あるレコードマニアの方のツイートで、「昔からLPの帯はすぐ外してしまうので、部屋の棚にある帯付きのレコードは最近中古で入手したものだとすぐわかる」という話がありました。
あのLPの帯を外すかそのままにするかは意見が分かれるでしょうが、一般にはそのままの方が多いような印象があります。帯は宣伝文句とか曲目とかが書いてありますが、LPジャケットというのは写真にしてもイラストにしても帯なしを前提で作られているものだと思い、私はレコードを買い始めて数年で外す派に転向しました。高校生の頃だったかも。
きっかけは色々ですが、特にキャンディーズの場合は向かって左側にいる美樹さんが帯で隠れてしまっているLPもあります。あれはいけません。また、ダウンタウンブギウギバンドの「続 脱・どん底」というアルバムは、スモーキンブギや港のヨーコが入っている出世作なのですが、なんと帯で宇崎さんが隠れてしまってます。なので、私は一番正面向いて目立っているドラムの相原さんを、ずっと宇崎さんだと思ってました。よく見りゃ胸に「誠」って書いてあるのでわかりそうなものですが、あれが新撰組的なものかと思ったり(?)。
ただ、南沙織さんの「シンシアストリート」というLPは、「カリフォルニア・ロスアンジェルスにて録音からカッティングまで」という情報が帯にしか書いてないので、それがないと困るといえば困ります。実家にいた頃は、外した帯だけをまとめて別の袋に入れてたら、それがどこにいったかわからなくなったこともありました。高見知佳ちゃんの1stは、参加ミュージシャンのクレジットが帯だけにあったので、なくなると結構困ります。
ということで、帯も必要ではあるのでLPと外した帯を一緒に保存しておくのがいいのでしょう。あれの着脱が簡単ならいいのですが、中にはやたらときつく巻いてあって外そうとすると帯が破れたり、ジャケットの端が折れたりするのもありますし。
なお、本日の画像は昭和のアイドルのアルバムですが、木之内みどり「硝子坂」のみ帯があるのは、これが兄が買ったものであるため。兄は帯アリ派なのでしょう。まあ、このジャケットは隠れる部分が少ないといえばそうですが。
ところで、十数年前ですがあるアーティストの初期のLPを紙ジャケのCDで再発する企画があり、復刻のために私の手元にあった帯を業者に貸すことになりました。が、返してくれるはずだったその帯は結局戻ってこず、あの時はギョーカイの人はあてにならないなあと思ったのでした。あれはどこの業者だったかなあ、まったく。