昨日のNHK BSP「歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!」に庄野真代さんが出演し、「モンテカルロで乾杯」を披露していました。その際のトークで、「飛んでイスタンブール」「モンテカルロで乾杯」「マスカレード」の3曲は最初から三部作で計画されていたらしいという話がありました。
庄野さんも後から聞いたそうで、それが本当かどうかはわかりませんが、私はこの曲では好きな順がモンテカルロ>マスカレード>イスタンブールです。「モンテカルロで乾杯」が、歌詞、メロディ、アレンジ、庄野さんの歌唱すべてが好きで、最後のサビの繰り返しの「乾杯」のメロディがちょっと違うところなぞは盛り上がりを感じてちょっとゾクっとします。
そうとはいえ、イスタンブールのヒットがなければモンテカルロもあれだけ売れたかわからないので、そこはそれ当時ファンだったものとしてはイスタンブールには足を向けて寝られません。
それでこの一連のヒット曲ですが、私としては当時「えっ、新曲が筒美京平? ついに歌謡曲になってしまったか…。」と驚きました。というのも、庄野さんはデビューから2曲が自作で、3曲目がユーミンの「中央フリーウェイ」、次がベーヤン作曲の「ラスト・チャンス」だったので。
他人の作った曲とはいえ、仲間内というか同じシンガーソングライターの曲ならさほど抵抗もないのですが、歌謡曲の作曲家というと驚いたのは私だけではないはず。しかし、これらのヒットで人気歌手の仲間入りをし、その後「アデュー」「Hey Lady 優しくなれるかい」などは自作のシングルも発売できてるので、庄野さん自身もシンガーとして勝負しようとチャレンジし、成功したということでしょう。
同様のケースはいくらもあるでしょうが、思い出すのはアリス。デビューからオリジナルで出したシングルが売れず、4枚目の「青春時代」と5枚目の「二十歳の頃」がなかにし礼・都倉俊一作品でした。それでも売れなかったというのがネタですが、調べてみたらこれらの曲はオリコン46位、48位なのでそこそこヒットしたんですね。ちなみに「青春時代」は森田公一とトップギャランのヒット曲とは同名異曲です。あちらはもちろん森田公一先生の作曲ですし。
アリスの場合は、そういった職業作家の曲を歌うことで元々のファンからの批判を受けたそうですが、庄野さんの場合はどうだったでしょう。私はテレビで見る機会が増えて嬉しかった方ですが。
ただ、私は庄野真代さんのアルバムでは一番好きなのが「るなぱあく」。これは全曲オリジナルだったと思います。そしてオリジナルの曲で一番好きなのが「ルフラン」。ソングライターとしても優れた方だと思います。昨日の番組を見て色々と思い出しました。