今日のひとネタ

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「ハート通信」のなぞ・ひみつ

2022年09月06日 | 石川ひとみ

 

 「ハート通信」とは石川ひとみさんの通算5枚目のシングルで、1979年8月の発売。(枚数のカウントで「プリンプリン物語」は除いてます。) 私がファンになったきっかけの曲でしたが、これが元々アグネス・チャンのアルバム曲であったと知ったのはいつ頃でしたか。

 ただ、そのアグネスのアルバムを聞く機会がなかったので、元の音源をちゃんと聞けてませんでした。しかし、昨年アグネスがデビュー50周年を迎えたことからアルバムがCDで復刻され順次配信もなされたため、ようやくオリジナルの「ハート通信」がまともな音質で聞けるようになりました。(ちなみに私はSpotifyで聞きました。)

 それで何気なく聞いてたら、なんとこの二つのヴァージョンでは歌詞が違う事を発見。どこが違うかというのは、以下の通り。

1コーラス目
アグネス「ふるえる指で 電話をかけても」
石川  「ふるえる指で 電話をかけたの」

2コーラス目
アグネス「誰かとあなたが 海にいたって」
石川  「誰かとあなたが 海に行ったって」


 私が確認したのはこの2点ですが、もしかして他にもありますでしょうか。本日の画像は、どこのご家庭にも1冊はあると思われる明星の歌本ですが、こういう記載になってます。そして、今は歌謡曲の歌詞が見られるサイトがありますが、それでアグネスヴァージョンを見ると、やはり上記の通りで石川ひとみさんのとは違います。

 この曲の作詞はかの松本隆先生ですが、カバーするにあたり歌詞を変えることについては関わったのでしょうか。勝手に変えることはないとは思うのですが。

 この違いとして、1コーラス目はアグネスの方が意味的には通じやすいと思われますが、歌いまわし的には石川さんのヴァージョンの方が語感として聞きやすい気がします。2コーラス目も意味合いが違って、歌いまわしも変わってます。

 ちなみに、歌のキーは音源を聞いてみるとアグネスがD、石川ひとみさんの方は当時の歌番組での生演奏を聞く限りD♭なので、アグネスが半音高いです。その分裏声の部分が多い歌唱になってますので、アグネスの歌声を活かした設定なのでしょう。

 そして、もう一つの謎は明星の歌本のギターコードがアグネスのキーになってるところ。歌詞はちゃんと石川ひとみさんの方なのですが、なんでわざわざ?というのが疑問ですね。

 それにしても、今回あらためてアグネスの歌を聞いたところ、彼女はノンビブラート唱法なのですね。ヒット曲多いのですが、当時は気づきませんでした。石川ひとみさんはアイドル歌手としてはビブラートの大きい方とお見受けしますので、その点も結構違いがありますね。

 ということで、関心を持った方も持たない方も聞き比べをどうぞ。どっちもSpotifyをはじめとするサブスクにあります。