放送中のTBS「100万回 言えばよかった」と、テレ朝「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」ですが、どちらも亡霊というか死んじゃった人が出てきて、それが特定の人にしか見えないという点が共通してます。そもそもが映画「ゴースト/ニューヨークの幻」のパターンですが、あの作品から30年以上経ってるので若い人は元ネタがわからんということもあるのかも。
「100万回 言えばよかった」は、ヒロイン井上真央の恋人(佐藤健)が事件か事故に巻き込まれて急死し、ヒロインには見えないが刑事役の松山ケンイチには見えるという設定。同じく亡霊になった人も出てきて、そういう境遇の人はお互いが見えるというところと、その先輩は物を動かせたりする点もほぼ「ゴースト」。
テレ朝「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」は、主役が花火師の高橋一生で亡霊になったのはその父(橋爪功)。一人っきりになった高橋一生のところにいきなり亡き父が現れ、おまけに謎の美女(本田翼)が弟子入りしてきて…という話。その彼女には父の姿は見えませんが、高橋一生が会話を始めたりする様子で異変に気付くという設定。こちらは亡霊が恋人でなく父親なので、ゴーストというよりは「もーれつア太郎」のノリです。
そういう設定が被ってるので「なんでまあ、同じ時期に。」とは思います。が、こういうのは前にもあって、同じ時期に「まっすぐな男」と「曲げられない女」というドラマをやってたことがありました。「曲げられない女」は主演が菅野美穂だし永作博美も出てたので文句は言いませんが、問題は「まっすぐな男」の方。
主演が佐藤隆太で、「曲がったことが大嫌いな熱血漢」という設定なのですが、初回を見たところ「まっすぐな男」という割には髪にはパーマがかかってたし、アソコも左に寄ってたので「どこがまっすぐじゃ!」と。あれは一種BPO案件ですね。ドラマは作り始めると、他局とネタが被っても時期をずらしたりはできないものなのでしょうか。
それで、今クールの二つのドラマですが「100万回 言えばよかった」は井上真央を目当てに見てますし、「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」は本田翼が割といい感じなので一応継続してます。通常のパターンでは最後にはゴーストが消えてしまうのでしょうが、そこのオチをうまくつけられれば評価します。それよりもちゃんと最後まで見られるようなドラマであることを祈ります。