファイン」もメジャーでした。私はこの2曲あたりが好きだったのですが、次もまた「オリーブの栞」でマイナーで(イントロがディックセント・ニウラウスでした)、次のドッキリ歌詞の「秋が燃える」もマイナーと。
次の「夢番地一丁目」(藤丸さんの作曲でした)はマイナーで始まりサビからメジャーになる曲で、結局大ヒットが出たのは次の「まちぶせ」であってこれもマイナーでした。何しろそこまで曲ごとに作曲家が変わり、同じ人が書いたのは2曲目の「くるみ割り人形」と8曲目の「オリーブの栞」の馬飼野康二氏だけでした。歌は非常に上手い方なのですが、イメージというか事務所の方針がそうだったんでしょうか。アイドルポップスというと、通常のポップスに比べるとマイナーの比率が高いような気はするのですが、それにしてもちょっと比率が高過ぎやしませんかと。
ただ、あの明るいイメージのキャンディーズでもシングル17曲中たしか8曲がマイナーなので、約半分なんですね。それに対して出す曲出す曲ヒット曲はほとんどメジャーという人もいました。思い浮かべてみればわかると思いますが松田聖子さんですね。あれはお見事というかなんというか。
と、そういうことをつらつら書いてるくらいで私は当然石川ひとみさんのファンなのですが、考えてみりゃまだ生でステージを見たことないです。ファンを名乗るのであれば、一度くらい見ませんとね。って、なかなかワンマンショーはないですしょうし、どっかで機会ないかなぁ。う~む。