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大塩平八郎に負けそうです

2023年02月26日 | ブックレビュー

 

 大塩平八郎と聞いて、一般女性の七割は「抱かれたい」と思い、残りの三割は「しょっぱそう」というイメージを持っているという話はさっき思いつきました。もちろんデタラメです。

 それで、「大塩平八郎の乱」を知っている人は多いでしょうが、実際に彼がいつの時代の人で、そもそもなぜ乱を起こしたのかというのを正しく理解している人はどれくらいいるでしょう。

 私はというと幕末オタクを自称しておりますが、この人の事は詳しくありません。その「大塩平八郎の乱」は1837年なので、幕末というよりは江戸時代後期の事件ですが、どのような背景で起こったのか、これが実際に幕府瓦解の一因ともなったのか、などは大人として知っておかねばならんと思った次第。そんな時に本屋さんで目に付いたのがこの本。

 書店では結構目立つ場所に置いてあったので、もしかしたら世間は既に大塩ブームなのかもしれません。うちの妻なども大塩に抱かれたいと思ってるのかも。(まだ言うか) なんにしても、そこは乗り遅れてはならんと思い早速買ってきたのでした。

 がっ、大塩平八郎というと役人だったので家柄はちゃんとしてるし、仕事についての記録や本人が書いた手紙などもかなり残ってる様子。この本はそのあたりを詳細に検証し、なおかつ過去に大塩について書かれた本、文献などとも照らし合わせながらその人物像に迫っているもので、私としては「細かすぎてじれったい」という世界。

 乱当日のドタバタやその鎮圧劇、そしてそこに至る本人の心の内をドラマ仕立てで綴るものかと期待した私が浅はかでした。一応三分の二ほどは読みましたが、何しろ1ページ読むごとに意識がフッと遠のく感じの学術的なものなので、いまだ乱当日には辿り着きません。このまま負けてしまうかも…。

 しかし、逆に考えれば乱当日の大坂の様子をドキュメンタリータッチで描き、そこから大塩の人物像に迫って、最後は包囲網の中で本懐を遂げようとする大塩親子の潜伏劇を「仁義なき戦い 広島死闘編」のように仕上げればヒットするのではないでしょうか。大河ドラマの原作にもなるかも。タイトルは、「Oh塩! キャッホ乱乱!」でどうでしょう。ま、私は買いませんが。

 それはそうと、この本はちゃんとしてるといえばそうなので、世の大塩ファンの方は是非お読みいただいて、どの辺がどう面白いか私におせーて下さい。