ある本を読んでいたらArp2600についての解説がありました。これはシンセサイザーの製品名なのですが、私がこれを初めて知ったのは甲斐バンドの「氷のくちびる」。
甲斐バンドの4thアルバム「この夜にさよなら」の歌詞カードには各曲ごとにミュージシャンのクレジットあるのですが、その「氷のくちびる」でArp2600の文字が見えます。そして、なんと演奏者はあの小林よしのりさん。
甲斐さんと漫画家の小林よしのりさんが学生時代からの友人で仲良しなのは有名な話ですが、このアルバムにクレジットされているのは今もって詳細不明。小林さんはギターも弾けるのですが、どう考えてもミュージシャンとしてレコーディングに呼んだとは考えられず、私の推測では「食事に行く約束をしてたもののレコーディングが終わらず、待ち合わせでスタジオにやってきた小林さんが飛び入りした。」という感じではないでしょうか。シンセなので効果音的なものかもしれませんし、もしかしたら間奏のメロディーくらいを弾いたのかもしれません。
そういうケースは「安奈」のレコーディングの話でも聞きました。その時は甲斐さんと浜田省吾さんが食事に行く約束をしてて、浜田さんがスタジオに来たものの作業は終わらずレコーディングの真っ最中。
甲斐さんとしては生ギターの音を聞きながら歌いたかったものの、自分で弾きながらでは歌いにくいし「誰かギター弾いてくれる人いないかなぁ…。あ、いたっ!」という経緯で、浜田さんが弾くことになったそうです。
私としては、「Here We Come The 4 Sounds」の歌詞カードで「曲を通して流れる印象的なアコースティックのカッティング・ギターは、浜田省吾だ。」と書いてあったのを見て、「なんで?」と思ってたのですが、数年前に甲斐さんがNHKのトーク番組で言ってたのを見て納得しました。
それはそうとその「氷のくちびる」ですが、歌詞カードにはこの曲のキーボード奏者のクレジットがありません。あんだけピアノが出てくるのにこれはどうしたことでしょう。って、結局は「歌詞カードのクレジットはあまり信用できない。」というのが結論かも。どなたかご存じないでしょうか。